このウェブサイトではJavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。正常に表示させるためにはJavaScriptを有効にしてください。ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した過去のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年5月17日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=FriMar261413422021 ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

ヘルプ


保存日:

ヘルプ


保存日:

ご覧いただいているのは国立国会図書館が保存した2021年5月17日時点のページです。このページに掲載されている情報は過去のものであり、最新のものとは異なる場合がありますのでご注意下さい。収集時のURLは http(s)://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=FriMar261413422021 ですが、このURLは既に存在しない場合や異なるサイトになっている場合があります。

(注記)このページの著作権について

News

教員の著作が刊行されました
松本悟・佐藤仁 編著 『国際協力と想像力――イメージと「現場」のせめぎ合い』
(日本評論社)

編著者による紹介

 「現地調査なしで、どのように論文を書けばよいのか」。これはコロナ禍が本格化し、海外渡航が難しくなってから学生たちが私に寄せた切実な問いであった。いわゆる途上国研究においてフィールドワークの実施は研究活動の大前提であったからだ。
 しかし、海外のフィールドに容易にいかれなくなった昨今、冷静に考えてみると、私自身を含む「フィールドワーカー」と呼ばれる人たちは、いわゆる現場主義に陥っていたのではないかと反省する。つまり、現地で見たことを過度に重視し、そこから一般化しようとする傾向が強すぎたのではないかという反省である。現地にいっていない人を格下に見るという態度も同根の発想である。そもそも、どの現地に足を運ぶかは、事前の座学と想像力が決めている。また、現地でみたことが、どれだけの一般性をもつか、という点でも想像力の働きが決定的だ。
 そこで、現地にいかれないことを逆手にとって、想像力の役割を正面から考察したいとの思いで、本書を企画した。国際協力において、協力の「送り手」と「受け手」が描くイメージがなぜ、どのように現場と乖離し、それが国際協力や開発をどのように方向づけるのか。本書では10人の著者が8つの国のケースから考察し、その乖離を越えるカギとして「想像力」を取り上げた。国際協力の想像力を育むには「原っぱ」が必要であり、そこでの自由な発想を受け入れられる寛容な社会を作っていかなければならない。
 企画当初のタイトルは『開発プロパガンダ』だったが、議論の中でプロパガンダという「操作」ではなく、私たちの先入観や思いこみに目が向くようになり、「想像力」に着地した。調査と執筆の途上で生じた、アフガニスタンの中村哲医師の死、トランプ政権によるイランへの制裁強化、そしてコロナ禍が、本書の内容を少しずつ変化させていった。
 目次は以下の通りである。本書が読者の想像力を刺激する何かを含んでいれば編者の一人として、これ以上、幸せなことはない。

著者を代表して 佐藤 仁


目次等、詳細情報は教員の著作コーナーに掲載した記事をご覧ください。



登録種別:研究活動記録
登録日時:FriMar2614:13:422021
登録者 :佐藤・田川・野久保(撮影)・藤岡
掲載期間:20210327 - 20210626
当日期間:20210326 - 20210326

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /