始めに mrubyではmrbgemを利用して機能の追加が容易にできます。Cで書かれたライブラリであれば、インタフェースを定義する事でその機能をmrubyに組込めます。現在では多くのライブラリがmrbgemとして公開され、mrubyを試すハードルは低くなりました。 しかし、小規模なマイコンをターゲットにする場合、そもそも規模が大き過ぎるなど要求に適したライブラリがなく自作する事はしばしばあります。リソースの小さなマイコンであればライブラリそのものがなく、ハードウエア依存の箇所が多くなると同じく自作を選ぶ事になります。 それならばmrubyを組込むよりも全てをCで書いた方が容易だと感じられるかもしれません。しかし、ライブラリ作成とはC向けのAPIを提供する事と同義です。そしてmrubyはC向けのAPIを取り込む仕組みがあります。Cとmrubyの両方をターゲットとするライブラリとしてmrbgem