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だいやまーくバレーボール・大同生命SVリーグ女子 SAGA久光スプリングス3―0PFUブルーキャッツ石川かほく(5日、サロンパスアリーナ)

7位のSAGA久光が25―19、25―16、25―22でPFUに快勝し、昨年12月の天皇杯・皇后杯全日本選手権を挟んでリーグ戦6連勝を飾った。安定したトスワークで攻撃を指揮したキャプテンでセッターの栄絵里香(33)がPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いた。通算14勝8敗とし、6位(14チーム中)に浮上。次節11、12両日は、同14勝6敗で3位の埼玉上尾メディックスと埼玉県の「サイデン化学アリーナさいたま」で対戦する。

SAGA久光はストレート勝ちした4日の試合から先発メンバーを入れ替えた。16得点(アタック8、ブロック5、サーブ3)のグレタ・ザックマリー(33)に代えて深澤めぐみ(21)を起用。「(今回のホーム2連戦の)ゲームプランの中に最初から入っていました。選手の調子うんぬんではなく、あそこのポジションは交互に、という考えです」と酒井新悟監督(55)は明かした。長丁場のシーズンを見据えた併用プランに深澤が結果で応えた。売り出し中の北窓絢音(20)とレフト対角を組み、アタックでオポジットのステファニー・サムディ(26)に並ぶ12得点。期待されているオフェンスでの役割を遂行した。

第1セット、スパイクを放つSAGA久光スプリングスの深澤めぐみ(撮影・穴井友梨)

得点源の一人として活躍した天皇杯・皇后杯全日本選手権では決勝進出の原動力となった一方で、3大会ぶりの優勝が懸かった大一番で逆転負けを喫する悔しさを味わった。「皇后杯の敗戦から(再開したSVリーグでは)4試合を戦いましたが、負けて下を向くのではなく、全員が『リーグで取り返そう』と誓って取り組んでいます」。深澤にとって、文字通りの糧にして臨んだ2025年の初戦でもあった。

今季のSAGA久光の特徴に挙げられる若手スパイカー陣の台頭。これまでは、それぞれの持ち味から「決定力の深澤」に対して「守備力の北窓」の印象が強かった。「(北窓は自分自身で)攻撃力が課題だと言っていますが、工夫して打っていますし、すごいなと。本当に私も支えられています」。深澤はオフェンスで新境地を開きつつある後輩の成長を感じつつ、こう付け加えた。「私も学びながら...でも、負けたくはないので、切磋琢磨(せっさたくま)しながらお互いにやっていけたら」。前向きなエネルギーに満ちたチーム内競争が連勝街道の「エンジン」になっている。

優勝した昨秋の国民スポーツ大会(国スポ)では攻守の要としてけん引し、リーグ戦の開幕当初も主戦格だった中島咲愛(25)が足を痛めて戦列を離れている。酒井監督によると、現在はリハビリメニューに取り組んでおり「今年に入って徐々にジャンプもできるようになってきています。いい形になってきており、もうすぐ復帰できると思います」と見通しを口にした。離脱者の穴をカバーしながら、スパイカー陣に象徴されるようにチームの底上げは確実に進んでいる。

ホーム&アウェーの44試合で争われるレギュラーシーズンはちょうど半分の22試合を消化した。「ここから後半に入るにあたり、より多くの選手に出場機会を与えながら全員で戦っていけるように、チームのレベルを上げていかないといけません」。酒井監督は勝ってかぶとの緒を締めた。決して慢心はない。2日間で計2600人を集客した練習拠点、何より選手とスタッフの汗が染みこんだサロンパスアリーナから、揺るぎない覚悟とともに今季一番の流れが生まれた。(西口憲一)

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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