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だいやまーくバレーボール・大同生命SVリーグ女子 SAGA久光スプリングス3―1KUROBEアクアフェアリーズ(29日、富山県魚津テクノスポーツドーム)

7位のSAGA久光が2024年のラストゲームを白星で飾った。KUROBEに21―25、25―23、25―23、25―20で逆転勝ち。通算12勝8敗で、順位は7位(14チーム中)のまま。25年は1月4、5両日に練習拠点のサロンパスアリーナ(佐賀県鳥栖市)で行われるPFUブルーキャッツ石川かほくとの2連戦からスタートする。

文句なしだった。この試合のPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれた北窓絢音(20)だ。アタックで45打数20得点。レフト側からのスパイクだけでなく、バックアタックも2本決めた。同じくアタックで44打数21得点のステファニー・サムディ(26)とともに両輪となって攻撃をけん引した。

主戦として起用された天皇杯・皇后杯全日本選手権を経て、一回り大きくなったようだ。ヴィクトリーナ姫路に逆転負けを喫した決勝戦。北窓は「変わらない課題」として自らの決定力を挙げるとともに「うまくいかないときやミスが続いたときの気持ちの切り替えが...メンタルの弱さが出ました」と、唇をかみしめた。

それがどうだ。この日はアタックで6失点、サーブでも3失点を計上しながら、萎縮することなく、右腕を振り続けた。「チームがピンチの場面で、どれだけ自分が貢献できるかというところを、もう一度考えて臨みたい」。芽生えつつある責任感がボールに乗り移り、チームにリズムを呼ぶ込む「得点」となった。

酒井新悟監督(55)はここまでのSVリーグ、準優勝に終わった全日本選手権を通して、北窓を「随分と伸びました」と評する。それはコートでの立ち居振る舞いからも感じるという。「実は(セットポイントやマッチポイントを握ってから)『最後の1点』を多く取っているのが北窓なんです。それは彼女自身も、おそらく意識していると思います。試合中も『私に持ってきてください!』と言っていますから」。酒井監督の言葉を裏付けるように、この日の第4セット、24―20から試合を終わらせたのはレフト側からの背番号「17」の一打だった。

北窓の陰に隠れる形になりながら、他の若手選手も持ち場で役割を果たした。4セットを通して「2枚替え」でコートに入った吉武美佳(21)がライト側から決定打を繰り出し、14打数6得点。先発のグレタ・ザックマリー(32)に代わって第3セットから登場した深澤めぐみ(21)も攻撃の一翼を担った。

「まだまだ課題が多く残る試合となりましたが、(アウェーでKUROBEに1セット先取された)難しい状況の中で勝ちきったことはチームとして成長を感じます」。酒井監督が言い切った。自信と一緒に白星を丁寧に積み上げながら、上位浮上への足場を固めていく。

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西口 憲一

西口 憲一

編集委員

立命館大学でアメリカンフットボールに打ち込み、「人の心を動かし、心に残るような記事を書きたい」とスポーツ記者を志しました。 1993年西日本新聞社入社。 運動部からスタートし、以来、福岡→大分→福岡→東京→福岡→東京→福岡。 主にプロ野球(ダイエー、ソフトバンク、西武)やソフトボールを取材。1999年ダイエー初優勝、2008年北京と2021年東京の両五輪でのソフトボール金メダル獲得に心が震えました。 現在はバレーボールSVリーグ女子のSAGA久光スプリングスの記事も書いています。福岡市出身。

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