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Japan Geoscience Union

西田賞

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小坂 優(Yu Kosaka)

・受賞理由 / Commendation

気候変動と異常気象に関わる熱帯大気海洋相互作用と遠隔影響メカニズムの研究

Research on mechanisms of tropical atmosphere-ocean interactions and teleconnection patterns related to climate variability and extreme weather

・主要論文 / A list of five major papers

  • Kosaka, Y., and S.-P. Xie, 2016: The tropical Pacific as a key pacemaker of the variable rates of global warming. Nature Geoscience, 9, 669-673.
  • Kosaka, Y., and S.-P. Xie, 2013: Recent global-warming hiatus tied to equatorial Pacific surface cooling. Nature, 501, 403-407.
  • Kosaka, Y., S.-P. Xie, N.-C. Lau, and G. A. Vecchi, 2013: Origin of seasonal predictability for summer climate over the Northwestern Pacific. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 110, 7574- 7579.
  • Kosaka, Y., and H. Nakamura, 2010: Mechanisms of meridional teleconnection observed between a summer monsoon system and a subtropical anticyclone. Part I: The Pacific-Japan pattern. J. Climate, 23, 5085-5108.
  • Kosaka, Y., H. Nakamura, M. Watanabe, and M. Kimoto, 2009: Analysis on the dynamics of a wave-like teleconnection pattern along the summertime Asian jet based on a reanalysis dataset and climate model simulations. J. Meteorological Society of Japan, 87, 561-580.

・主な業績 / Major achievements

小坂優氏は積極的な国際共同研究を通じ,熱帯大気海洋の自然変動に伴う大気循環変動と地球温暖化との関わりについて世界をリードする研究成果を挙げてきた.まず,大気海洋結合モデルにて,人為起源の温室効果気体増加による放射強制力を与えつつ,熱帯太平洋の自然変動を観測履歴に拘束する「ペースメーカー実験」を考案し,後者の広範な遠隔影響が観測される全球平均気温上昇の加速・減速をもたらすことを突き止めた.この画期的手法は今や世界標準となり,第6次気候モデル相互比較プロジェクトの規約に含まれ,小坂氏はIPCC第6次評価報告書のリードオーサーも務めている.また,夏季東アジアに異常気象をもたらす大気循環変動「PJパターン」の力学特性や温暖化時の大気循環への影響を解明し,熱帯インド洋・太平洋に跨がる海洋との結合変動を励起し得ることも示した.これら小坂氏の研究成果,特に自然気候変動と地球温暖化の両研究分野の融合をもたらした功績は国内に加えて国際的にも大変高く評価されている.

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