伊藤忠が変えた「ファミマの経営速度」、織田信長の戦略との共通点

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ファミリーマート店内の陳列棚Photo:AFP=JIJI

冷凍・冷蔵・常温での
食品物流を強化

長年コンビニビジネスに携わり、ファミリーマートへの出向経験もある食料カンパニー幹部は言った。「伊藤忠が関わるようになってからファミリーマートは変わったと思います。いちばん変わったのが物流です」。

伊藤忠はファミリーマートに出資した後、ファミリーマートの物流機能を強化している。

2006年、伊藤忠は業界3位で冷凍(フローズン)と冷蔵(チルド)に強かった日本アクセスを子会社にした。

日本アクセスは元々雪印乳業(現雪印メグミルク)グループの食品卸だった。当時の社名は雪印アクセス。雪印アクセスは2000年の雪印集団食中毒事件の影響で雪印乳業の社業が傾いたため、伊藤忠が関係会社にできたのである。

日本アクセスを買収した後の2007年、伊藤忠は常温(ドライ)物流と業務用物流に強い西野商事と日本アクセスを統合し、傘下にした。また、ファミリーマートの物流機能を担っていたファミリーコーポレーションと2011年に統合することで、冷凍、冷蔵(ともに日本アクセス)、常温(西野商事)という3温度帯の物流機能を強化したのである。

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