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Japan Geoscience Union

JpGUフェロー

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杉村 新 (Arata Sugimura) 先生

・受賞理由/Commendation

地質学,特に日本列島のネオテクトニクス,島弧論などの分野における顕著な功績により

for outstanding contributions to geology, in particular to the understanding of island arc tectonics and the neotectonics of the Japanese islands.

・経歴

1947年東京大学理学部地質学科卒業
1947年東京大学理学部助手
1961年理学博士(東京大学)
1974年神戸大学理学部教授
1987年神戸大学退職現在に至る

・主要論文

  1. Sugimura,A. Matsuda,T.Chinzei,K.Nakamura,K.(1963) Quantitative distribution of late Cenozoic volcanic materials in Japan. Bulletin volcanologique, 26,125-140
  2. Sugimura, A., Matsuda, T. (1965) Atera fault and its displacement vectors. Bulletin of the Geological Society of America, 76(5), 509-522.
  3. Sugimura, A., Uyeda, S. (1967) A possible anisotropy of the upper mantle accounting for deep earthquake faulting. Tectonophysics, 5(1), 25-33.
  4. Sugimura, A. (1968) Spatial relations of basaltic magmas in island arcs. In: Hess, H.H. and Poldervaart, A. (eds.) Basalts: the Poldervaart treatise on rocks of basaltic composition. Wiley-Interscience, New York, Vol. 2, pp. 537-571.
  5. Sugimura, A. (1974) Comparison of recent crustal movements with Quaternary movements in Japan and its plate-tectonic implication. Tectonophysics, 23(4), 435-436.

・主な業績 Major achievements (in Japanese)

杉村新氏の研究上の貢献は地球物理学、地震学、地質学、第四紀学、火山学など幅広い分野にわたる。杉村氏はこれまでに共著を含めて234編の学術論文、21編の著書を出版し、地学教育や科学史などに関する106編の文章を公表してきた。2003年には国際第四紀研究連合の名誉会員に推挙され、2009年には日本活断層学会賞を受賞した。「地質図の書き方と読み方」、「弧状列島」、「大地の動きをさぐる」、「Island Arcs: Japan and its environs」、「グローバルテクトニクス:地球変動学」など氏が執筆された教科書は広く読まれている。杉村新氏は日本の地球科学を長く先導し、特に新生代の構造運動の解明に貢献するとともに、プレートテクトニクス理論の重要性を早くから理解し、日本列島の新生代の地震・火山活動と構造運動をプレートの動きと関連づけて研究した。そして、その成果を多くの教科書や解説論文として発表し、国内・国外の学生や若手研究者に大きな教育効果を与えた。

推薦者/Nominator

石渡明

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