基本情報

所属
東京農工大学 (名誉教授)
学位
教育学博士(筑波大学)

通称等の別名
森まりも
研究者番号
30157854
J-GLOBAL ID
200901050765892533
Researcher ID
E-6797-2013
researchmap会員ID
1000021532

外部リンク

【2026年改訂版】履歴書(2026年4月1日)

昨年(2025年)秋に大腸カメラで見つかった上行結腸の癌の除去手術を2026年5月末に受けました。癌手術自体は順調で摘出したリンパ節にも転移がなく一安心だったのですが、安心しすぎて退院後に暴飲暴食をして、胃と十二指腸を痛めて追加で2週間も入院療養することになってしまいました。6月中旬に退院後は食事に気をつけて生活し、ほぼ手術前の状態に回復しました。(2026年7月9日追記)

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信州大学、東京農工大学、そして松本大学と40年間の大学教員をしてきましたが、2022年3月末をもって、松本大学教育学部教授を退職し、大学教員生活から引退しました。大学教員生活を終えるタイミングで、アメリカに本部のある心理学の国際研究者組織である「心理科学協会:Association for Psychological Science; APS」の2022年度永年指導教員賞 (APS Mentor Award) をいただきました。日本に招致した2023年8月の応用認知記憶研究学会の名古屋大会 (SARMAC Nagoya) には2021年開催の誘致段階から関わり、コロナ禍での2年の延期を経て、組織委員として運営全般に関わりました。前回の日本開催(京都2009)ではできなかった助成金の獲得で学生登録料の大幅な割引や名古屋コンベンションビューローとの連携による豪華な徳川美術館フェスタの開催などを実現させました。

【研究者】としては、松本大学退職後の2023年度末に丸50年となりました。退職後も「在宅研究者」として51年目の研究者生活を続けています。2023年度からは松本大学の秋田真教授を研究代表者とする科研費基盤研究Cの研究分担者を担当しています。また、2025年度からは研究代表者として基盤研究C「潜在連想テストを用いた女子小学生の「偽装算数嫌い」の検出と対策」の研究を遂行中です。

学部卒業後の1974年4月から修士課程院生として研究者生活を始め、修士課程、博士課程では主として言語心理学的研究をしました。博士論文は言語習得の実験研究に挑み、カナダのS. D. Moeser先生の下でミニチュア人工言語を大学生に習得させるという実験を通して、言語習得に必要な条件などを調べる実験研究をしました (1982年3月に筑波大学課程博士)。

博士課程修了後すぐに信州大学教育学部に講師として就職し、しばらくは大学教育と子育てに力を注ぎました。そのため、研究論文は指導学生の卒論を中心に学部紀要論文ばかりでしたが、単行本と翻訳書を数冊出版しました。

五十歳を迎えてから国際業績がほとんどないことに気づき、偏光フィルターを使った提示トリック(MORIテクニック)を武器に海外での研究発表と国際誌への論文公刊に挑戦することにしました。科研費も連続して取得できるようになって、2002年からはほぼ毎年複数回の国際学会参加発表をし、2003年以降はほぼ毎年数件の論文を公刊してきています。代表的な論文はどれもMORIテクニックを活用したもので、目撃記憶変容に応用した実験研究と、サクラ無しでアッシュの実験を再現した研究、難易度の違うアナグラムを使って中学生の自己効力感を向上させる研究です。

目撃記憶研究では、共同目撃者間の同調について、10カ国の研究者と国際共同研究プロジェクトを立ち上げて研究をしてきた成果を2019年1月にJARMACに公刊しました。その延長で、ポーランドの研究者と研究を進展させ「事前登録実験報告」という新しいスタイルの論文を2件Applied Cognitive Psychologyに公刊 (Kękuś et al. 2020; 2021) しました。これをさらに進展させた研究を継続中です。アッシュ実験、自己効力感実験はもう実施していません。

永年中学校教諭として勤務し、2021年4月から大分大学教職大学院教授に就任した内田昭利先生と10年間以上共同研究をしてきていて、「成功経験による自己効力感と学力の向上を実験的に証明した研究」を2018年にアメリカ教育研究学会のオープンアクセス誌に公刊しました。同じ実験手法での工藤弘先生(小学校教諭)との共同研究も2021年3月に公刊しました。

潜在連想テスト(IAT)の簡略版、集団式潜在連想テスト(FUMIEテスト)を開発し、学校教育場面で活用してきました。この集大成が「偽装数学嫌い」についての研究です。2018年4月にはこの研究を紹介した本を出版しました。本を執筆するのは17年ぶりでした。「偽装数学嫌い」は日本だけでなく、台湾や韓国の子どもにも存在すると考え、東南アジアの研究者と国際共同研究を計画したのですが、なかなか研究費が取れず、実現していません。幸い、2025年度から科研費を獲得し「偽装数学嫌い」生徒の予兆として小学生にも「偽装算数嫌い」がいるのではないかを探る研究ができるようになりました。

その他にも、FUMIEテストを活用した研究は、社会科教育にも発展させ、松本大学の社会科教育を専門とする秋田真先生との共同研究を Akita & Mori (2021) (2023)として公刊しました。秋田先生との共同研究も科研費を獲得して継続しています。また、体育科教育を専門とする松本大学の濱田敦志先生とも共同研究を始めました。(共同研究の一部をHamada & Mori (2025)として公刊しました。)さらに、東京農工大学のかつての同僚だった中国語教育の任利先生ともFUMIEテストを活用した配偶者呼称の研究を計画しています。(共同研究の一部をNin & Mori (2026)としてPLoS Oneに公刊しました。)

【教育者】としての仕事は、すべて「卒業」しました。内田先生との共著を17年ぶりに出版した勢いで、2019年3月にはコアカリキュラムに準拠した教育心理学の教科書を単著で書き、出版しました。ただ、もう授業もないので本の執筆はこれで終わりだろうと思います。退職後は学生を指導する代わりに、学術誌の査読を積極的に引き受け、できるだけリジェクトにはせず、論文を改善するアドバイスをするように心がけています。手間がかかって結構大変なのですが、査読実績を記録してくれる仕組みがあるので励みになります。WOSにインデックスされている42件の公刊論文には少なくとも延84人の査読者のお世話を受けたはずなので、最低でも84件の査読をしたいと考えています。2026年7月に94件に達しました。

【読書人】としては、「年間百冊読書する会(DOHC)」を主宰し書評ミニコミ誌「DOHC月報」を毎月ウェブに公開しています。2022年3月の松本大学退職時で発行丸34年半になったのですが、退職でしばらくはモチベーションをなくして35年間で初めて休刊をしてしまいました。それでも、その後復活して、39年目の発行を継続しています。

【家庭人】としては、2人の息子が独立したので、長野市で妻と2人暮らしになりました。妻はまだ仕事を続けていますので、しばらくは専業主夫として妻を支えることになります。毎日夕食を作っています。レパートリーは50を超えます。2024年度は361日夕食を作りました。チーズケーキ、パウンドケーキ、プリンなどのお菓子作りもしています。横浜市にいる息子家族には2人の孫がいて、爺業にも精を出しています。今年の2月で結婚46周年目を迎えました。

【地域人】としては、2022年4月から副常会長として、主としてゴミ集積場の管理に関わっていました。そして2023年4月からは常会長として、地域の自治会の運営全般に関わりました。無神論者ですが、地域の自治会では地域の神社の氏子であることが前提となっていますので、春と秋のお祭りにも法被を着て参加しました。2022年には規模は小さいものの「御柱祭」にも参加しました。

(2025年1月1日 初出:2025年4月16日, 2025年12月4日, 2026年7月9日加筆)


研究キーワード

87

主要な論文

75

MISC

106

書籍等出版物

14

講演・口頭発表等

27

共同研究・競争的資金等の研究課題

27

学術貢献活動

1

その他

28