基本情報

所属
国立遺伝学研究所 情報研究系 大量遺伝情報研究室 特任研究員
学位
修士(理学)(2003年3月 横浜市立大学)

研究者番号
91001551
ORCID iD
https://orcid.org/0000-0001-5498-7240
J-GLOBAL ID
201801008269222750
researchmap会員ID
B000300853

自己紹介


学生時代、栄養士を目指して栄養学を学ぶなかで、「食品成分表」を眺めながら、ある疑問を抱きました。

ヒトが摂取する食物、とりわけ野菜などの植物では、品種や季節によって、なぜ栄養成分が変化するのか。

これが、私が最初に抱いた研究上のキークエスチョンです。

さらに、植物に含まれる成分の違いがヒトの身体にどのように作用するのか、そもそも「食を通じた健康」とは何か、健康に寄与する因子とはどのようなものなのか――。こうした問いを追い続けるうちに、分子生物学やゲノム科学、さらには複雑系科学の領域へと足を踏み入れていました。

これらの問いは、現在に至るまで私のライフワークとなっています。

ご縁に恵まれ、これまで、自身の興味・関心に関連する複数の共同研究や競争的資金による研究プロジェクトに参画してきました。植物研究では、作物の形質を支える遺伝的背景や分子メカニズムの解明を目指す、分子育種のプロジェクトに携わってきました。

一方で、ヒトの栄養学・衛生学を起点として、疾患を引き起こすウイルスや細菌の分子疫学、さらに腸内細菌叢をはじめとする微生物との共生関係が健康に与える影響についても研究してきました。

ゲノム科学の解析技術やデータサイエンス、統計解析などの手法を用いながら、食事や環境要因、微生物叢、宿主側の応答がどのように結びつき、健康状態や疾患リスクに影響するのかを統合的に捉える研究に取り組んでいます。

『現代化学』への寄稿記事では、ヒトの体内における腸内細菌叢の営みと、野菜をはじめとする植物由来成分の可能性について、最新の解析技術の視点から紹介しました。

現在は、これまで培ってきた視点を伴侶動物のヘルスケアへと拡張しています。

食・環境・微生物・宿主の相互作用を深く理解し、微生物や植物との「共生関係を味方にする」ことで、未病段階での予防、より良い健康状態の維持、QOLの向上につながる知見へと橋渡しすることを目指しています。

ヒトと動物が共に健やかに暮らせる社会の実現に向けて、基礎研究と応用研究の両面から、研究と連携を進めています。

いま、解き明かしたいこと


現在、私が最も注目しているのは、

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「肉食動物であるイエネコは、なぜ猫草を食べるのか」

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という問いです。

私自身も猫と暮らしていますが、我が家の猫は、猫草として一般的なエンバクや、エノコログサ(ネコジャラシ)に代表されるイネ科植物を一切食べません。

なぜ、猫草を食べる猫と食べない猫がいるのでしょうか。

両者には、行動、生理状態、食生活、生活環境、腸内細菌叢などに、どのような違いがあるのでしょうか。猫草を食べることは健康に寄与するのでしょうか。それとも、食べないことが健康な状態を示している可能性もあるのでしょうか。

植物科学、栄養学、微生物学、動物行動学、ゲノム科学、データサイエンスなど、これまで積み重ねてきた多様なバックグラウンドを生かし、この身近でありながら、まだ十分には解明されていない問いに挑んでいます。

研究へのご支援について


私が所属する国立遺伝学研究所では、皆様からのご寄付を受け付けています。

ご支援いただく研究プロジェクトや研究者、寄付金の使途をご指定いただくことも可能です。伴侶動物のヘルスケア研究にご賛同いただけましたら、公式ページに記載された手続きに沿ってご支援いただけますと、大変うれしく思います。

「うちの猫も猫草を食べないので、その理由を知りたい」など、この研究テーマに関心をお寄せくださる方は、寄付の際に「猫草研究」とご指定ください。

【猫草研究宛の記載例】

寄付の目的;大量遺伝情報研究室の猫草研究活動支援

寄付金の名称;大量遺伝情報研究室猫草研究支援金

寄付金の使用者名(又は使用する組織名);浅野さとみ(大量遺伝情報研究室)

データ利活用を支える活動


社会人になって以降、所属する組織や研究テーマが変わっても、一貫してライフサイエンス分野のデータ利活用を支える基盤づくりに携わってきました。これは、現在所属する国立遺伝学研究所が担う重要なミッションの一つでもあります。

現在も、多くの方々の力をお借りしながら、研究者や研究コミュニティにとって利用しやすいデータの整備、解析環境の構築、バイオインフォマティクス解析支援に日々取り組んでいます。


経歴

12

受賞

2

論文

19

MISC

77

書籍等出版物

3

講演・口頭発表等

1

Works(作品等)

3

産業財産権

2

共同研究・競争的資金等の研究課題

10

その他

1