GPUの単精度 sin / cos には「標準版」と「近似版」がある NVIDIA / AMD など多くの GPU には、sin や cos といった超越関数を高速(1サイクルあたり1命令のスループット[1])に 近似計算する 専用ハードウェアが搭載されています。NVIDIA ではこれを SFU (Special Function Unit) [2]と呼びます。本記事では便宜上、SFU で計算されるものを 近似版 と呼び、非SFUのほうを 標準版 と呼びます。 Unity をはじめとするゲームエンジンで何気なく sin / cos を Shader(HLSL/GLSL)から呼ぶと、HLSL → 中間表現 → GPU アセンブリ となってSFU 命令に置き換えられ ます[3] [4]。 このときの誤差特性を把握していないと、回転行列や FFT 系など三角関数を多用するアルゴリズムで想定外のブ