「ルールだから仕方がない」は禁句!
部下から信頼される賢い人事考課の進め方
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評価制度の基本を知ろう
社員を評価するにあたって、バラバラの基準で評価を行うわけにはいかないので、何らかの基準が必要になります。それが会社の評価制度です。ここでは、営業マネジャーが知っておくべき評価制度の基本を述べておきましょう。
評価制度には様々なスタイルがありますが、多くの会社で採用されている代表的な評価制度が「目標管理制度」と言われるものです。この制度の特徴は、自ら仕事の目標を立て、その達成状況を自ら振り返るところにあります。「目標管理制度」をうまく運営するためには、部下への目標設定という視点が欠かせません。
さらに評価制度は、前回も述べたように、大きく「定量評価」と「定性評価」に分かれます。一般的な「定量評価」と「定性評価」の項目を次に示します。
【定量評価の一般的な評価項目】
○しろまる売上高の達成率
○しろまる粗利高の達成率
【定性評価の一般的な評価項目】
○しろまるスピード性
・指示された業務のスピードは速いか、報連相はスピーディーに行えているか
・お客様のご要望に対してスピーディーに対応しているか
○しろまる創意工夫性
・職場への有効な改善提案ができたか
・自ら業務の改善を図ろうとしているか
○しろまる知識
・業務に必要な商品知識を身に付けているか
・得意先・仕入先の知識は豊富か
○しろまる規律性
・服装・身だしなみ・整理整頓・時間厳守ができているか
・キビキビとした動作、ハキハキとした言葉遣いができているか
○しろまる積極性
・前向きな言動が常にできているか
・会社の方針に対して一生懸命に取り組んでいるか
○しろまる責任性
・決めたことが確実に実行できているか
・指示された仕事やクレームなどに責任を持ってあたっているか
○しろまる協調性
・社内行事・全社的な業務に協力的な態度でやれたか
・自分のパートナーに協力的であったか
ここからは、「定量評価」と「定性評価」のポイントを具体的に説明していきます。