マックで「Wチーズバーガーを買う客」と「チーズバーガーを頼む客」の決定的な違い

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マックで「Wチーズバーガーを買う客」と「チーズバーガーを頼む客」の決定的な違いPhoto:JIJI

マクドナルドでは、ダブルチーズバーガーを1個買うよりもチーズバーガーを2個買った方が安い。「マックの謎」「価格のバグ」とも言われるが、これには深いワケがある。マックで「ダブチを買う客」と「チーズバーガーを頼む客」の決定的な違いとは?(イトモス研究所所長 小倉健一)

◇◇◇

マックの戦略「5つのP」とは?

世界中のマーケティングの研究者・実務者が、お手本の一つとしてあげるのが、マクドナルドの「5P」と呼ばれる経営戦略である。製品(Product)、場所(Place)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、人(People)の頭文字「P」から成り立つものだ。

今回は、特に「価格(Price)」に関して、最新のマクドナルドの戦略を掘り下げていくが、まずは簡単に「5つのP」全体を説明しておこう。

1. 製品(Product)

マクドナルドでは、どんなメニューを出すかについて国ごとに異なるメニューを用意している。日本では「月見バーガー」「てりやきバーガー」など、日本人が好む味を取り入れた商品があるように、各国の人々が好きな食べ物を提供している。

2. 場所(Place)

マクドナルドの店舗は、いつでも簡単に行けるようにアクセスが良い立地にある。たとえば、都心部では、ほとんどの店舗が駅徒歩3分以内にあるため、お客さんは衝動的に食べたいと思った時にすぐ行けるようになっている。

これは少し不便でも安い場所を選ぶ傾向にある鳥貴族や、広い場所を確保したいサイゼリヤなどとは異なった戦略だ。

3. 価格(Price)

詳細はのちに譲るが、マクドナルドは機械学習(マシンラーニング)を大規模に活用することで、以前は10種類未満だったお客さんのグループ(コホート)を、数千ものグループに分けて、価格戦略を行なっている。

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