読書推進運動協議会は、1971年度(昭和46年度)より、読書推進賞(1985年度より「野間読書推進賞」と改称)を設定して、地域・職域・その他において長年読書推進運動に貢献し、業績をあげられた個人および団体を顕彰しています。
この賞は、講談社社長・故野間省一氏より、1969年(昭和44年)に当協会の社団法人設立を機に基本財産として金1千万円、1979年(昭和54年)に講談社創業70周年を記念して金1千万円を、さらに1987年(昭和62年)に同80周年を記念して金2千万円の寄付を受け、その基金を中心にして贈呈するものです。また、2022年(令和4年)にも講談社より金2千万円の寄付を受けています。
毎年、初夏の頃に各都道府県読進協など全国より受賞候補者の推薦を募り、厳正なる協議ののち受賞者を決定、読書週間中の11月上旬に東京の出版クラブビルにて賞贈呈式を挙行します。
野間読書推進賞 賞牌
2014年度 第44回野間読書推進賞 受賞者
2025年9月12日(金)の選考委員会において、第54回「野間読書推進賞」が受賞者が決定いたしました。
●くろまる団体の部
賞状・賞牌
副賞(30万円)
公益財団法人
ふきのとう文庫
(北海道札幌市)
設立者・小林静江さんの「障害をもつ子どもにも発達があり、文化を享受する権利がある」の信念のもと、布の絵本・拡大写本などの製作と貸出、私設バリアフリー図書館「ふきのとう子ども図書館」を運営。近年は子育て拠点の運営など、新たな試みにも取り組んでいます。
●くろまる個人の部
賞状・賞牌
副賞(20万円)
岩田 美津子さん
(大阪府大阪市)
ご自身が全盲、「ふつうの親子のように、わが子に絵本を読んであげたい」の思いから、市販絵本に点字の透明シートを貼った「てんやく絵本」を製作、全国へ貸出。出版社に働きかけ「点字つき絵本の出版と普及の会」発足に尽力し、点字つきさわる絵本の普及に努めています
2025年度の贈呈式は11月7日に出版クラブビルで開催されます
2024年度 贈呈式の様子(2024年11月7日 出版クラブビルにて)
2024年の受賞者および関係者のみなさんと
読進協・野間会長、野上選考委員、秋本選考委員、黒木選考委員、齋藤事業委員長
野間会長の
開式あいさつ
贈呈式会場の様子
デイジー岩手 会長 成田優子さんへの
賞状授与
成田さんは甥御さんのエスコートで
式に臨まれました
贈呈式での勝冶粂さん
このあと...→
祝賀パーティーでは、ふだんの
おはなし会のユニフォームにお色直し!
明徳館ボランティアの会 総代表の
青木美貴子さんのスピーチ
明徳館ボランティアの会のみなさんは
会場で各方面の方々と情報交換
島唄をバックに奄美の踊りを披露する
勝冶さん
最後に全受賞者とご家族・お仲間で
記念撮影!
2024年12月15日発行の機関紙
『読書推進運動』12月号で、2024年度の受賞者業績を詳しく紹介しています