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Japan Geoscience Union

西田賞

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高橋 太(Futoshi Takahashi)

・受賞理由 / Commendation

地球・月・惑星磁場と深部ダイナミクスの研究

Study on the magnetic fields and deep interior dynamics of the Earth, Moon and planets

・主要論文 / A list of five major papers

  • F. Takahashi, H. Shimizu, H. Tsunakawa, Mercury’s anomalous magnetic field caused by a symmetry-breaking self-regulating dynamo, Nature Comms., 10, 208, doi:10.1038/s41467-018-08213-7, 2019.
  • F. Takahashi, H. Tsunakawa, H. Shimizu, H. Shibuya, M. Matsushima, Reorientation of the early lunar pole, Nature Geosci., 7, 409-412, doi:10.1038/ngeo2150, 2014.
  • F. Takahashi, and H. Shimizu, A detailed analysis of a dynamo mechanism in a rapidly rotating spherical shell, J. Fluid Mech., 701, 228-250, 2012.
  • F. Takahashi, M. Matsushima, and Y. Honkura, Scale variability in convection-driven MHD dynamos at low Ekman number, Phys. Earth Planet. Inter., 167, 168-178, doi:10.1016/j.pepi.200803005, 2008.
  • F. Takahashi, M. Matsushima, Y. Honkura, Simulations of a quasi-Taylor state geomagnetic field including polarity reversals on the Earth Simulator, Science, 309, 459-461, 2005.

・主な業績 / Major achievements

高橋太氏は,地球・惑星電磁気学と地球・惑星内部科学の広い分野において,電磁流体力学(MHD)を基礎とする先端的数値シミュレーションや観測・データ解析に根ざした独創的かつ高度な研究を展開している.地球外核に近い低粘性流体のMHDシミュレーションに挑戦し,磁場逆転を含む地球ダイナモの時空間的な特徴の再現に加え,初めてその根底にある物理に迫る研究を展開した.また古地磁気や超高圧実験との連携により,実際の地球深部での物質的・熱的構造について制約を与えるユニークな研究を行った.さらに衛星「かぐや」による月観測や,「BepiColombo」による水星探査計画に参加し,月がかつては双極子磁場を伴うダイナモを有し,真の極移動を起こしていた可能性や,水星の特異な磁場を再現するダイナモモデルを提唱するなど,広い分野・対象において,重要かつ独創的な研究を発展させつつあり,国際的にも高く評価されている.

・推薦者/Nominator

金嶋 聰(Satoshi Kaneshima)

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