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機能性とデザイン性の高さで人気のカナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス」(ARC’TERYX)や、トレイルランニングとウインタースポーツで世界的に知られるフランス発の「サロモン」(SALOMON)をはじめとする多彩なブランドポートフォリオが強みのアメアスポーツ。日本市場での事業も急成長しており、それに伴ってマーケティングや組織上の課題が浮上している。その課題をどう克服し、成長をさらに加速させようとしているのか。
ELEVATING THE WORLD THROUGH SPORT
マルチブランドでグローバル市場において確固たる存在感を示すアメアスポーツ。その日本法人を率いるのが、初来日から30年以上になる、米国シアトル出身のショーン・ヒリアー氏である。
ヒリアー アメアスポーツは、フィンランドのヘルシンキで1950年に創業した会社で、70年代以降はM&A(合併・買収)を通じてブランドポートフォリオを拡充するとともに、ビジネスのフィールドを世界に広げてきました。いまは11のブランドを100カ国以上で販売し、グローバルで1万1000人を超える社員がいます。
ブランドは大きく3つのセグメントで構成され、「テクニカルアパレル」としてアークテリクスとピークパフォーマンス(PeakPerformance)、「アウトドアパフォーマンス」にサロモンとアトミック(ATOMIC)、アルマダ(ARMADA)、そして「ボール&ラケット」にはテニスボールやラケット、野球用品、バスケットボールで知られるウイルソン(Wilson)などがあります。
アメアスポーツは、2024年2月にニューヨーク証券取引所に株式を上場しました。23年度の売上高は約44億ドル(約6200億円)で、前年度比23%増でした。
私たちの成長の最大の要因は、オーセンティシティ(信頼できること、真正性)にあると考えています。たとえば、マウンテンスポーツやウインタースポーツ用品であれば、登山家や山岳ガイド、トレイルランナーやスキーヤーなど、コアなマウンテンアスリートたちが安全かつ快適にスポーツを楽しむことができて、最高のパフォーマンスを発揮できる高機能、高品質な製品の開発に集中しています。また、ウイルソンについて言えば、(米男子プロバスケットボール)NBAの公式ボールとして使用されていますし、テニスの全米オープンや全仏オープンにも公式球を提供しており、信頼できる本物のブランドであることが、おわかりいただけると思います。
それと同時に、「ELEVATING THE WORLD THROUGH SPORT」(スポーツを通じて世界を向上させる)を企業パーパスとしている当社は、世界中の人たちがいつでもどこでもスポーツの楽しさを発見できる商品と環境をつくり出すことを目指しています。スポーツは健康にいいだけでなく、スポーツを通じて人や自然と触れ合うことでメンタルヘルスにもいい影響を及ぼします。また、スポーツコミュニティに参加することで、人間関係が豊かになります。
つまり、現代社会で求められているウェルビーイングを高めることができるのがスポーツであり、その意味で私たちのビジネスにはこの先、チャンスしかないと言っていいほどです。
アメアスポーツの主要ブランドでは、顧客層が急速に広がっており、また、D2C(消費者直販)を強化していることから、デジタル技術とデータの活用を含むマーケティング戦略のアップデートが、経営課題として浮上している。
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