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Japan Geoscience Union

西田賞

HOME > 西田賞 > Huixin Liu

Huixin Liu

・受賞理由/Commendation

高精度衛星加速度計観測と全大気モデルによる超高層大気・下層大気結合の研究

Research on the vertical coupling between the atmosphere and ionosphere using high-precision satellite observations and whole atmosphere models

・主要論文

  • Huixin Liu, H. Lühr, V. Henize, W. Köhler, Global distribution of the thermospheric total mass density derived from CHAMP, J. Geophys. Res., 110, A04301, doi:10.1029/2004JA010741, 2005.
  • Huixin Liu, H. Lühr, S. Watanabe, V. Henize, W. Koehler, P. Visser, Zonal winds in theequatorial upper thermosphere: Decomposing the solar flux, geomagnetic activity, and seasonal dependencies, J. Geophys. Res., 111, A07307, doi:10.1029/2005JA011415, 2006.
  • Huixin Liu, H. Lühr, Strong disturbance of the upper thermospheric density due to magnetic storms: CHAMP observations, J. Geophys. Res., 110, A09S29, doi:10.1029/2004JA010908, 2005.
  • Huixin Liu, M. Yamamoto, H. Lühr, Wave-4 pattern of the equatorial mass density anomaly- A thermospheric signature of tropical deep convection, Geophys. Res. Lett., 36, L18104, doi:10.1029/2009GL039865, 2009.
  • Huixin Liu, E. Doornbos, M. Yamamoto, S. T. Ram, Strong thermosphere cooling duringthe 2009 major statratosphere warming, Geophys. Res. Lett., 38, L12102, doi:10.1029/2011GL047898, 2011.”

・主な業績

Huixin Liu氏は人工衛星による超高層大気観測と全球数値シミュレーションを駆使した地球の全大気の総合解析を通じて世界最先端の大気・プラズマ結合研究を推進している。高精度加速度計を世界に先駆けて熱圏の観測に活用することで熱圏密度異常と熱圏風ジェットなどの大規模構造を発見し、磁場が中性大気の振る舞いを支配することを初めて明らかにした。また、大磁気嵐と太陽フレアに対する超高層大気の多様性とその多様性を生じるメカニズムを明らかにし、宇宙天気分野の進展に大きく貢献した。更に、成層圏突然昇温が引き起こした熱圏冷却現象とエルニーニョによる超高層大気の経年変動を発見し、全球数値シミュレーションによって下層大気に起源をもつ潮汐波や大気重力波が超高層大気に影響を与える物理機構を定量的に示すことで、気象現象と宇宙現象の繋がりを明らかにした。以上のように太陽・地球系における大気圏、熱圏、電離圏の領域間「結合過程」に注目したHuixin Liu氏の顕著な研究業績は、世界的に高く評価されている。

・推薦者/Nominator

山本 衛(Mamoru Yamamoto)

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