伊藤忠が「ITベンチャー投資の打率」で、"イチロー超え"ができた理由

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伊藤忠商事のビルPhoto by Ryosuke Shimizu

イチロー並みの打率を目指した
ITベンチャー投資

小林栄三が力を注いだのはシステムインテグレーターとしてのCTCを確立したことだが、同時にITベンチャーへの投資もまた彼の守備範囲だった。なんといっても、IT、インターネットとそのビジネスについて理解していた幹部は彼ひとりだったからである。

小林は漫画家、弘兼憲史との対談で、次のように語っている。(『プレジデント』誌)

【小林】(シリコンバレーで起業した)ITベンチャーの投資は、医療薬品などの分野と比較すると、成否の目処がつく期間が短く、投資額も少ない。満塁ホームランはあまりないのですが、内野安打は打ちやすい。我々にとってはやりやすいビジネスでした。

【弘兼】とはいえ、どの企業が伸びるのかという見極めが大切です。

【小林】おっしゃる通り。我々はよく「目利き」と表現をしますが、目利きができる組織であるか、あるいは目利きができる人材を抱えているかが成功確率を上げるポイントです。(略)
アメリカには数十社の協力企業がありましたし、日本でもすでにグループでは5000人ほどのITビジネス部隊がいて、IT技術を使って日本企業にどのような提案ができるだろうという発想で考えてくれた。

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