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高効率レーザープロセッシング推進コンソーシアム Consortium for Technological Approaches toward Cool laser Manufacturing with Intelligence
高効率レーザープロセッシング推進コンソーシアム( Consortium for Technological Approaches toward Cool laser Manufacturing with Intelligence)は、東京大学を中心として2017年10月に発足した光科学分野の大学における本研究開発において、大きく4つの活動を行います。
人口減少先進国の日本は、世界に先駆けて直面する課題が沢山あります。例えば、総人口に対する生産年齢人口の割合が小さくなるため、豊かな生活を維持するには生産性の向上を図る必要があります。
また、サステナブルな省エネルギー社会の実現のためには、低二酸化炭素排出に資する新材料の開発とともに、これら難加工性材料の新しい加工技術が必要になります。さらに、来るべきIoT社会において必要な半導体の微細化に伴い、半導体実装の為の超精密加工技術の向上が求められています。これらに共通する課題解決の手段として、レーザー加工は最も需要な基幹技術のひとつと言えます。我々は、産業界が本当に解決しなければならない問題を抽出し、大学や公的研究機関と一体で取り組む、産官学連携のものづくりのエコシステムを構築する場として、このたびTACMIコンソーシアムを立ち上げました。レーザーおよび加工関連企業のみならず、広く材料関連やユーザー企業も連携した協調領域を形成したいと考えています。これまでのものづくりは匠の技に支えられてきました。これから人的リソースが減少し、サイバー空間の能力が順調に向上していくことから、匠の技をサイバー空間上に再現する取り組みにチャレンジしていくことで、新たなものづくり革新を起こせるのではないかと期待しています。小林 洋平東京大学 物性研究所附属極限コヒーレント光科学研究センター/光量子科学連携研究機構 教授