野地秩嘉

ノンフィクション作家

のじ・つねよし/1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務、美術展のプロデューサーなどを経てノンフィクション作家に。『TOKYO オリンピック物語』(小学館文庫)でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。『キャンティ物語』(幻冬舎文庫)、『サービスの達人たち』『トヨタ物語』(新潮文庫)、『高倉健インタヴューズ』(小学館文庫)、『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『日本人とインド人』(プレジデント社)、『京味物語』(光文社)、『警察庁長官 知られざる警察トップの仕事と素顔』(朝日新聞出版)など多数の著書がある。

伊藤忠創業者が120年前に行った「驚きの福利厚生」とは

2021年10月28日

伊藤忠創業者が120年前に行った「驚きの福利厚生」とは

連載の第3回で触れた朝型勤務の話に戻るが、岡藤は朝早く出勤して働いた者には会社が朝食を出すことを決めた。一般に大企業の経営者は社員の朝ごはんのことまで考えることはない。だが、がんの闘病支援でも見られるように、社員の暮らしのディテー...

伊藤忠トップが「米とようかん」を持ってジャングル奥地に行く理由

2021年10月21日

伊藤忠トップが「米とようかん」を持ってジャングル奥地に行く理由

伊藤忠は商社だから、海外勤務の人間が多い。ニューヨーク、ロンドン、上海といったところは拠点だから働く人数も多い。しかし、資源、食料、木材等の担当者の場合、たったひとりで働いているケースがある。いわゆるへき地の「ワンマンオフィス」だ...

クレイジーケンバンドのギタリスト小野瀬雅生さんとの「旨いもの夜話」

2017年8月4日

クレイジーケンバンドのギタリスト小野瀬雅生さんとの「旨いもの夜話」

「幸せ食堂繁盛記」に登場した店の3割くらいは、クレイジーケンバンドのリードギター奏者、小野瀬雅生さんの示唆による。小野瀬さんのブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」を見て、あっ、おしいそうだ、安そうだ、幸せそうだと感じて取材に行っ...

昭和中華の懐かし醤油ラーメン、老夫婦が目黒で守る涙あふれる味

2017年6月30日

昭和中華の懐かし醤油ラーメン、老夫婦が目黒で守る涙あふれる味

こばやしは目黒駅から一駅となりの不動前にある。味は創業の頃からまったく変わっていない。ラーメンを頼むと濃い色のしょうゆ味のとんこつスープ、多めの麺、チャーシュー、シナチク......。濃い色をしているけれど、昨今のどろどろしたとんこつスー...

武蔵新城で食べる牛ホルモン盛り合わせ、丁寧な仕事でボリューム満点!

2017年5月19日

武蔵新城で食べる牛ホルモン盛り合わせ、丁寧な仕事でボリューム満点!

ホルモン焼肉しあわせやで牛のホルモンの他に人気があるのが豚の三味盛り。300グラムで1280円。豚のバラ肉、タン、カシラが盛り合わせになっている。塩味、味噌味、しょうゆ味とタレの味を選べるが、これもまた味噌味を頼む人が圧倒的だ。ホルモン...

知る人ぞ知る食いしん坊、長友啓典さんが愛した店

2017年4月27日

知る人ぞ知る食いしん坊、長友啓典さんが愛した店

グラフィックデザイナーの大御所、長友啓典さんが、3月4日に亡くなった。享年77歳。長友さんは、知る人ぞ知る食いしん坊だった。共著も上梓し、晩年はゴルフ仲間でもあった本連載の著者・野地秩嘉氏が、故人を偲び、"トモさん"が生前、足繁く通っ...

やさしい食いしん坊、長友啓典さんが教えてくれたこと

2017年4月17日

やさしい食いしん坊、長友啓典さんが教えてくれたこと

グラフィックデザイナーの大御所、長友啓典さんが、3月4日に亡くなった。享年77歳。長友さんは、知る人ぞ知る食いしん坊だった。共著も上梓し、晩年はゴルフ仲間でもあった本連載の著者・野地秩嘉氏が、故人を偲び、"トモさん"が生前、足繁く通っ...

大岡山「メニューが200種類の蕎麦屋」は木曜が狙い目!

2017年3月24日

大岡山「メニューが200種類の蕎麦屋」は木曜が狙い目!

「やぶそば」といえば、かんだ(やぶそば)、並木(藪蕎麦)、池之端(藪蕎麦 (注記)現在は休業)の御三家が知られる。しかし、大岡山のやぶそばを忘れてはいけない。1953年、同店は東急大井町線の大岡山駅近くにオープンした。いまも1日に200人の客...

日本酒とライスが自慢の洋食店、激戦区浅草にあえて開店

2017年2月23日

日本酒とライスが自慢の洋食店、激戦区浅草にあえて開店

木村洋食店は西浅草にある。この地域の江戸時代からのランドマークは東本願寺だが、同店は、その裏に位置する。浅草・三社祭では、三ノ宮の神輿が通る。浅草は浅草寺だけではないと実感させる場所だ。2016年の暮にオープンしたばかりで、仲のいい夫...

海鮮居酒屋の原型にして王道、赤羽の庶民派酒場の心意気

2017年2月13日

海鮮居酒屋の原型にして王道、赤羽の庶民派酒場の心意気

町中にたくさんある「なんとか水産」という店の原型がトロ函だ。活きの鮮魚、貝をテーブルに載せたコンロの上で焼いて食べる。自分で魚を焼いて食べる楽しさがある。店内のインテリアは漁船のランプ、魚を入れるトロ函を駆使した、漁師の番屋といっ...

帯広の人気ベーカリーが東京にやって来た!国内産の原料にこだわり抜いた「町のパン屋」の傑作店、都立大学にオープン

2017年1月23日

帯広の人気ベーカリーが東京にやって来た!国内産の原料にこだわり抜いた「町のパン屋」の傑作店、都立大学にオープン

帯広に本店を持つパン屋、満寿屋商店。昨年末、目黒の都立大学にも店舗を構えた。同店は11月末にオープンしてから、連日、400人近い客を集めている。満寿屋は近隣のおしゃれなブーランジェリーから客を奪い、パンの激戦区でトップランクの人気店に...

トータルなバランスの良さで勝負する神田小川町のとんかつ屋で揚もの三昧の宴会を!

2016年12月22日

トータルなバランスの良さで勝負する神田小川町のとんかつ屋で揚もの三昧の宴会を!

ポンチ軒は神田小川町にあるとんかつ、揚げものの店だ。店名は昭和4年(1929年 世界恐慌の年)に、とんかつを和定食スタイルで出した御徒町の洋食店「ポンチ軒」に由来している。店内に昔のポスターを貼り、ノスタルジックな雰囲気にしているのも...

「肉の満漢全席」を楽しめる新丸子の洋食屋とんかつ、すき焼き、ステーキ、鶏の水炊き、鴨しゃぶ、そしてハンバーグからウインナーまで。

2016年10月25日

「肉の満漢全席」を楽しめる新丸子の洋食屋とんかつ、すき焼き、ステーキ、鶏の水炊き、鴨しゃぶ、そしてハンバーグからウインナーまで。

とんかつと洋食の店「ひげ虎」は東横線新丸子駅の改札を下りて、目の前にある。同店のキャラクターを、ちょっと大袈裟に言えば、ずばり「肉の満漢全席が食べられる店」だ。

アクセスランキング

  • 最新
  • 昨日
  • 週間
  • 会員

最新記事

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /