ミオクロニー欠神発作というてんかん発作が主としてみられる病気です。てんかんの発病は生後11ヵ月~12歳6ヵ月で平均7歳です。
まれなてんかんで、正確な患者さんの数や発症率、罹患率は不明ですが、日本で100人未満と考えられます。
男性がやや多いという報告があります。ほとんどの場合、このてんかん以外の疾患は有していませんが、早産、周産期障害、14番染色体長腕部分トリソミー、12番染色体短腕トリソミー、アンジェルマン症候群、15番染色体逆位重複などをもっている患者さんにこのてんかんが合併していたという報告があります。
全ての患者さんに共通する原因は明らかになっていません。
てんかんの家族歴は約20%の人にみられますが、現在のところ、同じてんかんが遺伝したという報告はありません。
肩や上肢に強い律動的なぴくつきが目立つミオクロニー欠神発作というてんかん発作を認めます。ぴくつきを繰り返すにつれて、次第に腕が上がっていきます。発作中はさまざまな程度に意識が障害されます。発作は10~60秒ほど持続し、頻度は日に数回からしばしば数十回におよびます。その他、全身のけいれんを伴うことがあります。
てんかん発作に対して抗てんかん発作薬を使います。バルプロ酸単剤あるいはエトスクシミドなどを組み合わせて内服します。その他の抗てんかん薬も有用であったという報告があります。
Tassinari らの報告では、37.5%で発作は止まっていました。全身けいれんがみられる方ではみられない方と比べると発作が止まりにくく、重症度も高いという報告があります。知的障がいの程度やてんかん以外の症状については、このてんかん以外の疾患があるかどうかによっても異なります。
規則正しい服薬と規則正しい日常生活をこころがけましょう。
該当する病名はありません。
てんかん専門医施設
http://square.umin.ac.jp/jes/senmon/senmon-list.html
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