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Japan Geoscience Union

西田賞

HOME > 西田賞 > 渡邉真吾(Shingo Watanabe)

渡邉真吾(Shingo Watanabe)

・受賞理由/Commendation

高解像度大循環モデルと地球システムモデルによる大気大循環及び大気物質変動の解明

Studies on general circulation of the atmosphere based on high resolution GCM and earth system model

・主要論文 / A list of five major papers

Watanabe, S., K. Sato, and M. Takahashi, A general circulation model study of the orographic gravity waves over Antarctica excited by katabatic winds, J. Geophys. Res., 111(D18104), 2006.

Watanabe, S., Y. Kawatani, Y. Tomikawa, K. Miyazaki, M. Takahashi, and K. Sato, General aspects of a T213L256 middle atmosphere general circulation model, J. Geophys. Res., 113, D12110, 2008.

Watanabe, S., and S. Miyahara, Quantification of the gravity wave forcing of the migrating diurnal tide in a gravity wave–resolving general circulation model, J. Geophys. Res., 114, D07110, 2009.

Watanabe, S., T. Hajima, K. Sudo, T. Nagashima, T. Takemura, H. Okajima, T. Nozawa, H. Kawase, M. Abe, T. Yokohata, T. Ise, H. Sato, E. Kato, K. Takata, S. Emori, and M. Kawamiya, MIROC-ESM 2010: model description and basic results of CMIP5-20c3m experiments, Geosci. Model Dev., 4, 845-872, 2011.

Watanabe, S., K. Sudo, T. Nagashima, T. Takemura, H. Kawase, and T. Nozawa, Future projections of surface UV-B in a changing climate, J. Geophys. Res., 116, D16118, 2011.

・主な業績 Major achievements (in Japanese)

大気科学分野では、電子計算機技術の発展により、高解像度化や多様なプロセスを組合せるシステム化の進んだモデルが、研究手段の1とつとして重要である。渡邉氏は、高解像度大気大循環モデルや地球システムモデルを自ら主体となって開発した。そして、このモデル計算から得られる膨大なデータを大気科学の基本則に従って詳細に解析し、明確な洞察を与える研究スタイルで卓抜した研究成果を上げてきた。高解像度大気大循環モデル研究においては、成層圏・中間圏での重力波を解像波として扱うシミュレーションを行い、運動量収支解析によって、重力波・ロスビー波の各波強制と気温、東西風の詳細な構造の関係を定量的に示すなど、多くの先駆的な成果を上げた。また、地球システムモデルを用いた研究においては、人間活動に伴うオゾン・エアロゾル変動の影響を調べ、気候変動の予測においては、素過程に注目するだけでなくシステムとして捉える重要性を明確化した。これらの研究成果は国際的評価が高く、関係する国際共同研究プロジェクトの主要メンバーとしても活躍している。

・推薦者/Nominator

高橋正明 (Masaaki Takahashi)

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