基本情報

学位
学士(文学)(2017年2月 韓国・嶺南大学)
修士(文学)(2019年3月 広島大学)

連絡先
joonhyun.an.researchgmail.com
J-GLOBAL ID
202301019664711827
researchmap会員ID
R000050047

◯「神武創業」の心性史(休業中)/+幕末維新政治史関係文献の翻訳・執筆活動

最初は神仏分離・明治初期の神祇官など、宗教史の森で徘徊した末に、2019年に提出した修士論文までは、幕末維新期の「政治史的思想史」というテーマで、王政復古に至る幕末政局のなかの公家社会と公家ならではの政治的役割に注目し、岩倉具視・三条実万と実美が編み出した「神武創業」の思想が、「建武中興」(中御門経之・中山忠能・正親町三条実愛)と競い合った(『岩倉公実記』等)結果、いかに王政復古の大号令の文言として入るような国家的思想になり、それはどのような意味をもつのかをやっていました。このテーマに関しては今は半ば店じまいに近いですが、そういう経歴から、現在は韓国における勝海舟の評伝(2026年刊行予定)執筆や、数々の翻訳活動(下記の『論点・日本史学』共訳以外にも、2026年に複数の韓国語訳刊行予定)も展開しています。

◯修士論文以降:「強姦」をはじめとする女性史研究

他方その傍ら、修士卒業後は、女性史やジェンダー史にも興味関心が芽生え、近世近代移行期における「強姦」をテーマとした研究をはじめ、もはやこちらが本業となっております。これについては、あえて長く書きませんので、以下の研究略歴をご参照ください。このテーマに関する現在時点の到達点や研究視座は、歴史学研究月報786号5〜6頁に載った報告要旨((日本近世史部会一一月例会)「強姦」の明治維新ー近世近代移行期における内済の解体と「強姦」の構造ー)をご参照ください(まだ数部ありますのでご連絡いただきましたらご送付いたします)。現在は同テーマで論文執筆に取り掛かっています。

◯20世紀前半の日本家族史研究: 「家庭の夜話」(予定)

また、2024年に偶然入手した「家庭の夜話」という全50冊のノートをきっかけに、今後は家族史や近代家族論の研究にも着手してまいります。明治末期から昭和初期にかけて、岐阜県恵那郡東野村(現・恵那市東野)の「中島義武」という人物によって書かれたこのノートは、素人が一目でみても大変貴重で有意義な史料であることがわかるものです。子育て・教育・料理・家事全般など多岐にわたる大量の生々しい記述があり、当時の庶民層における家族規範(とその受容形態)や、男性の女性に対する意識が垣間見えます。

残念ながら、義武についてはその素性が殆どわかりませんが、おそらく彼の近しい親類と思わしき銀之助については、ある程度素性が判明しました。また彼の残した類似史料を入手することもできました。ちなみに、「家庭の夜話」の各ページの両端には「中島銀之助」と印刷されており、おそらく銀之助が家政を取り仕切っていた家長であり、義武はその跡継ぎではなかろうかと、私は睨んでいます。この銀之助は、恵那郡東野村を中心に、東濃地域で養蚕業など多数の事業を展開した地域有力者のようです。

今後この史料を、順次翻刻作業を通して紙面上に公開していき、最終的にはこれに関する研究を一通り終えたら、地域の所蔵機関などに寄贈する予定です。この共同翻刻にご興味おありで、手伝ってくださるの方を探しています。翻刻の発表が終われば地元への寄贈を考慮していますので、その意味でも急ぎたいところです。また、一応全ページの写真と、各巻の目録(今後、記事・内容別目録を作成予定)はとってありますので、閲覧ご希望やお問い合わせがある場合、本プロフィールに載せてあるメールアドレスに気軽にご連絡ください。ただし所詮素人で、また個人閲覧のためなので画像の質はさほどよくないですが、お越しいただけるのでしたらお見せします(2026年7月28日現在、韓国にあります)。ジェンダー史・男性学・家族史などに少しでも貢献できればと思っております。

以上のように、主に「名も無き」女性について興味関心がありますが、また今後は「歴史に名を残した」女性についても研究していく予定です(伊藤野枝、山川菊栄など)。

◯人類学、質的調査

人類学の博士課程に合格しました(所属は9月からですがいちはやく)。近年、社会学(ジェンダー学・家族社会学・歴史社会学・障害学など)や人類学などにも興味関心を持っていたところ、上述のテーマを歴史学と社会学の視点から研究しながら(「B面」)、一方で質的研究を通して現代日本社会(主に医療や障害と、棋界)におけるジェンダー秩序を主戦場にします。今のところ、将棋や囲碁とジェンダー、精神疾患や身体障害とジェンダーについて考えようと思います。


委員歴

2

MISC

4

書籍等出版物

1
  • 朴薫(監修), 趙国(近現代代表編集), ファン・スギョン(近世代表編集), 金玄耿(古代中世代表編集), 金慶玉, 高大成, 安浚鉉, 李昭賢, キム・チョンレ, カン・ユジン (担当:共訳, 範囲:近世:総論(岩城卓二)・被差別身分(高久智広)・近世人の仏教信仰(上野大輔)・旅と観光(青柳周一)・知の形成(工藤航平)・女性の役割(千葉真由美)・大塩事件(松永友和)・幕末の畿内社会(岩城卓二)・幕末の政治理念(小関悠一郎)・幕末の世界情勢と日本(後藤敦史)・幕末の天皇・朝廷の論じ方(佐藤雄介)/近現代:開国(福岡万里子)・明治維新(奈良勝司)・文明開化(谷川穣)・自由民権運動(松沢裕作)・「武士」の近代(内山一幸)・ジェンダーと近現代(藤野裕子)・国家神道(畔上直樹)・大東亜共栄圏(安達宏昭)) (原著:岩城卓二, 上島享, 河西秀哉, 塩出浩之, 谷川穣, 告井幸男編著)
    ビンソジェ(空き書斎) 2024年12月

講演・口頭発表等

7

担当経験のある科目(授業)

2

所属学協会

3