はじめに もしかしたら多くの開発者が見落としているかもしれないPrismaのちょっとした使い方が TypeScriptコンパイラやIDE等の開発環境に思わぬ悪影響を与えることに気付いたので、 その解決策と実際のプロジェクトでの適用例を紹介します。 問題の発見 手前味噌ですが、冒頭に記載した自作のOSSを使ってTypeScriptのパフォーマンスを測定していたところ、あるプロジェクトでPrisma関連のコードに起因してやたらIDEが重くなることに気づきました。 そこで tsc --noEmit --diagnostics などのデバッグコマンドを使って調べてみると、面白いことが分かったのでそのエッセンスを検証データとともに以下にまとました。 検証環境の構築 パフォーマンスの問題を明確に示すため、30段階のネストしたPrismaスキーマを作成しました。 Tree1からTree30まで、各モデル