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新型コロナウイルス感染状況は、全国的に更なる増加傾向にあり、またオリジナルのウイルス株が感染力のより強い変異株に置き換わるなど厳しい状況が続いています。5月24日現在、多くの都道府県にて緊急事態宣言、又は、まん延防止等重点措置が発出されているところです。静岡県においても警戒レベルは5(特別警戒)(レベル6が最高)となっており、今後も県の感染状況がどのように推移するのか予断を許さない状況です。
このような状況における研究所の対策レベルは、現状の対策を維持するとともに、下記の『特別注意事項』を追加します。変異株による急激な感染拡大を抑制するためにも、感染リスクを回避する行動を徹底します。
〇マスク着用の徹底
マスクの着用は、手指消毒とともに基本的感染対策として非常に重要です。これからの季節、熱中症に気をつけながら、改めてマスクの着用を徹底します。
最近の研究によって、感染力の強い変異株は、唾液などの飛沫による感染だけでなく、空気中のウイルス粒子により空気感染すると言われていることから、マスク着用の徹底はもとより、「3密」(密閉、密集、密接)は1密でも避けるなど、これまで以上のより厳格な感染拡大防止措置が必要です。
〇換気の実施
換気は極めて重要な感染防止対策となります。居室は常時換気を徹底します。換気できない実験室などはHEPAフィルターを備えた空気清浄機を運用します。新型コロナウイルスへの感染防止は、見えない感染者(※(注記))に「近づく可能性をどうすれば減らせるのか」、「知らずに出会っても、うつらないよう/うつさないようにできるか」が大切です。
(※(注記))見えない感染者:感染していても無症状や軽症であるため、自分が感染していることに気付いていない人。
研究所の各対策
感染拡大防止に最大限配慮した上での勤務とします。また、研究所内でのクラスター発生を抑制するためにも在宅勤務を強く推奨します。公共交通機関を30分以上利用する通勤者やクラスターの発生などで顕著な感染拡大が確認された市区町村からの通勤者は原則在宅勤務とします。公共交通機関の利用が必要な場合は、換気を含めた感染予防措置が適切に講じられているかを確認し、講じられていない場合は利用を見送るなど感染リスクを抑える行動を励行します。
学生・教職員の健康と他者への感染拡大防止、ならびに学生個々の事情に最大限配慮した上での教育活動を行います。講義はオンライン講義を基本としますが、必要に応じて対面授業を可とします。その際は、「【3】会議」に準じて実施します。また、研究指導・研究打合せは、可能な限りオンラインで実施します。所内福利施設の使用を許可しますが、使用に際しては徹底した感染防止対策を行います。
打合わせや会議はオンラインを基本とします。やむを得ず対面会議を開催する場合は、密閉、密集、密接の3悪条件を1密でも避けることとします。
出張及び外勤は原則禁止します。やむを得ず出張及び外勤を行う場合は、帰宅後、在宅勤務を行う等、人との接触を回避します。出張先での会食は原則禁止します。
来所者の訪問は原則禁止します。やむを得ず来所が必要な場合は、来所者(納品業者等の短時間の来所者を除く)へ来所前から来所中における健康観察票の記録と提出をお願いしております。来所者には入館時のマスク着用、及び手指消毒のご協力もお願いしております。また、来所を伴う共同研究、研究会は原則延期していますが、やむを得ず実施する場合は、来所者へ上記の感染拡大防止の措置を依頼しております。
ウイルスは手を介して、目、鼻、口に入ります(接触感染)。人が触るものには、ウイルスがついているという認識でこまめな手洗いを励行します。また、最近の研究では「空気感染」により感染が成立していると考えられています。そのためマスク着用の徹底はもとより、「3密」(密閉、密集、密接)は1密でも避けるなど、これまで以上のより厳格な感染拡大防止措置が必要です。居室内の徹底した換気により感染リスクを大幅に下げることができます。
そしてこのウイルス感染症の特徴は、感染後発症前から他人に移す可能性があること、感染していても無症状な場合があること、などです。すなわち自らが感染者になっていてもすぐにはわからないということです。感染を拡大させないためにも、「人にうつさない」、「人からうつされない」、「自分が感染しているかもしれない」という意識を強く持ち、一般感染症対策の徹底と日々の健康観察を欠かさず行うことが大切です。
・居室はこまめに換気しましょう(時間あたり20分対面or対角換気)。
・人と人との間隔はできるだけ開けましょう(可能な限り2メートル以上)。
・不要な外出は出来るだけ避けるようにしましょう。
・同居家族以外との会食は出来るだけ避けましょう。
これらの実践が感染予防につながります。
2021年5月24日
情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所長
花岡 文雄
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