実用的なデータベース管理システム(database management system; DBMS)のほとんどは先行書き込みログ(write-ahead log; WAL)を備えています。WAL は書き込み効率に優れた追記型の構造を持ち、データのあらゆる変更をストレージ本体(B-Tree や LSM-Tree など)に反映する前にディスクへ記録することで耐久性を保証します。また、WAL は他の DBMS へのデータのレプリケーションにもしばしば用いられます。ワークロードを分散させてレイテンシーを削減したり、データを他リージョンのデータベースに複製することで耐久性や可用性を向上させることができます。"The truth is the log[1]"、"the log is the database[2]" と言われるほどに、書き込みログはデータベースにおいて重要な役割を担っています。 これは