サイバーエージェントはなぜ「業績」と「風通しの良さ」を両立できるのか?

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曽山 具体的には、半年に1回チーム全員で、組織の目標を決める取り組みがあります。サイバーエージェントではこれを「プロレポ」(プロジェクトレポート)と呼んでいて全社員が参加しているんですね。

たとえば、この会議室に貼ってある社内向けのポスターがまさにそれです。

サイバーエージェントはなぜ「業績」と「風通しの良さ」を両立できるのか?
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これからの時代を生きるビジネスパーソンに向けに人生を豊かにする情報を届けるメディア「新R25」のポスター。これは、メディアが3年目に突入するとともに設定した「仕事も、人生も、もっと楽しもう。」というブランドスローガンとともに、個人の目標も手書きでデザインしています。

このように、それぞれの部署や事業部が目標を部署全員で決めて、それをポスターにして役員会に提出します。その中で一番良かったグランプリには100万円が出るんですよ。なぜなら、良い目標が出たら達成したも同然、と考えているからです。

だから、目標を決めることにみんなが力を入れることが大事なんです。組織目標をチームで議論すると、当然、自分たちがやるべき個人目標も見えてきます。それを達成すると、「あの半期目標を達成したんですね」と周りも納得感があるんですね。

さらに全社機能でも、「こういう賞があるから表彰に相応しい人を推薦してください」と毎月推薦者を募っています。全社機能100人いるうち、1人1票ずつ推薦してもらっているので、そのなかから毎月7、8人ほど表彰する人を役員が話し合って決めています。

北野 個人に光を当てながらチームの関係性も高めていく仕組みづくりがすごいですね。曽山さんには何を聞いてもいつも明確な答えが返ってくるので、人事辞典みたいだなって思います!

曽山 ありがとうございます(笑)。

OPENNESS 職場の「空気」が結果を決める
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北野唯我 著
<内容紹介>

『転職の思考法』で日本人の働き方に変革を起こした著者、最新刊!著者が戦略担当ディレクターを務めるオープンワークにためられたのべ840万人の現役・OB社員のクチコミから、V字回復した企業、好調を維持する企業に共通の傾向をまとめたところ、共通点が見えてきた。それは、オープネス(OPENNESS、風通しの良さ)。本書では、グローバル企業から日系大手、ベンチャーまで企業の事例を豊富に使いながら、オープネスとは何か、そしてオープネスを使った組織戦略について、わかりやすく解説。「ウチの会社、何かがおかしい?」とモヤモヤを抱える人のための、まったく新しい組織の教科書!

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