維持され続ける意識
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"我々は遠ざける"
クローラー: SCP BOT | クエリー: オネイロイ | サーチ: FC SUBNET
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オネイロイ・コレクティブ/Oneiroi Collective
概要: オネイロイ・コレクティブに関する財団の唯一の情報源は、コレクティブに遭遇した人物へのインタビューと、コレクティブが残した異常なオブジェクトです。それによれば、コレクティブとは夢を見る人と夢に基づいた存在との集合意識であると考えられています。
噂では、財団職員の中には、夢の中に幻影や光が訪ねてきて、職員の持つ影響力や役割をコレクティブを支援するために行使するよう訴えてくる、と信じているものがいるとされます。
諜報活動により、彼らの存在は他の要注意団体も記録しており、おおむね財団と同程度の接触機会があることが判明しました。オネイロイ・コレクティブには、非常に独立した存在(「何者でもない」など)に対しても接触できる能力があることは明確です。彼らの目標は、仮に存在する場合、現在も不明です。
オネイロイのタグが付いた全文書は、こちらを参照してください。
"要注意団体"より抜粋
3 スレッド
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amamiel@eggeye - FCの第12避難所
以下は"オネイロイ・コレクティブ"及び、"オネイロイ"という概念、そしてそれを取り巻く人間の"夢の世界"に関する考察/解釈のヘッドカノンを列挙したものです。また、このページは解説のみではなく、各読み手の解釈やヘッドカノンを擦り合わせ、統合し、より良きオネイロイの知見へと繋げていくことも目的としています。そのため、各考察や解釈に対する、ご意見・ご指摘・ご質問を常にお待ちしております。
Upvote Reply +0 2018年08月19日 ██:██am
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amamiel@eggseesyou - FCの第39中継所
EN・JPを問わず、当ページを作成してから時間経過とともに関連記事が沢山増えました。嬉しい悲鳴である反面、関連用語が多岐に渡り、場合によっては単発の記事内のみで完結、もしくは突発的に出てくるケースも多く見受けられます。そのため、当ページのみではそのような関連用語を全て纏め切れないと判断し、別途簡易的な関連用語集ページの作成を予定しています(これに際し、当ページの関連用語が一部変更・削除される可能性もあります)。を作成しました。下記URLからお願い致します。
http://erimamanus.wikidot.com/oneiric-glossary ← <New!>
Upvote Reply +0 2019年10月23日 ██:██am
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amamiel@eggod - FCの第44隔離所
2020年にもなり、各国のオネイロイ関連オブジェクト記事もかなり増え、若干ページが手狭になりつつある今日この頃です。そのため、気が向いた際にでも、別途オブジェクト記事のみをまとめたページを作成しようかと考えています(これに際し、当ページの当該箇所が大幅に削減される可能性もあります)。
Upvote Reply +0 2020年01月22日 ██:██am
関連用語
シャドウ/オネイロイ(Shadow/Oneiroi)
- 個人の潜在意識であり、彼ら自身の夢です。個人のアイデンティティの形態を取って現れます。オネイロイは一般的にこの形態の名称で他のオネイロイに言及します。 - オネイロイ要注意団体ハブより
- 何百万もの人間が彼らの夢の中でだけ存在しています。彼らはオネイロイとして知られ、他の覚醒している個人の潜在意識の中に住んでいます。彼らは人から人へと自由に漂い、地球に広がる無秩序な集団を形作っています。 - ブラック・ロータスより
- 上記の通り"シャドウ/オネイロイ"とは、夢の中の"アバター"とも言える存在です。夢を見えている間、我々はオネイロイとなり、自身の潜在意識の世界、そして他者の潜在意識の世界で活動することができます。ただし、一口にオネイロイと言ってもその種類・性質は様々であり、多くは自らが夢の中の存在であることにも気付いてはいないか、覚醒後に自らのオネイロイとしての活動を一切記憶していないようです。
- また、各関連記事で語られる人間の潜在意識間のネットワークを往来する性質自体も、全てのオネイロイが有している(あるいは、行使できることを知っている)わけではないようです。その一方で、危険は伴うものの、特殊な訓練を行うことで会得可能なようでもあります。
- なお、どこまでの性質を有していれば"オネイロイ"と呼べるのか、その判定は(もしくは、そんな判定があるのかは)不明です。また、オネイロイの種類・性質に関しては、後述の各項目を参考のこと。
夢界/夢の世界(Dream)
- 読んで字の如く、我々が睡眠中に経験する"夢"のことを指します。上記の"シャドウ/オネイロイ"の項目で既に言及している通り、これは同時に"潜在意識の世界"という意味合いを持ち合わせているケースがあります(勿論、記事によってはオネイロイの集団が屯するような空間として描写されていない場合も多いですので、そのあたりは注意が必要です)。
- この夢界、もとい潜在意識の世界は、ホストとなる人物が覚醒している状態であっても存続し続けます。そして、近隣に存在する人間同士で自動的に相互接続される夢界間を、オネイロイ達はあたかもネットサーフィンをするかのようにして行き来しているようです。また、場合によっては、オネイロイの集団により"都市"が潜在意識内に築かれているケースもあります。その結果として、ホストも何らかのプラスもしくはマイナスの影響を被る可能性があると考えられます。
- 首都のホストであるジェーソン・グラハムはユーファニアの存在に気付いており、明晰夢の中では頻繁に領土の征服を試みています。 - #ユーファニアより
- 上記参考記事のように、ホストに"都市"の存在を気付かれることは、一定以上の危険を伴う可能性があるようです。無論、集団のメンバーとしてホストも参加しているのであれば、話はまた別かもしれません。
夢界実体(Dream entities)
- "夢の中の実体"と、これだけではそのまま過ぎますが、後述の使用記事から読み解いてみると、オネイロイ/シャドウとは異なり"夢の中で生まれた存在"、つまりは"ホストの潜在意識に由来する、AIやNPCのような存在"とでも言い換えられるかもしれません。
- 多くの場合、その性質はホストの潜在意識、精神状態に紐付けられている可能性が高く、それによって敵対的であるか、友好的であるか等も変わってくると考えられます。また、オブジェクトの異常性が夢界実体へと影響を与えるケースもあるようで、それによっても性質や特性は大きく変化しています。
- 同時に、通常の人間のような感情や反応(夢由来なので部分的に歪んでいるケースもあるが)を示しているように受け取れる表現があったりと、まさしくホストの潜在意識を基にした存在らしいと言えるかもしれません。
- なお、夢界実体の詳細について説明した記事は現状ではなく、オネイロイや夢の中で生まれた存在等、それら全てをひっくるめた"夢の中の実体"のことを指している可能性があることにも留意が必要です。
- 参考: 使用される記事 - SCP-2245, SCP-2747, SCP-2876, SCP-3435, SCP-3969
- SCP-2245では「夢の登場人物」、SCP-2747と SCP-3435では「夢の中の実体」と訳されていることに注意。
肉体持ち/夢見(Corporeals/Dreamers)
- 全ての肉体持ちは体から離れる行為を義務付けられるべきではない - ほとんどがやり方を知らないとしても! - #ユーファニアより
- 非肉体者も夢見も等しく、現時点では未知の手段で拡散する錯睡眠ウィルスの影響を受けている。 - 星々の下で眠るより
- 関連記事を読む限り、現在進行形で夢を見ている人間由来のオネイロイたちは"肉体持ち"と呼称されているようです。その反対に、(死亡する、もしくは特殊な技術によって)現実で肉体を放棄して"純粋なオネイロイ"へと降下した者ものたちは"非肉体者(Noncorporeals)"と呼称されている模様です。
- 似た意味合いで"夢見"と呼称されているケースも見られますが、これは現実に肉体を残しつつも、眠りに就いて夢を見ることで潜在意識の世界へとアクセスする者たちを直接的に言い表したワードといった感覚でしょうか。夢を見ているわけでもなく常にログイン状態の"非肉体持ち/非肉体者"とは、また別の存在だということが何となく伝わってくる表現であるようにも感じますね。
- また、肉体持ちは非肉体者に比べて制約やデメリットもあるようで、自身のオネイロイへと曝された影響が、自身の夢界・潜在意識、更には現実の精神・肉体にまで何らかの作用を齎すケースも存在するようです。
- ウルージのシャドウは見受けられなかった。ウルージは言うならば"ゾンビ"のようだ。私は、年末までこれを追い続けることを勧める...もし被験者が覚醒しなければ、私たちは生命維持装置を外すことが出来る。もし彼が覚醒すれば、私たちは彼をセキュリティの特別任務へ再配置するか、解雇することが出来る。 - ブラック・ロータスより
- 上記のように、自身のオネイロイがホストから不適切に分断された場合、昏睡状態、あるいはまた別の異なった状態を引き起こす可能性は十分にあります。仮に、昏睡から覚醒しても、オネイロイを無くした状態で人は夢を見れるものなのか、等も。
- コンテンツによる各手がかりの位置と隠蔽方法は大幅に異なり、いくつかの手掛かりは単純で簡単にアクセスできますが、他の手がかりの入手にはオネイロイオーバーディープの思考プロセスの観察を含み、肉体持ちには致命的作用をもたらします。 - 27番オネイロイ局より
- 更に上記の記事では、"オネイロイ・オーバーディープ"なる領域との交信・滞在が肉体持ちに致命的な影響を与えると言及されており、"腐敗"により多くの肉体持ちが死亡、もしくは肉体からの剥離を余儀なくされたとされています。やはり、現実の肉体・脳に制限され、認識することのできる概念や抽象の許容量などにも限度があるのかもしれません。
オネイロス型幽体(Oneiric apparition)
- ターゲットが見る夢の中で、エージェント990-モルフェウスはクラスIオネイロス型幽体の特性を宿し、ターゲットが経験するイメージおよび感覚を操作する能力を獲得します。 - プロジェクト・モルフェウスより
- 現状、ENでは上記の記事のみで使用されている関連用語、要約すれば"夢界での操作・改変能力を有するオネイロイ個体"ということになるでしょうか。明晰夢を見ている時、夢の中を自由自在に破壊・創造できるという状態を、任意に再現し行使できるオネイロイと言えば分かりやすいかもしれません。
- おそらくは、他者の夢界へと移動能力を持つオネイロイの多くが有している能力であると推察できるものの、その強弱にも差異があると考えられます。その範囲は単純な道具類の生成から、他者の潜在意識内の壁紙・テクスチャーを丸ごと張り替えるようなことまで様々だと考えていいでしょう。おそらく、これは多くの夢界実体にも作用します。
オネイロイ・ウエスト(Oneiroi West)
- オネイロイ・ウエストは存在する中で最大かつもっとも理論的なオネイロイの集団です。ここは視察や夢を見ている人間と、身体を完全に放棄した純粋なオネイロイで構成されています。OWのメンバーは自律性と自己認識を持っています。OWの存在は一般的に他の巨大な集団に好意的と見なされています。 - オネイロイ要注意団体ハブより
- 集団としての大まかな説明は上記の文章で事足りるでしょうか。世界最大のオネイロイ集団、参加者は肉体持ち・非肉体者の両方を含むとともに、その全てが潜在意識のネットワークを行き来できる性質を持ち、自らが夢の中の存在であること(さらには自らの夢の中での活動内容の記憶も?)も理解している模様です。一方、所属する非肉体者の中には、自らの不死性に飽きている者もいるとのこと。
- 更にその内部では、財団の偵察睡眠者や後述の機動部隊工作員がメンバーとして参加し、暗躍もしているようです。
- また、オネイロイGoIフォーマット記事の多くは、オネイロイ・ウエスト視点で他の集団に関する情報が語られる・描写されるという形が主に取られています。まさに世界一のネットワークを持つ集団ならではと言えるでしょう。
ユーファニア(Xiupania)
- ユーファニアは排他的であり、内部に数百人の人類を収容する、接続されていない集合意識(あなたの物語の目的のために)です。この集団内部に存在する各オネイロイはクィ・シャオ、かつて人間であったユーファニアの創造者の劣化コピーです。 - オネイロイ要注意団体ハブより
- 秀槃全体存在集合体 — 時にはユーファニア、略してXPとも呼ばれ、しばしば非公式にユーファンという手っ取り早い名称でも知られる — は、クィ・シャオに由来し、現在はジェーソン・グラハムを拠点とする集合意識です。ジェーソン・グラハムは首都です。ユーファンが最大都市です。 - #ユーファニアより
- 女帝"クィ・シャオ"が支配する集団、その女帝の姿は推定50mを超える"ヤツメウナギとトンボの中間のよう"と表現されています。女帝が支配する州において、多くのオネイロイの姿は彼女の劣化コピーであるようです。また、死の間際、クィ・シャオはオネイロイに加わる技術の研究を行っていたとも言及されています。
- この集団のホスト及び支配する領域は常に不安定かつ危険であり、その領域へと踏み込む非肉体者は致死的な武力行使を受けることになるようです。また、肉体持ちが違法に侵入を行った場合、それらは適切にホストと分離されることなく強制送還され、潜在意識に大きな影響(疑似的にユーファニアの領域となる)を受けることになります。
- ある記事では、財団の潜入作戦の結果として、OW、OCを巻き込んだ三つ巴の戦いが起こっています。よく読んでみると、ブラック・ロータス等で登場する工作員の名前が頻出していたりと、各関連記事との繋がりが見えてきます。
- 他の集団や財団との出来事等、更なる詳細はユーファニア関連記事を参照のこと(一部、未翻訳あり)。
- ちなみに、ユーファニアやオネイロイのインターネットという概念、実はオネイロイ要注意団体ハブが作成されるより前に成立していたものであり、(他のオネイロイ関連記事の著者とどの程度の事前擦り合わせがあったのかは不明ですが)現在のオネイロイ全体の概念及び、フォーマットの原型となった存在と言っても差し支えないのかもしれません。
局番27(Station Number 27)
- 局番27 — 俗に27局とも — は、小規模な短波ラジオ放送局で、27番として知られる人物によって(おそらく)個人で運営されています。27番の正体は不明です。 - 27番オネイロイ局より
- 2016年5月12日午後2時27分、27番は「protégé[原文ママ]を探しています。」 と記載されたメッセージを投稿しました。このメッセージの後には、放送予定のヒントであることが判明した一連の手がかりと、復号に必要な鍵が続きます。このメッセージは27番がprotégéを選抜するための拡張型宝探しを開発し、当実体には彼の放送の意図と内容が知らされることを明らかにしました。 - 27番オネイロイ局より
- 上記で説明されている通り、そもそも局番27とは"27番"として知られる謎の人物によって運営される、夢の中に存在するラジオ放送局であり、定期的に暗号染みたメッセージや乱数を発信し続けています。オネイロイの支持者(リスナー)も多く、信奉者(ファン)達によって設立された小規模なコレクティブまで存在しているようです。
- 局番27に関する出来事は、肉体持ちである"フレデリック・J・ケーナイン"が初めてその暗号の解読に成功したことで大きな動きを見せ始め、2016年5月12日午後2時27分にあるメッセージが投稿されるに至ります。このメッセージとは"protégéを選抜するための拡張型宝探し"であると称されており、暗号を解いた者には放送の意図と内容が知らされることが明らかになりました。
- しかしながら、幾つかの手がかりの入手には"オネイロイオーバーディープ"なる領域へのアクセスが必要となっており、この領域との交信・滞在は肉体持ちのオネイロイにとって致死的な影響を与えます。事実、上記領域を訪れた"宝探し"の参加者である肉体持ちの多くが死亡、もしくは重傷を負っており、これに伴い局番27のファンも大幅に減少したとされています。
- そうして"宝探し"の参加者は徐々に減り続け、半年程度で騒動も静まります。しかし、初の暗号解読者であった"フレデリック・J・ケーナイン"は2年間の歳月の後、2018年5月12日午後2時28分、ついに局番27の"宝探し"に成功します。そして"27番"より、メッセージと"宝探し"の意図が語られます。
- 大まかな話の流れは上記となりますが、やはり気になるのは非常に難解な要素を多く含んでいるところです。言うなれば、オネイロイ・コレクティブの説明文に勝るとも劣らぬ雰囲気と言えるかもしれません(リンクの多用、やや抽象的・独特で分かりづらい表現や言い回し等も)。その中でも、特に目を引くのが関連性のやや見え難い各リンク先でしょうか(この部分の考察に関しては、現状では保留としておきましょう......)。
- ともあれ、先行記事である"#ユーファニア"の明確で分かりやすい説明文とは異なる、オネイロイとしての独自の雰囲気を醸し出す存在・記事となっています。元記事のディスカッションでは、"1/4も理解できなかった"といったコメントがあるくらいだったりですが、独自の雰囲気を演出する上では参考になる記事の1つと言えるかもしれませんね。
ファイブイージーステップス(FiveEasySteps)
- そこのあなた! お手軽な脳空間の改善をお望みですか? 私たちがあなたのための解決策を持っています! たった五つの簡単なステップで、あなたのオネイロイ・クライアントをもっと速く機能させ、より大きな夢が見られるようにできます! - 星々の下で眠るより
- ファイブイージーステップス — 第五フィフスコレクティブの名称でも知られ、しばしば非公式に5Cとも呼ばれる — は急速に成長している集合意識であり、既知のホストには共通していません。首都は、仮に存在する場合、素晴らしい場所です。 - 同上より
- 上記の記事からも分かるように、非常に難解な集団の1つ。"ファイブ"、"第五"の要素からも分かる通り、"第五教会"に関連する集団です。SCP-3125が人間の精神を踏み台としてこちらの世界・現実に現れようとしているのであるのなら、夢の世界、ある種のレイヤーとレイヤー、次元と次元の狭間とも言えるその空間に影響を与えるとともに現実へと顕現しようとするのは、理に適っているのかもしれません(この部分はかなり自信がありませんので注意を)。
- その性質・存在はオネイロイの集団の中でもかなり異質であり、スパム的な文章等の媒介物によってあらゆるオネイロイを錯睡眠ウィルスで汚染します。そして、影響を受けたオネイロイは常軌を逸した行動(媒介物の内容を読み上げて更に拡散させるなど)をした後、自らが所属する団体より失踪しています。
- また、OWによって作成されたページの文章を異常な手段で改変するなど、その異質さは計り知れません。更に、唯一の対抗策として感染したオネイロイをOCへと送ることが述べられていますが、それによってどのような対処が行われるのかは正確には分かりません。
オネイロイ・コレクティブ(Oneiroi Collective)
- OC、もしくはオネイロイ・コレクティブは形而上空間に位置する集合意識存在です。これは睡眠中の生命によって作り出された知能を利用する無意識の集団です。物理空間には、オネイロイの有利となるように夢世界と相互作用する無生物や有機体のオブジェクトとして現れることが知られています。 - オネイロイ要注意団体ハブより
- オネイロイ・コレクティブは謎めいた、巨大な集団です。多くのオネイロイが、そこに主要な地球の植物相と動物相の住人が存在すると信じています。多くは知られていません。オネイロイ・コレクティブに参加したオネイロイは消息不明となり、帰還を試みたものは多くの異なる物質の混合物と組み合わされた姿になっています。 - 同上より
- 上記の通り、要注意団体ハブで一番最初に目にしてしまうがために、多くの読み手へとオネイロイに対する難解イメージを植え付ける元凶とも言える団体。難解なのは読み手にとってだけではないようで、オネイロイたちにも正体不明、謎の集団として扱われている模様です。
- 主に、夢に作用・影響するオブジェクトの製造・販売や、サービスの提供を行う記事が目を引きます。その一方で、作成された年代や、ハブページ作成前後によって、関連記事の性質や雰囲気が少々バラけているということもあります。
- その目的は不明(一時期は、夢を永続的な現実へと持ち出すこと)とされており、関連する記事や各オネイロイ間での繋がりも非常に分かり難いものとなっています。しかしながら、ハブページ作成以降は疑似的にでも夢を現実へと持ち出そうとする傾向性が強くなっているようにも見えます。
- 最近の記事例を挙げるならば、表向きは人間の夢見にプラスの影響を与える製品・サービスだが、その裏では上述した"非肉体者"や"夢界実体"に対しても何らかのサービスを提供している、といったパターンも見られるでしょうか。
- また、外宇宙や並行世界をルーツとする集団であるとする説や、記事によっては後述する"オネイロイ・ガーデン(Oneiroi Gardens)"とも呼称されており、その名称がOCのルーツに関連している可能性もあったり。詳細は次の項目を参照のこと。
オネイロイ・ガーデン(Oneiroi Gardens)
- この並行世界における地球は"オネイロイ・ガーデン(Oneiroi Gardens)"という複合企業体に支配されており、同社の星幽投射装置は広く民衆によって使用されていました。2045年、オネイロイ社のメインフレームで発生した電源障害は、世界人口の90%の死亡と、世界各地の政府の不安定化を引き起こしました(IK-クラス世界文明崩壊シナリオに相当)。宇宙3513-Ω-パープル-Zに存在していた類似する既知の装置は、全て破壊されたと考えられています。 - プロジェクト・モルフェウスより
- 上記の記事にて語られている通り、"オネイロイ・ガーデン"とは破綻した世界線を支配していた企業体の名称で、OCのルーツの1つである可能性もあります。彼らの世界ではオネイロイとなる技術が一般化されていたが、事故によってK-クラスシナリオが発生、その結果として肉体を捨てて他の世界線へと逃避を図ったということが上記記事にて説明されています。
- ただし、現状では未翻訳を含めて2記事に登場しているだけであるため、主流なカノンであるかは怪しい点に留意ください。そのため、あくまでも1つの説くらいに考えておくのが良いかもしれません。
ナイトメア・コレクティブ(The Nightmare Collective)
- ナイトメア・コレクティブ又は𒀭𒋾𒊩𒆳は、最近に形成されたアポフィス級悪夢集団です。他の悪夢集団と同様に、首都を持たず、最大都市も存在しません。 - 眠れぬ夢より
- 𒀭𒋾𒊩𒆳はアポフィス級悪夢の現実空間に生息し、現実世界に起因する個人の心理的状態に応じて形態を自在に変化させます。𒀭𒋾𒊩𒆳は知性を持たないと考えられていますが、オブジェクトの生成、物理的変形、および錯睡眠的な機能を有する可能性があります。 - 眠れぬ夢より
- 上記Taleで登場した悪夢集団という概念の1つであり、オネイロイとその領域を破壊しながら進む、夢の中における一種の災厄/災害のような存在として描写されています。現実において、多くの人間の精神状態に大きな影響を与える何らかの事件が発生したことで出現し、その形態も心理状態に応じて変化するとされており、その部分から正体を想像する手掛かりが見つかるかもしれません。
- 周囲の夢見を崩壊させ、オネイロイを吸収しながら潜在意識を進み続ける自律性を有しており、イメージとしては心理状態が崩壊して暴走状態の非肉体持ちの集団、あるいは現実で発生した負の感情を煽る出来事が原因で生み出された悪しき夢界実体群、といった感じでしょうか。いずれにせよ、複数種の悪夢集団が存在しているようです。
- ちなみに"𒀭𒋾𒊩𒆳"とは、メソポタミア神話における原初の海の女神であるティアマト(tiamat)を意味する新アッシリア語表記の楔形文字のようです。今後、関連する悪夢集団を構想する場合、何らかの参考にできるかもしれませんね。
機動部隊-OP"ドリームチーム"(MTF-OP "The Dream Team")
- 財団はオネイロイになる方法を発見しています。そして今、この力は彼らを収容できるほどの強さとなっています。財団は何十年にも渡って、エージェントたちに1つの意識が他者の意識と結びつく技術を教えています。ごく少数の精神的に頑強な成功者たちが1つの機動部隊として組織されました。この最初の1つが、機動部隊オミクロン・ローです。 - 機動部隊より
- ごく少数の者たちが長期訓練によってもたらされる過酷な試練に持ちこたえられました。多くが自身の自己同一性を失い、あるいは永遠の昏睡に陥りました。ごく少数の精神的に頑強な成功者たちが1つの機動部隊として組織されました。この最初の1つが、機動部隊-OP、"ドリームチーム"です。 - ブラック・ロータスより
- 機動部隊の説明文からも分かる通り、"ドリームチーム"はオネイロイとして夢界で活動する能力を得るために、過酷な訓練を受けた部隊です。オネイロイに関わるオブジェクトだけでなく、夢界での活動を要する際に声がかかるようであり、幾つかの夢関連記事でもその名称を目にすることができます。
- しかしながら、その任務内容に対し、実際に夢界で活動を行っている描写がある記事は多くありません。その活躍のほとんどがオネイロイ関連(特にユーファニア関連)の記事です。これは毎回オネイロイという説明が必要となる分、通常の夢関連記事では名称を登場させるだけに留めた方が都合的にも良いという背景があるのかもしれませんね。
- また、ある記事ではオネイロイ・コレクティブ内に接触者がおり、その存在から情報提供を受けたとする場面もあります。全てが謎の存在であるはずのオネイロイ・コレクティブと、明確なパイプを持っているという驚くべき事実ですが、互いにどのような関係性であるのか非常に気になるところではありますね。
※(注記)上記以外の専門用語に関しては、こちらを参照ください。
Q&A
オネイロイ・コレクティブのあれこれ
Q: オネイロイ・コレクティブの目的は何?
A: 旧版の要注意団体ページでは"非永続的な夢をより永続的な現実に持ち込むために活動しているかもしれないと考えられています"という記述があったものの、現版の要注意団体ページからは消されているようです。そのため、現状では不明のままとなります。
Q: オネイロイ・コレクティブと、他のオネイロイの違いは何? その正体は?
A: これまた詳細は不明ですが、通常のオネイロイと起源や出自が大きく異なっている可能性はあります。例えばですが、平行世界や高次世界から流れ着いた、こちらの現実を起源としていない集団なのかもしれません。また、こちらでの戦闘描写からも分かるように、彼らが有しているオネイロス型幽体としての性質自体もかなり異質であることが窺えます。
Q: オネイロイ・コレクティブと他の要注意団体の関係は?
A: 現状、他の要注意団体にも存在が知られており、接触機会があるとされています。その一方、旧版の要注意団体ページでは"コレクティブと相互に敵対的であることが報告されている唯一の要注意団体はザ・ファクトリーですが、その理由は不明です"という記述があったものの、現版の要注意団体ページからは消されているようです。また、既存記事ではAlexylva大学やサーキック・カルト関連のTaleに登場している他、GoIフォーマット記事の1つである"星々の下で眠る"では第五教会に関すると思わしきオネイロイの集団も登場しています。いずれまた、現実の要注意団体に関する、新たなオネイロイの集団が登場/書かれるかもしれませんね。
Q: [任意の質問を追加してください]
A: [質問への回答を追加してください]
ハブやフォーマットのあれこれ
Q: 要注意団体ハブやGoIフォーマット記事で書かれている「首都」って、どういう意味?
A: 読んで字の如く、オネイロイの各集団が総本山としている都市の場所、つまりは"誰の潜在意識の中"を首都としているかという意味となります。ですので、首都として書かれているのは現実に存在している個人名ですね。
Q: 要注意団体ハブのテンプレートにあるフクロウの画像って、どんな意味があるの?
A: 貴方が適当な検索サイトを開いた時に目にする、検索フォームのちょうど上あたりに表示されている画像と同じものだと考えて差支えありません。要するに検索サイトのロゴですね。あのフクロウの画像の場合は、オネイロイ・ウエストの検索サイトを開いている状態ということを示しています。また、検索サイトやサーチエンジンが異なる場合には各要素を変えることも可能なようですね。
Q: GoIフォーマット記事で、ちょくちょく読み手に語りかけて来る存在は何者なの?
A: #ユーファニアでのディスカッションの内容を意訳すると、"敵の情報を求めている貴方のことを気にして、話しかけてきたオネイロイ・ウエスト"とのこと。要するに、自分たちのサイトで少し危険な調べ物をしている見かけないやつがいたので、声をかけて来た、という感じでしょうか。また、最後の"ベーコンを作っておいた"等の不思議な言い回し、これに対する回答もされており、"現実での出来事や言われていることが混ざり合った目覚める前の経験、解離のようなもの"(これまた意訳です)とのこと。つまり、最後の部分で読み手は覚醒しかけており、オネイロイ・ウエストのメンバーに話しかけられた内容と、現実で家族(夫か妻?)に呼びかけられている内容が混線しているということのようです。これらを踏まえた上で、他のGoIフォーマット記事も改めて読み直してみても良いかもしれませんね。
Q: [任意の質問を追加してください]
A: [質問への回答を追加してください]
なぜなにオネイロイ
Q: 「純粋なオネイロイ」って、どういう意味?
A: 現実で肉体を放棄した、俗に言う"非肉体者"のオネイロイのことを指します。純粋なオネイロイへと降下する要因や方法は説明されていませんが、自らの死後にオネイロイとなる研究をしていた人物がいることから、手段はあるようです。逆に言えば、"夢見"は純粋なオネイロイの状態ではないということ?
Q: 夢の中でオネイロイを失うとどうなるの? もしくは切り離されると?
A: いくつかの記事でオネイロイを無くした/失踪した/切り離された人物が登場していますが、基本的には昏睡状態へと陥るようです。また、その状態から覚醒する可能性についても言及されています。仮に覚醒した場合、その人物は一見すれば普段と変わらない反応や行動を示すかもしれませんが、どのような変化や問題が起こるのかは不明です。オネイロイを失ったのだから、夢を見れなくなるのかもしれません。または、中身のない、一種のゾンビのような存在となるのかも。
Q: オネイロイは人間に友好的? 敵対的?
A: 基本的には集団ごとの性質に関係しますが、多くは友好的であると考えられます。そもそも、ホストとなる人間が存在しなければ、オネイロイたちの住まう場所もなくなってしまいます。そう言う意味では、"ガオー! 人類を滅ぼしてやるぞー!"といった感じの強く敵対的な思考を持つ存在はかなり稀有と言える気もします。ともあれ、一部の記事で描写されているように、破滅的な思考の集団や、精神的な不安定さのためにホストの死を招くなど、結果的に害する可能性もあり得るのは確かです。
Q: オネイロイの首都である人間が死亡した場合、住んでいたオネイロイたちはどうなる?
A: 現状、説明されている記事がないため不明です。各人のヘッドカノンに委ねられますが、近隣に存在する別の人間の夢界へと弾き出されるのか、あるいはリンクが張られている別の都市がある夢界へと強制的に飛ばされるのか。もしくは、ホストが人気のない孤立した場所に居たのならば、その中のオネイロイも逃げ場所がなく消滅してしまうという可能性も考えられますね。
Q: Aさんの夢界にBさんのオネイロイがいる時、Aさんが睡眠状態に入ったらどんなことが起こる?
A: おそらくは、AさんのオネイロイとBさんのオネイロイが鉢合わせすることになるかと思います。この時、Aさんが友好的か敵対的か、同じ集団に所属する仲間か否か等により、どのようなことが起こるか変わって来るでしょう。仲間や友好的であれば互いに挨拶を交わすでしょうが、全く知らないやつが自分の潜在意識の中に居座っていて、しかも勝手に都市を築いて騒いでいようものなら、下手をすれば喧嘩になりますよね。もっとも、Aさんのオネイロイが自己認識を持っておらず、自身が夢の中の存在であることも知らずに、ただそこらを歩き回っているだけならば、特に何も起きることはないでしょう。
Q: 現実で覚醒するためには、自分のオネイロイが、自分の夢界へと戻って来る必要がある?
A: 詳細に説明されている記事はないですが、他者の夢界で囚われの身となり、戻れなくなった人物が昏睡状態になる描写もあり、その可能性はあります。しかし、あくまでも囚われとなる状態が特殊という可能性もありますので、夢の中で死亡した場合、強制的に自身の夢界へと飛ばされて覚醒する、なんてこともあるかもしれません。そも、遠くの夢界まで行きすぎて戻れなくなったために昏睡状態に陥る、なんてことが起きてしまうと、やや間抜けでしょうか?(そのことを皆知っているので、十分に注意しているという可能性もありますが)目覚めが近付くと、強制的にページバックさせられたりもするなど、この部分も少々ヘッドカノンに依存していますね。ちなみに、一部Taleでは夢界での緊急事態の際、肉体持ちはすぐに自らのホストへと帰還するよう、呼び掛けられている描写があったりします。その点を踏まえて考えてみても良いかもしれません。
Q: オネイロイが人間の夢界から夢界へと移動するためには、現実でどのくらい近くにいる必要がある?
A: 機動部隊員いわく、"神経中継は約1メートルの距離から繋げられると推測しました"とあるため、訓練を受けた程度では1m圏内での移動がやっとのようですね。また、続く文章を読む限り、最初からオネイロイとしての素養があれば、その接続可能な範囲も大きく変わってくるものと考えられます。とはいえ、流石にどの程度の距離感を行き来できるのかは厳密には判断しかねますね。また、遠隔地の指定された夢界へと移動できるポータル的存在、インターネットにおけるリンクのようなものが張られているという可能性もあったりするのかもしれません。
Q: [任意の質問を追加してください]
A: [質問への回答を追加してください]
オネイロイと日本
Q: 日本にもオネイロイの派閥は存在するの?
A: 現状、不明です。しかし、島国という閉鎖された環境もあり、そんなローカルエリア内でのオネイロイ集団が構築されているという可能性は、十分にあるのではないかと思います。
Q: [任意の質問を追加してください]
A: [質問への回答を追加してください]
関連オブジェクト(EN版)
SCP-1498 - 夢へと繋がる電話/Dial-A-Dream
記念すべき、初のオネイロイ関連オブジェクト。
電話コードと送受信機の集まりで形成された羊であり、その受話器を利用すると"オネイロイ・コレクティブ"のオペレーターへと接続されます。オペレーターは改造した夢の体験を提案し、この通話の終了後に使用者は意識を喪失、注文した通りの内容の夢を経験します。
しかし、繰り返して使用し続けた場合、使用者の身体と精神には異常な変化が見られるようになり、最終的に頭部が電話機の一部と入れ替わってしまいます。使用後に軽微な依存作用を齎し、可能な限り頻繁に眠ることを望むようになる等、初期ならではの夢関連記事と言えるかもしれません。
使用者に対して望む形にカスタマイズされた夢を提供する、これはSCP-2876等のオネイロイ・コレクティブ製オブジェクトで目にすることができる特性です。その一方で、使用者の頭部を電話機にしてしまうといった、明確な負の作用を与える点にも注目が必要です。
それに加え、他の夢の中の存在との関連性が見られない、団体としての目的が(より)不鮮明である等、他の関連記事とは違う、初登場記事ならではの雰囲気がありますね。そういった内容の関連記事を目指す場合には、参考にしてみるというのもどうでしょうか。
"オネイロイ・コレクティブの友だちと一緒に、特製の夢を作っちゃおう"
SCP-2028 - 悪夢のスノーグローブ/Nightmare Snow Globes
(DeviantDharma DeviantDharma , 2014)
第2の関連オブジェクトにして、初めての別著者による関連記事。
258個の空のスノーグローブであり、1人以上の人間が4m以内でREM睡眠を行った場合、その人物は鮮明な悪夢を経験します。しかし、起床後は強い安心感を覚えるとともに幸福感等も増加、そしてオブジェクトの中は使用者の悪夢のイメージで満たされます。
"リセットして"という言葉で中のイメージは消え去り、再び使用できるようになりますが、30日に3回以上使用した場合にはガラスには罅が入ります。30日に約6回使用するか、衝撃等で壊してしまった場合、局地的現実再構成を発生させます。この再構成は壊れたオブジェクトの中に"保存"されていた悪夢の出来事と物理法則に類似し、使用者の睡眠期間に等しい時間の経過後に消失します。
一方、オブジェクトが発見された場所では永久的な局地的現実再構成が発生しており、その原因は未だに研究中とのこと。その空間で起こる出来事から想像するに、原因となったかつての使用者の哀しい境遇が見えてきますね。その反面、インタビューでのやり取りが夢関連では少々ありふれている内容、という意見があるというのも事実です。
夢の中の存在が明確に話へと絡んでくるとともに、夢が現実へと干渉・実体化する等、オネイロイ関連記事に見られる雰囲気を徐々に醸し出されてきています。しかしながら、まだオネイロイの詳細が不明だった時期の記事ということもあり、それらの関連性は少し薄いかもしれませんね。
あるいはですが、見ようによっては、使用者の夢界から夢界実体等の構成要素を分離させ、(それが意図したものか、もしくは偶然かは不明なものの)現実へと一時的にでも持ち出すという、オネイロイ・コレクティブの目的を果たしているとも取れます。これは何かの実験、あるいは何か他の目的があったのか、そう言った部分を考えてみるというのも良いでしょう。
"オネイロイ・コレクティブの友だちと一緒に、キミの心からのネガティブな気持ちと考えを捨て去ろう。30日に3回以上使わないで。危ない時は、絶対にガラスを破らないで"
SCP-2245 - 夢にとっての悪夢/A Dream's Nightmare
(HotCocoaNerd HotCocoaNerd , 2015)
第5の関連オブジェクトであり、多くの関連Tale記事の登場以降に作成された記事。
同時に、初の非オネイロイ・コレクティブ製のオブジェクト。茶褐色の体毛を持つ体長2mの四足哺乳類、知的な資質を見せないにも拘らず非常に賢い生物であり、眠っている人間を保護するような仕草を見せます。その異常特性は人間が約5mの範囲内でREM睡眠に入った場合に発揮され、対象者はこれまで知られていない睡眠段階に入ります。
上記の睡眠中、対象者はあらゆる夢の完全な欠如を経験し、起床後に通常時よりも良く休めたと報告します。更にその間、オブジェクトの消化管には標準的な栄養素や老廃物が実体化します。また、異常を受けた夢の中の登場人物たちは激しい恐怖や怒りの兆候を見せており、対象者に対して攻撃的な振舞いを見せるようです。
そんなある時、実験中のDクラス職員が死亡し、オブジェクトも損傷を負う事案が発生します。差出人はオネイロイ・コレクティブと名乗り、危険な障害物が管轄地域にいる一部顧客に対しての製品配送を妨げており、従業員および資産に対する被害を齎していると主張。この事案を受け、通知があるまで実験が停止されることになりました。
モチーフは夢を喰らうとされる"獏"だと思われ、その実験内容を読み解くに、夢の中の存在を餌としているものと考えられます。また、喰らっているのは対象者由来の夢界実体だけではなく、オネイロイ・コレクティブの構成員を含めた他のオネイロイまでもが対象となっている模様です。
要するに、オネイロイたちの潜在意識ネットワーク上で、目的地への中間経路の1つとなる夢界が危険地帯となったため、彼らが何らかの仕事をする上で別の夢界を経由しなければならなくなっていたということでしょうか。そしてついに、そんな危険物を放置している財団に対して警告を行った、という流れですね。
前述した通り、関連記事では初の非オネイロイ・コレクティブ製のオブジェクトであり、オネイロイ・コレクティブに対して"夢の中のビジネス集団"という強いイメージを持って書かれている作品に思えます。既に関連Taleが多く書かれていたことで、団体としての要素が分かりやすくなっていたことも手伝っているのかもしれませんね。更に言えば、オブジェクト自体もオネイロイとは(獏の餌という点を除けば)直接的な関係がない記事ということもあり、そういうこともひっくるめて珍しい形式の関連記事と呼べるでしょう。
敬具、オズワルド・ダスト オネイロイ・コレクティブ実体資源部
SCP-2272 - エリス・カナストータ、投手、ペンサコーラ・ブルーワフーズ/Ellis Canastota, P, Pensacola Blue Wahoos
(Kate McTiriss Kate McTiriss , 2014)
第4の関連オブジェクト。
また、オネイロイ・コレクティブの製品やサービスとは異なる形で書かれた初のオブジェクト。ペンサコーラ・ブルーワフーズとして知られるベースボール・チームで生じている現象であり、これは実在しない選手エリス・カナストータの試合記録、統計集、試合の記憶として現れます。カナストータがプレイしたとされる試合の参加者は、そのピッチング、バッティング、守備、ベースボールの試合が通常通りに進行しているような総体的な幻覚を経験するとともに、この影響は試合の映像記録、写真、音声記録にも現れています。
収容初期において、エリス・カナストータを財団が所有するサマーリーグ・ベースボールチームへとトレードする手法が取られましたが、エージェント・ポツダムがチームのジェネラルマネージャーとして指名された晩、エージェントは頭部への明確な鈍い外傷を受け、昏睡状態でベッドにて発見されました。また、約40km圏内の全財団職員はその晩、エリス・カナストータが縛られたロバート・ポツダムの頭部へと速球を投げている様子を夢で見たと報告しました。
オネイロイ関連オブジェクトの中でも、かなり奇妙なオブジェクトの1つであり、ディキシーランド・ナイトメア・マジック・ハブ関連記事の1つ。かつては補足Taleとなる"完封"が存在していたものの、現在、元記事は削除されています。
以下は、上記の"完封"を考慮した上での解釈です。エリス・カナストータはかつて実在した人物であり、メジャーリーグを夢見る人物でした。ある時、彼は試合で完封勝ちをしますが、その喜びのあまり、自らの不注意(あるいは意図的な何か)のせいで事故を起し、病院へと搬送されます。
そして夢の中、何者かから取引を持ち掛けられ、彼はその取引に応じました。その結果として、現在のオブジェクトのことを考えるなら、彼は死亡したか、もしくは現実から痕跡を無くしたか、あるいは別の世界線で眠り続けているのか、その状態で夢を経験しているということになるでしょう。別項目にて上述した"純粋なオネイロイ"となったのかはさておき、彼が夢の中で(もしくは一時的にでも現実へと疑似的に実在して)試合を行っていると考えるのが自然でしょうか。
変わった形式ではありますが、夢の中の存在を現実へと持ち出すという団体としての目的を微かに見て取れますね。また、"私たちには、君が起きている時間が必要なのだよ。君が投球していない時、私たちは本物の地上を、固い大地を、君の立場で歩くことが出来るのだ"という台詞にも様々な解釈が可能と言えます。
とは言ったものの、上記Tale自体は既に削除済みであるため、どこまで引用して解釈するかは人によって分かれそうです。また、似た異常性の記事として、SCP-1460等が参考になるかもしれません。
エリス・カナストータは"WO、ウティカ"の"オネイロイ・ハイスクール"に在籍していました。
SCP-2444 - 蚤のサーカス/Flea Circus
第8の関連オブジェクトであり、要注意団体ハブ作成以降、ENで2つ目の関連オブジェクト。
屋内式のフリーマーケットに似た空間が、都市部の荒廃して放棄された建物内で物理的に顕現する現象。発生地点から見て合理的な移動距離に居住している人物は、発生直前にこのフリーマーケットに関する夢を繰り返し見ます。多くの場合、これらの夢では対象者が何かを所有しているという形式を取って現れ、登場する物の大半は対象者が実際に欲しがっている物です。
活性化したフリーマーケットでは数多くの奇妙な外見の商人や販売業者が姿を見せます。そこで販売されるアイテムは中古市場での発見が予想される品と似通っており、衣服、書籍、電子機器、台所用品、家具等が挙げられ、それら全てが異次元に起源を持つと考えられています。
上記の通り、奇妙な商人たちによる、奇妙な物品が取り扱われたフリーマーケット。オネイロイ関連記事であることを考えれば、彼らが夢の中の存在、あるいは異次元を起源とする存在であると考えるのが普通でしょうか。
厳密にはオネイロイ・コレクティブ関連であるか不明であり(夢の中の存在に、現実での活動の場を提供するあたり、彼らが主催者であるという可能性はありますが)、どちらかと言えば他のオネイロイ個体に焦点が当てられたオブジェクトであるように思えます。
また、"私たちにも愛される価値があります"という文言、それらが何を意味し、誰の目線なのか、そのあたりを考えてみるのも良さそうです。売られているものが、商人たちにとっての何かアイデンティティーのようなものであるのかもしれませんし、もしくはある種の夢界実体なのかもしれません。ともあれ、オネイロイと関連付けつつも、どこか初期オブジェクトの雰囲気を持っているようにも感じたりですね。
あなたの必要な物を取り、終わったら捨てないでどうかあなたの物を友達と分け合ってください。私たちにも愛される価値があります。
SCP-2603 - その処女航海/Its Maiden Voyage
第6の関連オブジェクトであり、オネイロイ・コレクティブが一切登場しない記事。
同時に、他のコレクティブの存在が言及された初めての関連オブジェクト。GRU"P"部局の元工作員の成人男性であり、REM睡眠とそれに付随する明晰夢を切っ掛けに、不随意的かつ無意識下でのタイプ-D(XI)現実操作能力(具体的に言えば、無意識的に肉体周囲のあらゆる固形の無機物を、カラ海で見られるものと組成的に同一な塩水に変換する異常性)を発揮します。
現在、オブジェクトの潜在意識内部は紛争状態にあり、未知の組織がこの潜在意識の所有権を巡って抗争を繰り広げていると考えられています。また、この潜在意識における無認可の活動こそが異常特性の引き金であり、上述したような現実の構造物への影響を及ぼしているとも考えられています。
オブジェクトは"一隻の船が陸地を発見・到達することなく、未特定の広大な水域を漂流する"という、同一の内容の夢を毎晩経験しています。船の内装は、数が変動する構造上同一の甲板で満たされ、そこに多数の部屋が設けられているというものです。それに加え、特筆すべきは、オブジェクト自身が夢の中に登場しないという点です。
インタビューにおいて、侵入を試み続けている実体はクィ・シャオの派閥に属する存在であると述べられていますが、その実体が艦橋へと到達した場合には何が起こるのか、また、それら実体がなぜオブジェクトの潜在意識を支配しようと試みるのか、現状では不明となっています。
2016年のMTFコンテストにおいて、"The Dream Team"によって投稿された"ユーファニア"関連記事の1つ。主にオネイロイ概念の広がりを見せる記事と言えますが、その反面、記事としてはオネイロイの知識が必要となる場面も(ENディスカッションでも、やや混乱を招いている要素があるようです)。
そして、謎の要素が多い分、これまた解釈の分かれそうなオブジェクトでもあります。単にこれは、キュロ・トゥームという人間の潜在意識が、特定のオネイロイ集団にとって素晴らしい物件であるというだけのことかもしれません。また、オネイロイと機動部隊オミクロン-ローを取り巻く関連記事を(現状未翻訳の状態ですが)読めば手掛かりとできる可能性はあります。
また、キュロ・トゥーム自体が夢の中に登場せず、ユーファニアンが押し寄せてくるという現状、もしかすると彼のシャドウはクィ・シャオの領域に囚われているという可能性も?
財団は現在、SCP-2603を紛争状態にある主権体と見做し、未知の組織がSCP-2603の非認知領域(潜在意識)の所有権を巡って抗争を繰り広げていると考えています。
SCP-2805 - 氷の中のディズニー/Disney on Ice
第3の関連オブジェクトであり、初の製品以外の形で書かれたオブジェクト。
人体冷凍庫内で凍結されたアメリカの実業家ウォルト・ディズニーの切断された頭部であり、冷凍庫には1966年製のダイヤル式電話2台が取り付けられています。これを肉眼で目視した場合、ウォルト・ディズニーであると主張する人物より、24時間以内に目撃者宛ての電話が掛かってきます。
電話の主は、未来に対する展望、欲求、そしてディズニーワールド遊園地の「エプコット」について詳細に被験者に語ります。インタビューにおいても、電話の主が自らのビジョンを実現させてくれる存在を求めている様子を確認できます。
上記のように、非常にシンプルでありながらも、初期オネイロイ独自の特殊な雰囲気を醸し出す代表的な記事の1つです。この段階で既に現在のオネイロイの原形があったのかは不明ですが、これまた他の夢の中の存在の姿が見えず、現実へと夢を持ち出すという現在の性質はあまり認められません。
ちなみに、ENのディスカッションにて言及されているのですが、電話の主は状況に応じて柔軟に対応してくれるとのこと(電話の相手が既に死亡している場合、親族にお悔やみの言葉を言ってくれるだろう等)。そういった妙に人間っぽい部分もあり、本当にウォルト・ディズニー氏本人である気もしてきますね。
しかし、なぜ切断された頭部の冷凍保存と夢やオネイロイが絡んでくるのか。そのあたりは解釈の余地が十分にありそうです。例えば、病に侵されて残り寿命僅かなウォルト・ディズニーが、自らのビジョンを実現させるために取った"解決法"であるという可能性です。
頭部を残したのは、彼の潜在意識、夢界を残すため。そして、その夢界より、彼はSCP-1498と同じような手法でもって、現実へと交信を行っている。そして、それは自らのビジョンを実現させるためであり、オネイロイ・コレクティブにとっては、夢より伝えたビジョンを現実で実現されることで、疑似的な夢の持ち出しとなる......なんて解釈してみたりも。
"シベリア式解決法 オネイロイ・コレクティブより"
SCP-2876 - 夢見心地/Dream A Little Dream
第7の関連オブジェクトであり、要注意団体ハブ作成以降、ENでは初の関連オブジェクト。
Webアプリケーション・ストアに出現する"ヘッドスペース"と題されたスマートフォンアプリ、これは"板の間からドアに至る夢"を提供するためのサービスであり、カスタマイズされた夢や、束の間の空想をユーザーが購入することを可能とするものだと称されています。これらコンテンツの購入が完了すると、ユーザーは即座にREM睡眠状態へと移行し、その間に要求に比較的正確に沿った内容の明晰夢を経験します。
上記睡眠の間、ユーザーは異常なほど目を覚まし難くなり、心臓の鼓動は停止します。そして、1時間以上経過した段階で夢遊状態に入ります。この状態の影響者が相互作用するメカニズムは、動力が供給されていない状態でも機能するようです(例として、電源を入れていない状態でも調理可能な電子レンジやエンジンを掛けていないにも拘らず走行する車両等)。
また、夢遊状態において、特定行動を見せる幾つかのグループが存在します。周辺環境を観察し、記録しようとする者。極端な気温・天候・深さ・高さに曝露し、感覚的興奮を重視する者。スリルを追い求める行動を示し、頻繁に危険な状況へと身を置く者。多種多様な食品を食べようとする者。これら行動の結果として影響者が死亡、もしくは重傷を負った場合、アプリは端末から自動的に消去されます。
アップデート時のテキストからも分かる通り、このオブジェクトは夢界実体向けに作成されたアプリであると考えられます。表向きは現実のホストに望む形の夢を提供し、その裏でホストの肉体を夢界実体向けに貸し出さしている、といったところでしょうか。理想的にカスタマイズされた夢の提供というところでは、SCP-1498を彷彿とさせますね(繰り返し使用したくなる点も含め)。
それに加え、オネイロイハブ成立以降、初めての関連オブジェクトということもあってか、非常に目的やオネイロイの概念とも絡み合った内容となっています。そう言うこともあってか、初期の独自の雰囲気を醸し出す記事とは、また異なった趣きの雰囲気であるようにも思えます。そういうこともあり、ある意味では団体の目的を理解する/してもらう上で、非常に例示しやすい記事でもあります。なお、アプリストアにおけるSCP-2876のレビューも注目したいところで、レビュアーは"ありがとうオネイロイ!"と記述しています。このことから、レビュアーはオネイロイ以外の存在であることが分かります。つまりは、パッチノートで書かれている"夢界実体"が、完全に夢由来の存在であるということを示唆している、と推察することも出来ますね。
"オネイロイ・コレクティブ一味が送る夢"
"俺は目を覚ましているんだよな!? 夢の中で抜けた歯が何処に行くのかなんて、今まで想像したことすらなかった。今は分かる、それはずっと俺の父さんの中にあったんだ! ありがとうオネイロイ!"
SCP-3739 - モォ〜スフィア(株)のマインド・ミルクTM/Mind-MilkTM by Moosphere, Inc.
第9の関連オブジェクトであり、 壊された虚構ハブのカノンを使用した記事。
執筆予定。
► 警告: ミーム広告が検疫されました
SCP-4137 - 麻薬、正八胞体、ニンテンドーコア/Drugs, Tesseracts, and Nintendocore
(NatVoltaic NatVoltaic , 2019)
第18の関連オブジェクトであり、 ディア大学とも関連する記事。
執筆予定。
感覚刺激への反応は感覚遮断レベルまで抑制され、使用者にオネイロイ関連の異常が発生する確率が高くなります。
SCP-4188 - 「夢」の輝き/What Dreams May Come
執筆予定。
SCP-4917 - ロー&オネイロイ/Law & Oneiroi
(JackalRelated JackalRelated , 2019)
第11の関連オブジェクトであり、Tale・GoIフォーマット形式以外でOWについて初めて言及した記事。
執筆予定。
睡眠中にオネイロイ・ウェストのコレクティブ内で犯罪を犯した人物は、ヒト型の法執行実体に逮捕され、オネイロイの夢の法律に従って裁判で判決を宣告されます。
関連オブジェクト(JP版)
SCP-001-JP - Ave Maria
第2のJP関連オブジェクトであり、初のオネイロイ・コレクティブに関する提言。
異常な生殖能力を有するモンゴロイド女性の人型実体であり、単為生殖に類似したプロセスを経ることでのみ受胎します。受胎現象によって生成された胎児は一切の異常な振舞いや性質を示さず、親の遺伝子情報を一切有していない胎児と、親と完全に同一の遺伝子情報を有する胎児の2種類に分類されます。
後者を出産した場合、その24時間以内にオブジェクトは急激な身体的衰弱を起こし死亡します。その後、生まれた子供は満14歳を迎えた時点で親と完全に同様の生殖能力を獲得します。なお、オブジェクトの出自に関しては、財団設立時点で既に収容下へと置かれていたとする記録が残されているだけのようです。
ここまでは、現実の報告書が夢界での検索にヒットしたというだけ。以降、読み手は別のサイトへと自動接続されます。そこで読み手は自らの正体、そして財団の首魁たちとその成り立ちについて知ることとなります。
紀元前の時代、1人の少女の夢界へとオネイロイ・コレクティブが流れ着きます。彼らは少女より生まれた夢界実体たちと取引を行い、少女の夢界を彼らコレクティブの一時的な領地として借り受ける代わりに、保有する"夢を現実へと持ち出す"技術全てを夢界実体たちへと譲渡しました。
そして、その技術とは、夢の中の存在をホストに受胎させることで、現実へと物理的な肉体を持って受肉させるというもの。その下準備として、オネイロイ・コレクティブは少女のシャドウの前に天使の姿を模して現れ、受胎告知を行いました。その結果、少女は何の疑念も抱くことなく、自らの夢の中の存在を産み落とすための聖母となります。以降、多くの財団の基礎(Yesod)となる人物たちが受肉していきます。
また後半、語り手はオネイロイ・コレクティブの目的についても言及しますが、いずれも真相は不明のままとなっています。そして最後、読み手へと現実での再会の言葉を告げたところでメッセージは終了し、そして読み手が受肉して話は終わります。
上記のように、オネイロイ・コレクティブの目的(の可能性がある)として述べられてきた"夢を永続的な現実へと持ち出す"ことを主眼において書かれた提言となっており、雰囲気的にはオネイロイハブ作成以降に書かれた記事に寄った内容となっています。そのためか、初期の関連記事と比べると、(上記の関連用語は頻出していますが)ある程度は状況が分かりやすい内容となっているでしょうか。
更に、この記事独自の要素として"財団のコレクティブ"という概念が挙げられます。数多くのオネイロイの集団が存在する中、財団関係者によって統治され、財団職員の夢界を領地とするオネイロイの集団がいるというのは、ある意味では自然なことであるのかもしれません。
だがある時、奇妙なオネイロイの集団がこの夢へと流れ着く。彼らはただ、自分たちは単なるオネイロイのコレクティブであるとだけ名乗った。
SCP-1116-JP - オーバーディープより中継、第57隔離所にて
第5のJP関連オブジェクトであり、これもオネイロイ・コレクティブの名前が一切登場しない記事。
19██年代に製造されたベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤の総称であり、服用者の一部は睡眠を行う度に、必ず共通した内容の再発的な夢を経験するようになります。その主要な情景描写は、常に粗末な収容所、地下のシェルター、閉鎖病棟らしき環境のいずれかで構成されており、複数の半人型実体が施設内部に存在しています。
また、上記人物の半径10m圏内で睡眠を行った場合、極稀に特定内容の悪夢を経験する可能性があり、断続的なアラーム音と、現在地が立入禁止区域である旨を示す"オネイロス形式のポップアップ広告"の反復的な表示描写を経験することになるようです。
記事の最後には資料として"夢日記"が載せられており、そこには夢の中で起こった出来事と、財団管理下の研究では未確認な事象が記されています。それに加え、"オーバーディープ"、"洗浄"、"コーポラル・シェルター"、そして"犬"といった専門的な関連するワードが多く目に付きます。
上記のワードのいくつかは関連TaleやGoIフォーマット記事で使用されているものであり、夢日記の内容も踏まえて大まかな流れを想像するに「"オーバーディープ"にて"犬"に汚染/マーキングされたオネイロイたちが、"洗浄"を待つための避難所である"コーポラル・シェルター"に集まっている」といった状況になるでしょうか。(オーバーディープについては"局番27"の項目を参照のこと)
そう考えると、オブジェクトによって引き起こされている現象というのは、睡眠薬を飲んだことで偶然にも夢見の深部であるオーバーディープと接続・相互リンクしてしまい、一種の避難所として利用されることになってしまった、ということかもしれません。そして、ここで気になってくるのが"犬"という存在。オーバーディープにて目撃、発見された存在となると危険な雰囲気がしてくるのは確かですが、現状ではその詳細は不明の状態です。
全体的に、要注意団体ハブ成立後のオネイロイという世界観自体をメインとした記事になっており、SCP-2603のようにオネイロイ・コレクティブは一切登場しません。また、関連記事で登場するワードが頻出しているなど、やや初心者向きではないかもしれません。その一方、オネイロイのインターネットという概念を記事で書く上では、1つの参考とできる可能性はあります。
この悪夢の主要な内容は断続的なアラーム音と、現在地が立入禁止区域である旨を示す"オネイロス形式のポップアップ広告"の反復的な表示描写によって構成されていることが報告されました。
SCP-1118-JP - 東京ディズニースカイ
(aisurakuto aisurakuto , 2018)
第3のJP関連オブジェクトであり、EN関連記事との関係性も仄めかされた記事。
東京ディズニーリゾートの上空約12km地点に浮遊している巨大な物質の塊であり、その上には"東京ディズニースカイ"という名称のテーマパークが存在しています。そのエリアやアトラクションなどはすべてウォルト・ディズニー個人、及びウォルト・ディズニー・スタジオの著作物に由来するもので構成されているようです。
その内部にはディズニーキャラクターのように見える自律行動体群が存在し、それらキャラクターの共通項として、映像作品内にて死亡しているか、消息不明の状態にあることが判明しています。それに加え、ほとんどの個体は死亡した記憶を保有しています。これらは営業終了時刻になると輝く粉に分解されて消失し、それ以外にも作中と同様の死亡パターンによって消失する個体も存在します。なお、ウォルト・ディズニー・スタジオの映像作品の公開に伴ってテーマパーク内は改変され、面積拡大やアトラクション・各キャラクターなどが追加されることがあるようです。
パーク内のキャラクターとの意思疎通を図ったインタビュー内では、上記内容に関する詳細が述べられており、作中での死亡後に気が付いたら"スカイ"に居たといった発言や、自身の置かれている境遇に不満を感じている描写、一種の"スカイ"内に(強制的か任意かは不明ながらも)縛られ続けているといった状況が見えてきます。
そして、"フォレストキャッスル"内部機構の調査においては"1930年代のアメリカ一般家庭のリビングルームの再現"が確認されており、そこにはフローラ・コール・ディズニーと思わしき人物が納められたガラスの棺桶の存在も発見されています。また、時折"ウォルト・ディズニー像"は自律的に行動し、必ず"フォレストキャッスル"の煙突へと向かって内部機構へと進入しているともされています。
更に、ウォルト・ディズニー・カンパニー関係者に対して実施したインタビューでは、オブジェクトと関連する可能性がある複数の共通項を持った"夢"の存在が発見されており、その内容とは上記の"フォレストキャッスル"内部の機構に存在するウォルト・ディズニーが何らかの手段で語りかけてくる描写を経験するというもの。その中でディズニーは例の棺を殴り続けており、この夢を見た者もどこか疑問を感じる様な描写が見られたと語っています。
上記の"ウォルト・ディズニー像"の行動や"フォレストキャッスル"内部の機構から想像するに、関係者の夢の中に登場するディズニーが"ウォルト・ディズニー像"と同一の存在であるとも考えられるでしょうか。この"ウォルト・ディズニー像"自体も"スカイ"の他のキャラクター同様に、望まぬイベントを繰り返し続けているのかもしれません。
また、蒸気船ウィリーにおいてミッキーマウスが登場しなかった理由は"スカイ"の性質を考えれば納得もできますが、一方で「キャラクターの声はすべてウォルトが担当していた」という部分から、夢の中で棺を殴り続けるディズニーとは一致しないディズニーの声が語りかけてきたという状況を考える手掛かりになりそうな気もしますね。
"成長"というワードについても考えてみると、上記の夢による経験者への影響によって"ディズニーをより成長させていく"といった意味合いとも読み取れますし、現実への干渉によって生み出された新たな作品群の影響で"スカイ"もまた"成長し続ける"という風にも考えられますね。
内容としては、SCP-2805と同じくディズニーモチーフということもあってか、EN初期のオネイロイ関連記事の雰囲気に近い記事となっています。一方で、SCP-2805との関連性が記事内では少し薄い感じもしますが、そのあたりについてより深めていくことで更に関連するオブジェクトやTaleにも繋げていくことが出来そうな雰囲気がありますね。
また、オネイロイ・コレクティブが制作した現実での構造物の中ではかなり大きい部類のオブジェクトですが、SCP-2805と関連することを考えれば、もしかすると頭だけの彼が何らかの形で現実に実現させた夢、という風にも考えてみたりも。
"不死身の魔法使い、ここで成長を続ける オネイロイ・コレクティブより"
SCP-1282-JP - Above the Switched-On Lotus
第3のJP関連オブジェクトであり、ファウンデーション・コレクティブが初めて使用された通常記事。
日本各地で集団的に発生する記憶改変現象であり、被影響者は現象の発生に際して異常実体による破壊行動や何らかの存在への攻撃を見た記憶を獲得する、というのは表向きの内容。
本来のオブジェクトは平安時代後期に製作された高さ約760cmの木製の千手観音菩薩坐像であり、腹部内部には切断された人間の頭部が24個、頭部には1個存在しています。これら頭部は昏睡状態で生存しており、外部の夢界実体はSCP-1282-JP-αの潜在意識内へと進入可能であるとともに、各頭部のオネイロイはクラスIVオネイロス型幽体の特性を有しているようです。
日本において、政治機能が崩壊する原因となる実体/非実体が存在する等の特定条件を満たした球状空間は彼らの夢界へと転移され、改変を受けた後に元の地点に再転移されます。つまり、上記の"記憶改変現象"とされていた異常は、この転移・改変能力が使用された結果だったということが分かります。
元は1945年に蒐集院から引き渡されましたオブジェクトであり、財団及びファウンデーション・コレクティブによる調査によってその異常性が解明されたました。その後、発生した現象やファウンデーション・コレクティブとの合同調査の結果等からThaumielオブジェクトとして分類されました。
また、夢界では担当者のインタビューに頭部のオネイロイ個体が答えており、自分たちが阿弥陀如来の託宣を受けて首を捧げ、この世の一部を夢へと連れ去り、国を守護し、救済していると語っています。その一方で、空虚な夢に長く滞在し続けたことで徐々に狂っていった存在についても垣間見ることができます。
そして、最後には提言がされており、オブジェクトが現実を夢へと転移させて改変するその様子から、この世界自体が誰かの見ている夢なのでは? と考えられた、その可能性についての旨が語られています。しかしながら、担当者からは不安神経症の兆候が見られ、その実際のところは不明なままとなりました。
全体的な内容としては、オネイロイ・コレクティブやオネイロイのネットワークといった他の記事で多用されている要素があまり見受けられない一方で、オネイロイという舞台装置を有効活用した上で夢と現実に関する異常性を描いた記事と言えるでしょうか。異常性やそれに続く提言を表現する上で、夢界及びオネイロイという存在が使用されており、関連する中でも同系統の記事が少ない珍しいタイプと言えるかもしれませんね。
また、ディスカッションにおいて"西方の女神"の正体が明かされており、"阿弥陀如来の託宣を受け......"というインタビュー部分を考慮すると、彼らに夢界での使命を与えた存在について、思い当たる節があるのではないでしょうか。そう考えると、財団へと引き渡された後、即座にファウンデーション・コレクティブによる調査が行われたのも実は偶然ではない、なんて考えてみることもできたりしてですね。
養和元年、良カラヌ事ドモ治ムル為ニ、千手観音菩薩此処ニ置ク。阿弥陀如来ガ託宣ニ拠リテ、現御神ガ御首二十五奉レリ。[判別不能]此レヲ給ハリテ、掟ツコト承ハレリ。
SCP-1305-JP - 無限の猿はヤクをキメない
第6のJP関連オブジェクト。
執筆予定。
"人類愚行からの全架空想像解放夢界戦線"
SCP-1661-JP - Imaginanimal Collective
(WagnasCousin WagnasCousin , 2019)
第9のJP関連オブジェクト。
執筆予定。
そう、あの先まで行けばオネイロイ・ウエストって所に出るはずだから、そこまで行けば目が覚めるはずよ。
SCP-1866-JP - 世界を救う仕事
第7のJP関連オブジェクト。
執筆予定。
人様を喜ばせ、満足感を、現実で生きる活力を与えてやれる素敵な仕事だ。
SCP-1876-JP - お母さんの外へ
記念すべき、初のJP関連オブジェクト。
ドメイン"head-surro-gate.███"からアクセス可能なウェブサイトであり、アクセス時には代理母プログラムへの参加者を募集する求人サイトとして表示されます。条件を満たした女性が登録申請を行った場合、数分以内に鮮明な白昼夢を経験し、覚醒とともに子宮内膜に着床した状態の胚子が出現します。
出現から出産までの期間中、女性は1週間に1度のスパンで、病院で検診を受ける明晰夢を経験します。その検診後、"代理母への謝礼の1つ"として、女性に望む内容の明晰夢が提供されるとともに、被験者名義の銀行口座へと"養育費兼謝礼"として一定額の送金が発生します。
この期間を経た後に出産された児童からは、一切の異常性が確認されません。しかし、ある児童が"自身が過去に経験した夢"の記憶想起を報告するとともに、その同日の晩に消失するという事案も発生しています。それに伴い、求人サイトには不明な人物によるコメントが追加されました。
インタビューや最後のコメントを考えるに、消えた児童とコメントを書いた人物は、同一であると考えることができます。それを踏まえた上で考えると、オブジェクトの真の目的とは、"夢の中の存在を、赤ん坊として出産させる"ということになるでしょう。そして、これこそがサイト上で述べられる"実験的なサービス"ということなります。
また、児童が消失した理由についてもコメントで述べられている通り、"夢の中で抱いていた疑問が解消した"ことで夢界へと戻った、ということであると思われます。では、なぜ疑問が解消すると夢の中へと戻ってしまうのか。あくまでも実験であるため、もしかすると、そのトリガー以外にも、一定の加齢や怪我等の何らかの要因によっても戻ってしまうのかもしれません。
なお、その内容や全体的な雰囲気としては、SCP-2876にかなり近い仕様となっています。また、後に投稿されるSCP-001-JPのベースとなった記事であるとも言えるでしょう。そういう意味でも、最近のオネイロイ関連オブジェクトの色が強く表れた記事とも取れますね。
"オネイロイ・コレクティブが提供する実験的なサービス"
SCP-1936-JP - この接続は悪夢集団によって切断されました
第8のJP関連オブジェクト。
執筆予定。
オネイロイ・ウエストはハラスメント行為を自重するように呼び掛けている。
SCP-2550-JP - 赤化(ルベド)
執筆予定。
SCP-2700-JP - いつかやってくる日
執筆予定。
未翻訳オブジェクト記事一覧
SCP-001 - Meta Ike Proposal/Meta Ikeの提言
SCP-474 - ℞FM/℞FM(処方箋・購買頻度・購入金額)
SCP-1767 - An Agent Of The Shark Punching Center/シャーク・パンチング・センターのエージェント
SCP-4145 - Dissociative Dream TherapyTM/解離夢セラビーTM
(SecretCrow SecretCrow , 2019)
SCP-4363 - Wake Me Up, I'm Living a Nightmare/俺をこの悪夢の中から解放してくれ
SCP-4497 - Whose Cuisine Reigns Supreme?!/誰の料理が覇者となるのか?!
SCP-4575 - Seemingly Unconnected Events/一見すれば無関係な出来事
(Gekkoguy Gekkoguy & magnadeus magnadeus , 2019)
SCP-5990 - Out of my head, out of my mind/私の頭から、私の心から
SCP-1262-RU - Пойманный кошмар/悪夢捕まえた
(SnorriMath SnorriMath , 2016)
SCP-221-KO - 스피노자 도마뱀/スピノザトカゲ
(Salamander724 Salamander724 , 2012)
SCP-650-KO - 세상에 존재하는 모든 죄와 불행을 막기 위한 사명/この世に存在する全ての罪と不幸を防ぐという使命
SCP-CN-255 - 托梦的床/夢見るベッド
SCP-CN-275 - 黑城/黒い街
SCP-CN-644 - "穿越"妄想综合症/"時空超越"妄想症候群
(Simon Arran Simon Arran , 2019)
SCP-CN-901 - 现实之梦/現実的な夢
(Samuel Zhang Samuel Zhang , 2017)
SCP-CN-1075 - 《梦呓集》/《寝言集》
SCP-CN-1121 - 大鲸之白/大鯨の白
(The Obsidian Shard The Obsidian Shard , 2020)
SCP-CN-1313 - 幻梦锡杖与佛指舍利/仏陀の聖遺指骨より賜りし夢幻錫杖
(Simon Arran Simon Arran , 2019)
SCP-CN-1895 - 共醉酩酊迷大梦,不知伊人在何方/[翻訳待ち]
SCP-CN-1911 - 情緒之子/情緒の子
(Yu Ken Dai Yu Ken Dai , 2020)
SCP-CN-1933 - 创造梦境之地/創られし夢想郷
(Dr Salt Fish Dr Salt Fish , 2020)
SCP-CN-1944 - 休止符/休止符
(The Obsidian Shard The Obsidian Shard , 2020)
SCP-255-FR - Les rêves brisés/壊れた夢
おまけ
関連用語(JP版)
ファウンデーション・コレクティブ(Foundation Collective)
- あらゆる精神のグループがコレクティブとなることが出来ます。オネイロイになる方法を学んだマクスウェリアンはマクスウェリアン・コレクティブもしくはAWCYコレクティブとなるでしょう。 - オネイロイ要注意団体ハブより
- JP支部にて初出となったワードであり、上記の文章の通り、財団職員のオネイロイによって構成された集団コレクティブのことを指します。現状、SCP-001-JPで言及されるのみに留まっており、登場する記事が増えつつありますが、その正確な活動内容などは未だに不鮮明な状態です。財団という環境を考えれば、閉鎖的なローカルエリアのオネイロイ・ネットワークといった形をとっているとも推察できるかもしれません。
- なお、上記の"ドリームチーム"と少々競合する部分もあるものの、特殊な背景設定である提言ならではの要素と言えるかもしれません。また、場合によっては部分的な箇所のみを引用するという形も。
アエリアナ(Aeliana)
- アエリアナ(Aeliana) — これがオネイロイとしての個体名であるのか、集団としての名称であるのか詳細は不明ですが — は、海棲未確認動物であるムカデクジラ(Σκολοπενδρα)に酷似した1体のオネイロイに由来し、その個体を中心に夢界実体群のコロニーを伴って放浪を続ける出自不明の集合意識です。 - #アエリアナより
- ホストの夢見とムカデクジラのオネイロイを除けば、アエリアナの民族構成の大半は、夢のエレメントによって構成されたコバンザメ(Echeneis naucrates)の夢界実体群によって占められています。 - #アエリアナより
- JP支部にて初出となったオネイロイの集団であるとともに、既存のオブジェクトがオネイロイGoIフォーマット形式にて記述された初のケース。そして同時に、読み手がオネイロイ・ウエスト以外のネットワークを用いて情報の検索を行っている初のケースでもあります。
- 記事において、この集団の明確な目的は不明とされていますが、自身のホストを繰り返し咀嚼することで、単に"食事の真似事"を楽しんでいるのではないかとも考えられています。また、ホストをどのような手段で夢の中に維持し続けているのか、という部分も争点となっていますが、それの答えはアエリアナの元となった記事を読むことである程度は得ることが可能です。
- また、集団構成が1体のオネイロイと複数体の夢界実体であるとともに、支配領域は常に1人のホストの中だけと、かなり異質な集団でもあります(とはいえ、他の集団も大概ではありますが)。そう言う意味では、夢の中のSCiPとも言えてしまう存在かもしれませんね。それに加えて出自不明となっていますが、財団職員間のオネイロイ・ネットワークに突如現れたということは、その出自や誕生に財団職員や何らかのオブジェクトが関与している可能性というも十分に考えられます。
スクール・コレクティブズ(School collectives)
- 特定の教育機関を卒業したメンバーのみで構成されるコレクティブの総称。俗に"スクールズ"とも。 - 育つ子は寝るより
- 今や世界中の教育機関──有名大学から廃校寸前の小学校まで──に関連したコレクティブが無数に存在している。たったの数年間で、ここまでの増加率は他に類を見ない。"同じ学校"で"同世代"の"幼馴染同士"が、ほぼ"同時期"に自律性を獲得する。これは本当に唯の偶然だろうか? - 育つ子は寝るより
- 随時追加予定
ホール・コレクティブ(Hole Collective)
- ホール・コレクティブは穴です。ホール・コレクティブの住民は全員が穴の中にいることを好みます。穴の改変、物体作成、移動性は完全に抑制されています。穴の中に光源は存在せず、住民はこの状態を好意的に受け入れています。穴の広さや構造は住民や政府も把握していません。内部では「子守唄」が聞こえるとされます。 - アーキタイプ・エンジンより
- 随時追加予定
グレイブヤード(Graveyard)
- グレイブヤード(Graveyard)、通称グレイブあるいはGYは由来不明の集合意識であり、その本質は悪夢的酩酊です。首都は明らかになっておらず、住民も理解していません。最大都市はエコール・ド・パリであると主張されていますが、これは住人たちの共通知識としての単語であり、本来の名称はおそらく全員が忘却しているため不明です。 - #マウソロスより
- グレイブヤードの住人は酩酊者と呼ばれますが、一般にこの呼び名を好みません。彼らの自己認識は安定しておらず、常に覚醒と夢見を反復し、意思疎通は困難です。非肉体者がどのように覚醒し、その間意識をどこに所在させているのかは明らかになっていません。 - #マウソロスより
- 随時追加予定
夢売り(英名無し)
- "夢売り"とはJP支部で初出となる準要注意団体であり、夢に関する異常特性を有した機器・製品の製造・販売を行う団体です。と、これだけであれば、OCとやっていることが大きく被ってしまいますが、大きな違いは彼らが現実の存在であるという点です。
- 彼らは上記の項目で説明したように、適切でない形でホストからオネイロイを切り離されたことで"夢を失ってしまった者"たちの集団です。一定の昏睡期間を経た後、彼らは奇跡的に現実へと生還しました。しかし、彼らは覚醒して以降、一切の夢を見ることができなくなりました。そのため、彼らは現実での集団となり、夢への帰還を目的として動き出します。
- もっとも、現状の記事では上記の背景はほぼ語られていない状態であり、これは(原案者である私の)ヘッドカノンに他なりません......(というわけで、宜しければこちら(工事中のため、リンク先は未開通です)のページも見て行ってくださいね、あくまでも、おまけですので)。
関連用語(国際版)
オネイロイ・グルメガイド(夢神美食指南)
- 我々アンブローズ・レストランは、あらゆる領域と宇宙に店舗を構えるチェーン料理店です。そして今、我々は夢界にも新しく出店いたしました!現実世界で異常料理を求めるのは体に危険を及ぼす、という心配をお持ちの方は、是非とも安全で安心な夢の中へおいでください! - オネイロイ・グルメガイド: アンブローズ夢幻茶屋より
- 随時追加予定
準関連オブジェクト
SCP-2144 - 誤認を孕む/Misconception of a Brainchild
SCP-3060 - 睡眠麻痺/Sleep Paralysis
(Jacob Conwell Jacob Conwell , 2017)
インターナショナル・オネイロイ
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Last Edited 00:09AM 28 Feb. FC by amamiel