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屠呦呦氏の受賞講演、アーテミシニンは中国医学が世界にもたらした贈り物

人民網日本語版 2015年12月08日11:06
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スウェーデンのカロリンスカ研究所で12月7日午後1時、ノーベル医学・生理学賞の受賞者の講演が行われた。中国初のノーベル医学・生理学賞受賞者の屠呦呦氏、日本の科学者大村智氏、アイルランド出身の米国の科学者ウィリアム・ キャンベル氏が、それぞれ自らの研究成果について講演を行った。屠氏は講演の中で、自らが受賞した科学研究成果を紹介し、中国人科学者の団体精神を称賛した。また世界の科学者に対して、マラリアがアーテミシニンに抵抗力をつけていることに注目し、解決策を研究するよう呼びかけた。人民網が伝えた。

屠氏は多くの時間を割き、アーテミシニンの発見・実験・抽出・合成の全過程について説明した。屠氏によると、300回以上の実験、190以上のサンプル、2000枚以上のカードと多くの文献により、研究チームは1971年にカワラヨモギから抗マラリアの効果的な抽出物を発見した。1972年の8月から10月にかけて青蒿のジエチルエーテルの抽出物の臨床研究を実施し、30人の悪性マラリアと三日熱マラリアの患者に効果を発揮した。1980年代には中国の数千人のマラリア患者が、アーテミシニンとその誘導体による効果的な治療を受けた。

屠氏によると、1970年代の中国の科学研究条件は劣悪で、通風設備がなく大量の溶剤と接触することから、多くの科学研究者の健康が損なわれていた。屠氏は講演中、この栄誉が研究チームの共同の取り組みによって得られたことを強調した。また大量の伝統的な中国医薬の書籍も、難関突破の啓発を促す尽きることなき宝庫になったと述べた。「私は研究で行き詰った際、中国医薬の古文書を読み返し、抽出の過程において高温を避けるべきだと思いついた。こうして低温抽出方法に改めた」

屠氏によると、世界では現在も33億人がマラリアのリスクに直面しており、うち12億人が非常に危険な状態となっている。マラリアによる死亡者の78%が、5歳以下の児童だ。一部の患者は治療を受けられず、一部地域ではアーテミシニンに対する抵抗力が見られ始めている。これは眼前に突きつけられた、重視し解決すべき問題だ。

カロリンスカ研究所で生物医学を専攻する大学院生は、「今日の3人の受賞者のうち、最も興味を覚えたのは中国人受賞者の屠呦呦教授だ。西側の薬学が、中国の伝統医学を導入し、参考にすることは少ない。屠氏の受賞は、世界が中国医学の概念を導入することを促し、世界の医薬学界に新たな研究の視点をもたらすだろう」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年12月8日

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