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Japan Geoscience Union

JpGUフェロー

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中島 映至 (Teruyuki Nakajima) 先生

・受賞理由/Commendation

地球観測と数値モデリングを基にした放射・エアロゾル・雲過程の気候影響研究および地球惑星科学の発展・振興への顕著な貢献により

For outstanding contributions to understanding of the climate effects of radiation-aerosol-cloud processes and to the advancement and promotion of earth and planetary sciences
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・経歴

1977 東北大学理学部地球物理学科技官
1980 同付属超高層物理学研究施設助手
1980 国立公害研究所客員研究員(1987年まで)
1981 理学博士(東北大学)
1987 NASAゴダ−ド宇宙飛行センター NRC上席客員研究員(1990年まで)
1990 東北大学理学部付属大気海洋変動観測研究センター助手
1990 同センター助教授
1990 国立環境研究所客員研究員(2015年まで)
1991 東京大学理学部地球惑星物理学教室助教授
1991 東京大学気候システム研究センター助教授
1994 同センター教授
1996 宇宙開発事業団地球観測データ解析研究センター招聘研究員(2015年まで)
2004 東京大学気候システム研究センター長
2010 東京大学大気海洋研究所地球表層圏変動研究センター長
2015-現在 JAXA地球観測研究センター長

・主要論文

  1. Nakajima, T., and M. D. King, 1990: Determination of the optical thickness and effective radius of clouds from reflected solar radiation measurements. Part I: Theory. J. Atmos. Sci., 47, 1878-1893.
  2. Nakajima, T., and A. Higurashi, 1998: A use of two-channel radiances for an aerosol characterization from space. Geophys. Res. Lett., 25, 3815-3818, doi: 10.1029/98GL02151.
  3. Nakajima, T., and M. Tanaka, 1988: Algorithms for radiative intensity calculations in moderately thick atmospheres using a truncation approximation. J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 40, 51-69, doi: 10.1016/0022-4073(88)90031-3.
  4. Nakajima, T. Y., and T. Nakajima, 1995: Wide-area determination of cloud microphysical properties from NOAA AVHRR measurements for FIRE and ASTEX regions. J. Atmos. Sci., 52, 4043-4059, doi: 10.1175/1520-0469(1995)052<4043:wadocm>2.0.CO;2.
  5. Nakajima, T., and M. Tanaka, 1986: Matrix formulations for the transfer of solar radiation in a plane-parallel scattering atmosphere. J. Quant. Spectrosc. Radiat. Transfer, 35, 13-21 doi: 10.1016/0022-4073(86)90088-9.

・主な業績 Major achievements (in Japanese)

大気放射伝達理論とその数値計算解法に関する先導的研究を行い、Star放射コードを開発するとともに、天空輝度計スカイラジオメータ技術を新たに開発し、AERONETとSKYNET観測網の構築に貢献した。また、エアロゾルと雲微物理の衛星逆推計法を確立し、それらの量の全球分布を世界に先駆けて示した。力学用大気放射伝達モデルMSTRNとエアロゾル放射・輸送モデルSPRINTARSの開発を主導し、我が国の気候研究に大きく貢献した。さらに、IPCC主執筆委員、WCRP合同科学委員会役員、IAMASビューロ事務局長、日本学術会議会員、気象学会理事、地球惑星科学連合大気水圏科学セクション初代プレジデントとして地球惑星科学の発展・振興に尽くし、また学術会議による地球温暖化問題や福島原発事故科学調査に関わる報告と提言の作成において中心的役割を果たした。加えて、国内外の若手研究者育成にも卓抜した指導力を発揮した。

推薦者/Nominator

中澤 高清、中島 孝

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