福島県では、「魚礁」と呼ばれるコンクリートで作った魚のアパートを海底に並べ、魚が生息するのに適した環境をつくっています。また、陸上の施設でアワビやヒラメの稚魚をたくさん育てて、海に放流して魚の数を増やす努力をしたり、また、ホシガレイなどの稚魚をつくる研究もしています。
1.植樹運動の推進
各浜の女性部・青壮年部が中心となって森を守る植樹活動や下刈りに積極的に参加し、豊かな海づくりを目指しています。
2.海をきれいにする運動
各浜ごとに女性部・各部会が中心となって、自分たちの仕事場である漁港周辺や海浜の清掃を実施しています。
また、「合成洗剤追放運動」を推進し、家庭の排水溝から環境問題を考え、海を汚染する要因となる合成洗剤から自然環境にやさしい「天然せっけん・わかしお」の普及に努めています。
※(注記)「合成洗剤追放運動」
合成洗剤に含まれる合成界面活性剤は、自然界での分解速度が遅く、また毒性が強いため、魚にとっては大敵です。また、合成洗剤には環境ホルモンが含まれており、水資源の循環を考えるとき、人間にとっても大きな問題となっています。そこで漁協系統では、合成洗剤を使わずに「天然石けん」を使おうという運動を展開しており、「わかしお」というオリジナルブランドを開発して、一般の方にもご利用いただけるよう普及に努めています。