フマリルアセト酢酸ヒドラーゼという 酵素 の異常により、アミノ酸の一つであるチロシンを代謝する過程が障害されて、血中チロシンが増加します。低血糖、アミノ酸やその他の代謝障害、凝固因子の低下、若年性肝臓癌、肝不全が進行する。近位尿細管においても細胞障害が出現し、アミノ酸尿、糖尿、代謝性アシドーシスなどのFanconi症候群が発症する。
わが国での報告では数年に1人の発症です。2023年9月の時点で、先天代謝異常症患者登録制度(JaSMIn)には、1名の患者さんが登録されています。
とくにありません。
フマリルアセト酢酸ヒドラーゼという酵素の異常により、アミノ酸の一つであるチロシンを代謝する過程が障害されて、血中チロシンが増加します。
常染色体潜性遺伝(劣性遺伝) 形式で遺伝します。
生後数週から始まる肝腫大、発育不良、下痢、嘔吐、 黄疸 などが見られます。重症例では肝不全となり、無治療であれば生後2~3ヶ月で死亡します。肝障害の進行が緩やかなこともありますが、最終的には肝硬変、肝不全となります。また、腎臓の障害もみられ、低リン血性くる病、ビタミンD抵抗性くる病などがおこります。
ニチシノンを使用し、食事療法(低フェニルアラニン・低チロシン食)を併用します。早期に治療を開始すると約90%に効果がみられるといわれています。肝硬変、肝不全へと進んだ場合には肝移植が行われることがあります。
早期に治療を開始すると約90%に効果がみられるといわれています。肝硬変、肝不全へと進んだ場合には肝移植が行われることがあります。
食事療法(低フェニルアラニン・低チロシン食)が必要です。
該当する病名はありません。
先天代謝異常症患者登録制度JaSMIn & MC-Bank
https://www.jasmin-mcbank.com/
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