「アークテリクス」「サロモン」を擁するグローバル企業が挑む顧客起点経営

ヒリアー STUDIO ZEROは顧客起点の経営によって目指すべきゴールの設定から戦略立案、課題解決策まで私たちとディスカッションしながらゼロベースでともにつくり上げてくれるので、とても助かっています。

いま当社は、パーソナライズされた顧客体験を提供するためにITインフラやデジタルツールに積極的な投資を行っていますが、その面でもSTUDIO ZEROが持つ豊富な知識が頼りになっています。私たちとは違う業界の知見もたくさんお持ちなので、異なる視点から新しいアイデアを出してもらえることで、いろいろな取り組みがよりスピーディに進むようになったと感じています。いまはアークテリクスとサロモンの両ブランドについてサポートしてもらっていますが、他のブランドにもSTUDIO ZEROとのコラボレーションを広げていきたいと考えています。

藤井 ありがとうございます。各ブランドが持っているパワーを拡張すると同時に、ブランドの枠を超えたデータ活用環境の整備、マーケティングにおけるベストプラクティスの共有などを進めることで、アメアスポーツの成長をさらに加速できると確信しています。

ヒリアー 今後の成長に向けた課題は、やはり顧客、従業員とのコミュニケーション、それを通じた体験価値の向上にあると思っています。(2024年)11月に東京・新宿でオープンを予定している「アークテリクス 新宿ブランドストア」は国内最大規模の店舗で、顧客と一対一で詳しい商品説明を行ったり、登山のプランを一緒に立てて必要な装備を確認したりする予約制のパーソナルサービスを導入します。

また、5月に東京・代官山に開設した「アークテリクス東京クリエーションセンター」(TCC)は、北米以外で初となる開発拠点で、日本の気候風土に合った商品を、日本のものづくりの技術、デザインのノウハウなどを活かしながら試作できる機能を備えています。ここにマウンテンアスリートや山岳ガイド、素材メーカーの技術者、デザイナーなどに集まってもらい、試作と山岳地帯での検証を重ねながら、商品の完成度を高めます。TCCにはイベントなどを開催できるフリースペースもあり、ファンとのコミュニケーションも深めたいと思っています。

こうしたオフラインでのコミュニケーションと、オンラインでのコミュニケーションを組み合わせて、カスタマイズされた体験を顧客に提供していきます。

従業員体験という点では、店舗スタッフが毎月本社に集まるタイミングで、仕事が終わった後にお酒を飲みながら楽しくコミュニケーションしています。社員の部活動も始めました。クライミング、トレイルランニング、テニス、サーフィン、ゴルフなどの部活があり、社員自身が本社と店舗、ブランドの枠を超えてともにスポーツを体験し、新たなコミュニティを形成しています。

藤井 先ほども触れましたが、御社の顧客や社員の方々と話していると、本当に大きなポテンシャルを感じますし、そういう伸び代が大きい会社とコラボレーションするのは日々学びの連続で、新しい発想が次々に湧いてきます。私たち自身がわくわくしながら、ともに成長できていると実感していますので、これからもいろいろな領域でご支援ができればと考えています。

●くろまるSTUDIO ZEROでは、事業変革につながる各種セミナーを開催しています。詳しくは、こちら。