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Japan Geoscience Union

西田賞

HOME > 西田賞 > 川合 美千代(Michiyo Yamamoto-Kawai)

川合 美千代(Michiyo Yamamoto-Kawai)

・受賞理由/Commendation

北極海における水塊の混合と物質循環に関する化学海洋学的研究

Chemical oceanographic studies on the mixing of water masses of different origins and material cycles in the Arctic Ocean

・主要論文 / A list of five major papers

Yamamoto-Kawai, M., N. Tanaka, and S. Pivovarov, Freshwater and brine behaviors in the Arctic Ocean deduced from historical data of δ18O and Alkalinity (1929-2002 A.D.), J. Geophys. Res., 110, C10003, 2005.

Yamamoto-Kawai, M., E. C. Carmack, and F. A. McLaughlin, Nitrogen balance and Arctic throughflow, Nature, 443, 43, 2006.

Yamamoto-Kawai, M., F. A. McLaughlin, E. C. Carmack, S. Nishino, and K. Shimada, Aragonite undersaturation in the Arctic Ocean: effects of ocean acidification and sea ice melt, Science, 326, 1098-1100, 2009.

Yamamoto-Kawai, M., F. A. McLaughlin, E. C. Carmack, S. Nishino, K. Shimada, and N. Kurita, Surface freshening of the Canada Basin, 2003-2007: river runoff versus sea ice meltwater, J. Geophys. Res., 114, 2009.

Yamamoto-Kawai, M., T. Mifune, T. Kikuchi and S. Nishino, Seasonal variation of CaCO3 saturation state in bottom water of a biological hotspot in the Chukchi Sea, Arctic Ocean, Biogeosciences, 13, 6155-6169, 2016.

・主な業績 Major achievements (in Japanese)

極域海洋は地球表層の水・物質循環に重要な役割を果たしており、温暖化影響が最も顕著に現れている海域でもある。川合氏は北極海やオホーツク海を主な対象海域として海洋化学に関する重要な研究を行ってきた。オホーツク海中層水の形成過程を海水の酸素同位体比と溶存フロン濃度をトレーサーとして追跡し、短期間で北太平洋に流出していることを見出した。また、その水塊が低温・低塩分・高酸素であるという物理的・化学的特徴が海氷生成と潮汐混合の2つの過程から定量的に説明できることを明らかにした。その後、酸素同位体、栄養塩などの多種トレーサーを用いた手法を考案・確立し、北極海の水塊に関連が深い、河川水、海氷融解水、高塩分水、大西洋水、太平洋水などの起源水を識別することに成功した。近年は水塊そのものを確実にとらえた上で、栄養塩や炭酸系物質の変動要因を突き詰めて解析することで、海洋酸性化に伴うアラゴナイト未飽和水塊を見出すなど、国際的に高い評価を受けている。

・推薦者/Nominator

日比谷紀之 (Toshiyuki Hibiya)

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