スシロー「1皿100円終了」発表後に客の評価急落でも、失敗断定は早計な理由
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大手回転ずしチェーンのスシローが、原材料価格の高騰を背景に今年10月から商品価格を値上げすると発表した。この値上げ発表を消費者はどう受け止めたのか。プライシングスタジオの調査によると、値上げ発表後には「購入意向率」が大きく下がっていることが分かった。その理由とは。価格戦略の専門家が解説する。(プライシングスタジオ代表取締役 高橋嘉尋)
スシローの値上げ発表
消費者の反応は?
原材料の高騰などを背景に、さまざまな企業が商品の値上げを発表している。中でも、回転ずしチェーン店の値上げは大きな注目を集めた。値上げを行ったのはスシローとはま寿司で、最も安い110円皿(税込み)の値上げを行ったのはスシローのみだった。
今回のスシローの値上げに対しては、「値上げしてもまだまだ安い」と好意的な声もあるようだ。その一方で、プライシングスタジオが行った調査では、値上げ発表以降、スシローの購買意向率(商品を買いたい意向を持つ人の割合)について、競合他社と比較した順位が大きく下落していることが明らかになった。
値上げ発表後の購買意向率の変化は、企業によって分かれる。今回は、なぜこのような結果が表れたのだろうか。
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