【返信するか悩む】仕事のメール「やり取りを終わらせるタイミング」の正解
詳細はこちら
メールのやりとりで相談した用件の結論が出たとき、相手のメールが最後になっていると、「ここで返信したほうがいい? このままでいい?」と迷うことがあります。こんなときには、どう判断するのが正解なのでしょうか?(本連載は、中川路亜紀著『気のきいた短いメールが書ける本』からお届けしています)
1.基本は「お願いごとをした側」のメールで終わる
アポイント依頼などの場合は、無事に日時が決定したら、頼んだほうが、次のような確認を兼ねたお礼メールを出したところで、やりとりを終えるのが一般的なパターン。
では、5日3時におうかがいしますので、
よろしくお願い致します。
他の依頼ごとでも依頼した側のメールで終えるのが基本。
もちろん、いつも定型的なやりとりで終わるわけではなく、余談が続いたりすることもあります。
そんなときは自然な流れに任せてよいのですが、どうしても迷うという人は、次のようなことも頭に入れておくと安心です。
2.目下のメールで終わっておくと安心
みんなが気をつかうようなVIPとのやりとりでは、依頼した側・された側にかかわらず、こちら(目下)のメールで終わるようにすると、安心です。書くことに困るときは、
お目にかかれることを楽しみにしております。
など、改めてお礼の言葉を書いてもよいでしょう。
3.終わりの合図になる言葉
ここで切り上げたほうがいいなと思ったときは、以下の5つのように終わりの合図になる言葉を書くのもよいでしょう。
またご相談させていただくことがあるかもしれませんが、
まずは、これで進めさせていただきます。
ぜひまたよろしくお願い申し上げます。
メールで悩んでいるすべての人へ
マナーや言葉づかいは、時代とともに変化していきます。
今はどこからどこまでが許容範囲なのかという全体を視野に入れ、国語の基本をふまえて判断することが必要です。
拙著『気のきいた短いメールが書ける本』 でメール表現の豊かな選択肢を手に入れ、つかいこなしていけば、メール仕事はもっと自由で快適なものになるでしょう。
本来、マナーは思いやりであり、言葉はつかう人たちがつくりかえていくものです。
それぞれが相手を思いやり、互いに気持ちのよい言葉やマナーを選択していくことが、これからのよき仕事の文化をつくっていくのだと私は考えています。
本書を活用して最短の解決を
『気のきいた短いメールが書ける本』はメール仕事をサポートするために、次のように構成しました。
第1部 気のきいたメール仕事 15のポイント
メール仕事をサクサク進めるためのコツから、基本的なメールマナー、メールソフトの機能活用方法まで、まず理解しておきたい15の事柄を示しました。
第2部 この場面ではこう書く! 気のきいた短いメール術
よくある場面別の【3段階文例】+【プラス表現】。本書メインの内容です。
<最短メール><気のきいた短いメール><ていねいメール>という、3段階のバリエーションと、関連する言い換え&プラスαの表現のフレーズ集を豊かに例示し、自分らしい表現を見つけられるように構成しました。
第3部 これだけはおさえたい! 気のきいた敬語マナー
礼儀正しく慇懃無礼にならない、ほどよい敬語をつかうための9つのFAQで、正しい知識とボキャブラリが手に入ります。
【巻末】メールの書き出しでつかえる季節の言葉のフレーズ集
「いつもお世話になっています」以外に、距離を縮めるひとことがほしいときのフレーズ集。
【巻末】よくある疑問さくいん
目次では見つけられなかった疑問を解決するためのさくいん。
仕事で使えるテクニックを凝縮しました。ぜひ、「短くても失礼のないメール術」を皆さんの仕事に取り入れてみてください。
返信・アポ・依頼・感謝・お詫び......すべてのビジネスシーンに対応! 仕事がサクサク進む、周りからの評価が一変する! もう迷うことない「気のきいた短いメール」が書けるようになるビジネス文章術。メールの時間を半分にして、仕事の効率を2倍にしよう 付録:「季節の言葉」一覧リストつき