「サブスクモデル」で激変、プロダクト価値を押し上げるビジネスの新潮流
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「サブスクリプションモデルは、価値を提供し続けるプロダクトづくりを可能にする」。マイクロソフトやグーグルでエンジニアとして活躍し、複数の企業で技術顧問を務める及川卓也氏は、サブスクモデルの効能についてそう語る。事業へのサブスクリプションの取り入れ方や、値付け、効果測定における注意点などについて、及川氏が解説する。
提供者と購入者がリスクを
分担するサブスクモデル
近年、「サブスクリプションモデル」と呼ばれる継続利用型のサービスモデルが、さまざまな分野で広がっています。
前回の記事『「モノづくり」にこだわる企業が今からでも間に合う「価値づくり」のススメ』では、サブスクリプションモデルと従来型の一括購入モデルとを比較しました。一括購入モデルでは、製品やサービスを購入するときのリスクは一方的に購入者側に押しつけられています。これに対し、サブスクリプションモデルでは、もし顧客にとって価値がなくなれば契約を切られてしまうため、サービスの提供者は良いサービスを提供し続けるために努力することになり、そのリスクを購入者とともに分担することになります。
また、ユーザーの製品・サービスへの要求は、時間がたつにつれて変化するものです。サブスクリプションサービスの提供者が収益を上げるためには、その要求に対応し続けなくてはなりませんが、逆に考えれば常に改善が行われ、価値を提供し続けるプロダクトづくりが可能となります。
ですから、もしサブスクリプションモデルが適用できるのであれば、理想のプロダクト提供のかたちが実現できるのではないか、ということになります。
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