« 満開の開成山公園、花見客へ核兵器廃絶署名を訴え | メイン | カタクリの群生と鬼の手伝説の里へどうぞ »
12日(日)の午後、東京日比谷の「派遣村」村長、湯浅誠さんの講演会がありました。会場の労働福祉会館は、200人以上の参加者であふれました。主催したのは、行政書士でつくる一般社団法人権利擁護センターガーディアンズです。
湯浅氏は、NPO法人自立サポートセンターもやい事務局長・反貧困ネットワークの事務局長としても活動され、昨年末の派遣村村長として有名になりました。
きょうは参加者に対し、派遣村実行委員会が編集した春の派遣村アクション第一弾企画「「あたたかな春を迎えるためのマニュアル」の冊子が配布されました。
内容は、1解雇・雇い止めを通告されたときに 2住まいを追い出されそうになとき、追い出されてしまたっときに 3労働組合に相談しよう 4困った時にはセーフティネットの4点について、短くわかりやすく、大きな文字でふりがなつきです。
その他、資料編として、○しろまる解雇通知書撤回と寮への滞在を求める通告書 ○しろまる就職安定資金融資関連 ○しろまる生活保護制度。そして、組合や生活保護支援ネットなどの相談窓口一覧もあります。詳しくは、東京荒川区にある派遣村実行委員会へお問い合わせ下さい。
[画像:IMGP4679~1.JPG]
【講演する湯浅誠さん】
湯浅さんは、一度すべり台から落ちてしまうとなかなか抜け出せない社会はおかしい。貧困が固定化すると少子化とNOといえない労働者を生み出し、労働者の質が落ちると労働市場が掘り崩されていく。それが正社員にも及んで、雇用の質がどんどん落ちて行き、また貧困を生み出すという貧困の連鎖となっていく。
派遣村は緊急の民間のシェルターだが、本来は行政がセーフティネットをしっかり張ることで防げるはず。貧困から脱出する階段をつくってやり、最終的にはNOといえる労働者をつくることがねらいといいます。劣悪な労働条件で働く労働者をつくらない社会になれば、行政にとっても良いはずと明快でした。
投稿者: 神山悦子 日時: 2009年04月12日 18:55 | パーマリンク
このエントリーのトラックバックURL:
http://kamiyama.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/630