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「佐々木朗希2世」になれる逸材 軟式の全国大会に出場する福岡生まれのスーパー中学生

九州の高校球児情報に精通したアマ野球ウオッチャー「トマスさん」が、丹念な取材でリストアップした好選手を紹介する「特命リポート」―。連日の甲子園の熱戦で盛り上がる中、今回はスーパー中学生に注目した。全国中学校軟式大会に出場する福岡・足立中の織田翔希投手(3年)は140キロの球速を誇り「佐々木朗希2世」と期待される逸材だ。

◇ ◇ ◇

8月5日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎。全国大会へとつながる九州大会準々決勝・豊見城中学校(沖縄県1位)戦の初回、3番打者に投じたストレートに、スタンドはどよめいた。スコアボードに140キロが刻み込まれたからだ。

100球の球数制限まで投げ切り、6回2/3を被安打2、13奪三振。うち空振り三振は12だ。奪三振率17.55は、織田と投球フォームが酷似する佐々木朗希(ロッテ)の今シーズンの数字13.76(8月15日現在)を上回る。失点1自責点0の素晴らしい投球内容は、制球力抜群の縦のカーブでカウントを整え、上位打線に常時135キロ以上、下位に対しては130キロと滑らかなギアチェンジにて勝負球の直球を投げ込んでいった。

翌6日、ひなた木の花ドームの第3代表決定戦・東風平中(沖縄県2位)では、3日間で4試合目の先発。一度は2番手・山田暎仁に任せ、5回1死から再びマウンドに向かい、完封リレーを演じた。中堅手・中薗陸人が最後の打球をつかんだのを見届け、マウンド上で大きくガッツポーズ。8月18日に高知県で開幕する全国大会出場を決めた瞬間だった。

試合後に声をかけると、「今日は他の選手の話も聞いてあげてください」と、チームメートへの心配りも抜群だ。

「佐々木朗希2世」を意識し始めたのは、後に福岡選抜に選ばれる1学年上の宗雅輝(長崎日大)と投げ合い、被安打4ながらも、0―1と惜敗した1年時の秋季全日本少年軟式野球福岡県大会2回戦・三国中学校戦である。「1年世代で屈指の右腕」と思うものの、当時は165センチ程度の上背で、将来性は未知数だった。ただ、大きく記憶に残っているのは「スピードにはこだわらないのか」の問いに、「スピードを追い求めるよりも制球がよければ、打たれません」という「大人の回答」だった。

全国大会に向けては「楽しみながら、今まで一番いい投球をしたい」と織田。「楽しんで投げてほしい」と願う安波宏信監督と思いを一つに、浅川中学校以来となる4年ぶりの県勢の全国制覇を狙う。

織田翔希のここまでの経歴...次ページ

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