« お坊さんのアピール | トップページ | 昼の顔、夜の顔 »

2009年11月 6日 (金)

年に一度の大読経会と托鉢

タートルアン祭最終日(11月2日)の「大読経会」と托鉢の模様をお伝えします。

朝の5時から、僧侶や市民が集まり始めると聞いたものの、ホテルやゲストハウスが集まるビエンチャンの目抜き通りは、6時を回っても静かです。さて今日でよかったのだろうか、と思ったのもつかの間、凱旋門を通り過ぎ、タートルアンに近づくと、渋滞する車、警官、托鉢のためのカオニャオ(もち米)や、お供え用の蓮の花、線香を売る売り子さんたちが、すぐに目に入ってきました。

Foreigners 皆、一張羅を着飾り、托鉢のための、もち米や花を両手に抱え、集まってきます。外国人だって、パービアン(たすき掛けにする織物)をまといます(ちょっとだけ、銭湯帰りっぽい)。

Barefoot_2例のお坊さんの営業トークが鳴り響く中(この日はさすがに、一本のマイクに営業活動は集約されていました)、托鉢が始まりました。托鉢をする際は、靴を脱ぎます。托鉢の際、鉢に一握りずつもち米を入れ、その前に置いてある蓋に は、お札や、お菓子(チョコレートや、もち米をバナナの葉に包み蒸したものなどいろいろ)、飲み物を入れ ます。

Nuns Nuns_bowl 位の低い、尼さんには、この蓋つきの鉢が与えられないらしく、お札ももち米も同じ容器に入れられます。

Bags_of_donations

鉢や蓋がいっぱいになったら、テーブルの下の袋に、お菓子やパックの飲み物などを移します。

Prayers 7時になると、読経が始まりました。熱心に祈る人、花を売る人、記念写真をとるポラロイド写真屋さん、いろいろです。

Monks_full_of_rice 読経が終わり、托鉢を済ませると、人々は会場内で待機していた、茹で鶏屋さんや、カオプン(そうめんに汁を掛けた食べ物)屋さんで朝ごはん。

Monks_with_bags

お坊さんは、重い荷物を担ぎ会場を去り、出店が集まる会場では読経に替わり、ダンスミュージックが流れていました。

That_luang_and_baloon

朝早くから(または夜更けから)、会場で席取りをする熱心さに、子どもの小学校の運動会へ臨む日本のお父さん・お母さんを思い出し、緩んだ空気の大読経会に、大晦日に、この日ばかりは参拝にと、浅草寺に押し寄Lutus_for_alms_4 せる日本人の姿が重なりました。

毎朝托鉢をできない忙しいビエンチャン人も、この日ばかりは早起きをし、仏塔に集いました。さて、一年分の徳が積めたかな?
(ラオス事務所 秋元波)

2009年11月 6日 (金) | 固定リンク

« お坊さんのアピール | トップページ | 昼の顔、夜の顔 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /