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だいやまーくバレーボール・大同生命SVリーグ女子 SAGA久光スプリングス3―0PFUブルーキャッツ石川かほく(4日、サロンパスアリーナ)

7位のSAGA久光が2025年の初戦を快勝で飾った。9位のPFUに25―18、25―21、25―22でストレート勝ち。入団2シーズン目のアウトサイドヒッター、北窓絢音(20)がアタックでの15得点(30打数)を含むチーム最多18得点の活躍でPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いた。通算13勝8敗で順位は7位(14チーム中)のまま。

一年の計は元旦にあり、といわれる。24〜25年シーズンの真っただ中ながら、年明け初戦で、しかも練習拠点での公式戦だった。詰めかけた1308人の観衆は、近未来の新ヒロイン誕生を予感したことだろう。北窓だ。昨年12月29日の24年ラストゲーム(対KUROBEアクアフェアリーズ)に続いてのPOM選出。成長著しいアタッカーの躍動が止まらない。

レフト側からの攻撃を担い、相手選手の動きを見て空いたエリアにフェイントを巧みに落としたり、クロスに打ち抜いたりしてポイントを重ねた。それでも当の北窓は自らのパフォーマンスに納得していなかった。「自分の中ではあまり挑戦できなかったんです。いろんなコースに打つという意味で...」と打ち明けた。

サロンパスアリーナで行われた2025年の初戦を快勝で飾ったSAGA久光スプリングス。成長株の北窓絢音(左から3人目)の活躍が光った

チームと自身にとって忘れられない1敗がプレーの土台になっている。Asueアリーナ大阪で行われた昨年12月21日の天皇杯・皇后杯全日本選手権決勝。ヴィクトリーナ姫路を相手に2セットを連取しながら、逆転負けを喫した。「(決勝の翌日、開催地の大阪から佐賀へ)戻った日に練習していたのが北窓でした。あれからの取り組み方は今の北窓とリンクしています」と酒井新悟監督(55)は説明。数字に表れているのがバックアタックだ。

「なぜ(有利な状況から姫路に)負けたのか、フィードバックして自分たちに足りなかったことを練習しました。それがバックアタックでした。皇后杯の、あの場面で1本でも2本目でも使っていれば展開が変わったかも...というのが反省点の一つでした」と酒井監督は補足した。フルセットを戦って、わずか1打数(1得点)にとどまった北窓は悔しさを体に覚え込ませるように後衛からのオフェンスに取り組んだ。再開したリーグ戦2試合での計9打数4得点に続き、この日のバックアタックは6打数3得点。もともと定評のあるサーブレシーブやディフェンスが安定感を増した上に、北窓自身も以前から課題に挙げていた攻撃面で新境地を開きつつある。

試合後の記者会見。「新年一発目で特別な気持ちがあって、少し緊張していました」とミドルブロッカーの荒木彩花(23)が振り返った横で、北窓は「楽しかったです!」と屈託のない笑顔で口にした。周囲を華やかにする天真らんまんなキャラも魅力。あふれる期待感とともに25年のスプリングスが幕を開けた。(西口憲一)

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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