研究室の研究紹介
コンピュータサイエンス学部は、学生による様々な学会での発表をはじめ、オープンソースによる学修・研究成果の公開、さらには在学中の起業まで、多彩なチャレンジを体系的にサポートする環境と教育を提供し、意欲ある学生の可能性と能力を伸ばしています。
たとえば最近では、ICT関連の大規模な国際展示会への出展や、オープンソースの世界的会議におけるパネリストとしての登壇など、業界も注目する大舞台で本学学生が活躍しています。 そのほか数多くの学会での表彰や受賞など、視野とフットワークを学外に広げた本学学生の挑戦から、多くの成果が生まれています。
現代社会を支えるICT関連技術の中でも、今後ますます重要性が高まるAI(人工知能)、医療IoT、セキュリティといった先端分野の研究に積極的に挑戦しています。
たとえばAI関連では、ディープラーニング(深層学習)の技術を用いることで「安全な出産」をサポートする手法の開発研究を推進しています。
また、医療IoT分野では、本学の応用生物学部や医療保健学部と共同で、障がい者向けのパソコン操作補助システムの開発や、医療からスポーツ、楽器演奏まで幅広く活用できる超小型モーションキャプチャーシステムの開発など、実用化が楽しみな多彩な研究が進行中です。
情報処理学会全国大会で発表
2019年4月 5日 (金) 投稿者: CSスタッフグループ3
石畑研究室の学部4年生が,情報処理学会の全国大会で人工知能関連の研究発表を行ってきました.
「情報処理学会第81回全国大会」が3月14日〜16日に福岡大学 七隈キャンパスで開催されました。私は「CycleGANを用いた食べかけ料理画像の復元」の研究発表を行いました。
[画像:Pic01]
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私の研究は、食べかけ部分のある食べ物の画像から食べる前の画像の画像生成を行うことです.素敵な食べ物を見たらインスタなどに投稿するのですが,時々食べてしまってから「しまった,投稿忘れた」ということが起きます.このようなことを救済できたらとても便利だと思いこのテーマを選びました.
研究では,CycleGANという生成モデルを用いて様々な食べ物で,一口食べた後の画像から食べる前の画像を復元するように人工知能を学習させました.発表では,いくつかの食べ物についての復元結果を発表しました。
下の図はショートケーキの食べかけ画像(左側)を入力して,食べる前の画像(右側)を出力させたものです.イチゴの部分はうまく復元されていますが,ショートケーキの先端部分の食べかけは怪しげな状況になっています.
[画像:Pic03]
学会発表は初めてで緊張しましたが、自分の研究成果を沢山の方々に聴いていただける良い経験となりました。研究の指導や発表に同行して下さった石畑先生や電通大の矢崎先生には感謝しております。
ブロックチェーンに関する学会発表
2017年9月28日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3
亀田・相田研究室
(思考と言語研室・知的ソフトウェア創成研究室・コグニティブコンピューティング研究室)
電子情報通信学会のソサイエティ大会で、研究発表を行ってきました。
発表題目は「ブロックチェーンを用いたAI 推論信憑性維持・管理システムの提案 − 人工知能活用社会へ向けての提言− 」です。
この研究の着想は、話せば長い話になるので、聞きたい方はオープンキャンパスなどで亀田・相田研究室を訪問してください。
発表の要点は以下の通り。
これからは人工知能( AI; Artificial Intelligence )の時代だ!
- IoT技術(モノのインターネット技術)が急速に発達し、ビッグデータの収集が簡単になってきた。
- さらにビッグデータは、人工知能技術「深層学習( DL; Deep Learning)」と結びつくことにより、人間を凌駕する能力を発揮し始めている。
- 今ある多くの仕事は人工知能が人に取って代わるとか、その結果、新たな産業革命が起き始めているとまで言われている。
- でも、人工知能システムって、何でもかんでも信じていいのだろうか?
- 論理学の知見によれば、演繹推論を使うならば、真なる知識から真なる知識を得ることができることが証明されている。
- でも、ビッグデータに基づく現在の人工知能の推論は、必ずしも、入力が正しければ出力も正しい、とまでは主張できない。
- 百歩譲って、人工知能の推論処理が全く問題のないものとしても、入力がどれもすべて正しいとは、一般には保証することはできない。
- ここが問題だ!と私たちは考えました。
- つまり、人間を凌駕するほどすごい人工知能であっても、入力データの正しさは別のやり方で確保するしかないと。
- なるほど、オープンデータのように、行政機関が責任をもって発信してくれているデータも確かにある。
- しかしながら、人工知能が急速に発達し広く利用されるようになると、人よりも早い速度で人工知能が様々なデータや知識を生成し、世界へ発信するようになることは、想像に難くない。
- そうであれば、データや知識自体の出所を、何らかの方法で保証すする方法を確立する必要がある。
- 色々なやり方はあるのでしょうが、私たちの研究室では、ビットコイン(仮想貨幣の1つ)で採用されているブロックチェーンに着目することにしました。
- そんなことを学会でまずは発表してきました。
- 現在は、Ethereumというブロックチェーンのプラットフォームを使って、この考えがどの程度有効であるかを調べようとしているところです。
この続きも、オープンキャンパス、あるいは、このCS学部ブログにて適宜発信していきます。
興味のある方、ぜひお声掛けください。
(注)ブロックチェーンとは、仮想貨幣で利用されている技術で、"電子的な分散型台帳"に相当するものです。
現在では、ブロックチェーン3.0という名称で、smart contract (スマートコントラクト)実現のために
金融関連の分野で注目を集めています。FinTech(フィンテック)という分野がそれに相当します。
NTT.com様と「未来創造デザイン」ワークショップ開催
2017年5月 2日 (火) 投稿者: CSスタッフグループ3
横浜と伊豆で論文合宿をしてきました!
2017年4月29日 (土) 投稿者: CSスタッフグループ3
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スペクトラムアナライザの講習会を行いました
2017年3月22日 (水) 投稿者: CSスタッフ
手作りモーションキャプチャーの研究がテレビ放映されます
2017年1月11日 (水) 投稿者: CSスタッフ
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。研究室では腕時計サイズの小さなモーションキャプチャーデバイスの研究を行っておりますが、その模様がテレビ放映されることとなりました。
こちらが完成したデバイスの写真ですが、一緒に移っているのはアメリカの25セント硬貨です。(100円玉よりほんの少し大きいです)手首に取り付けてスイッチを入れると、秒速100回といったスピードで手の動きを捉え、三次元CGの情報をワイヤレスでノートパソコンなどに送信してきます。
モーションキャプチャーは、体に丸い物体をたくさん取り付けてカメラで動きを調べるというものが映画やゲームの世界では良く知られていますが、1個からでも動くものを手作り(はんだ付けです)してみました。デバイスはテレビ番組に出演する研究室の学生が作っておりますが、スタートからゴールまでの所要時間は約10時間でした。
1月15日(日)午後11時19分よりTBS(地上波)にて、「未来の起源」という番組の中で研究の様子が放映される予定ですので、どうぞご覧になってみて下さい。なお、1月21日(日)午後8時54分より、衛星放送(BS-TBS)にて再放送がございます。
それではまた!
Soichiro C. Matsushita (FF-XVを冬休みにクリアしました。67時間でした・・・)
人工知能のコンテストで優勝
2016年11月 3日 (木) 投稿者: CSスタッフ
田胡・柴田研究室の柴田です.
ICGI2016 という国際会議があり、Sequence PredIction ChallengE
と呼ばれる機械学習(人工知能)に関するコンテストが行われました。
このような学術的なコンテストは、国際会議で、しばしば併催されます。
参加者は、登録者数約 65 チーム, 参加者数 17チーム, 最終提出者数 12 チーム
で、日本、中国、ヨーロッパ等、世界中の研究機関(主に大学)から集っていました。
そのコンテストでなんとまた優勝しました!
コンテスト コンテスト
オランダのデリフトというところで会議があったのですが、
優勝者トークを行ってきました。
また、細かいことですが、
優勝賞品としてオランダの伝統工芸?のお皿や、優勝賞金として500ユーロなど、
いろいろいただきました。
日本語なのでこのブログは読んでないだろうけど、
会議のオーガナイザーの方、ありがとうございます。m(__)m
左から、コンテストのオーガナイザーの方、私、Jeffrey Heinz 先生 (Delaware 大学;
用いた手法の共同研究者)です。
研究室紹介 渡辺研:3年生9名がプロ無線従事者国家試験に合格
2016年4月14日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3
世の中は今、身の回りの様々なモノが無線技術などにより相互にやりとりを行う「IoT:Internet of Things(モノのインターネット)」の時代に突入しています。このIoTに不可欠なのは、通信環境の変化などに対して高い信頼性を保つ無線技術です。そこで当研究室では、無線機自らが環境に応じて通信手順を変える適応無線技術の研究を推進しています。いわゆる、切れない柔軟なネットワークを構築して、モノ同士が双方向制御を行うための技術開発に取り組んでいます。
新しい無線方式の評価に必要な実験無線局を学内に開設するために、昨秋、配属された3年生は「創成課題」にて無線工学と電波法規を習熟し、2月、プロ無線従事者国家試験に挑戦しました。受験者の殆どが社会人の状況のなか、結果、9名が合格しました。これにより、実験無線局開設のための総務省への申請や無線局の落成検査を実施して行きます。今まで交じり合わなかった医療と農業などあらゆる分野で、モノや人が技術でつながっていくIoTの面白さを体験していきます。
澤谷研:学園祭で「IoTがもたらすスマートライフ」のワークショップ開催
2016年1月 8日 (金) 投稿者: CSスタッフグループ3
昨年の紅華祭(学園祭)で澤谷研が「IoTがもたらすスマートライフ」のワークショップを開催しました。
IoTが人々の暮らしをどのように変えるのかに焦点を置き、社会人と学生・教員の混成メンバーでアイデアを絞りました。
詳しくはコチラをご覧ください。
ある日のゼミの風景(山口研:ハラール弁当の試食)
2015年6月 4日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3
今日はそんなゼミの風景を紹介します。
山口研は、オペレーションマネジメント(仕事の最適化)を研究するゼミです。
大変な仕事を楽にし、仕事の効果を高めるにはどうすればよいか、そのためにICT技術をどのように使うべきかをテーマに研究を行なっています。
ゼミ生の1人、サウジアラビアからの留学生アナスくんは「日本でのハラール(*註)弁当販売ビジネスの実現可能性」について研究しています。
*ハラールとは、イスラム法で合法なことを意味します。ハラール弁当とは、イスラムの認証機関が認めた食材で作ったお弁当のことです。
お弁当は試作とは思えないくらいにとてもおいしく、日本人の嗜好にも合い、栄養のバランスも取れているもので、大変好評でした。
こうやって現物を見て味わうことが、いろんな気づきをもらしてくれるということをゼミ生全員で確認できた日でした。
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電子情報通信学会に参加した学生の感想(三田地研)
2015年4月 3日 (金) 投稿者: CSスタッフグループ3
学会に参加した遠藤広貴君、雲藤有貴君、杉山光君から感想が寄せられましたので紹介いたします。
私は、2015年3月10日-13日に開催された「2015年電子情報通信学会総合大会」の初日の3月10日に口頭発表のため参加しました。大会2日目の3月11日に開催された私の所属する研究室の三田地成幸教授によるエレクトロニクスソサイエティの特別講演「光ファイバ型睡眠時無呼吸センサ(F-SASセンサ)の研究開発」も聴講してきました。
会場には、各大学の教授、ソサイエティ関係者、功労賞を受賞した会員の方や学術奨励賞を受賞した学生さん達のたくさんの聴講者がいらっしゃいました。この講演で、私たちの研究室が開発したF-SASセンサとはどのようなものなのかを多くの人に知って頂けたと思います。
これまで私がオープンキャンパスなどで聞いていた三田地教授によるF-SASセンサの説明は、誰にでもわかりやすい様に噛み砕いた表現でされていました。今回は通信学会エレクトロニクスソサイエティという光エレクトロニクスの専門家が多くいる中での講演ということで、これまでの説明とは違い、専門的な言葉を使った表現で講演されていたため、十分理解しているはずの私でも勉強になることが非常に多かったと思います。
また今回、F-SASセンサが薬事法の許可を受けたことにより、さらに実用的な医療機器としての説得力が増していたとも感じました。また、45分という大学の講義の半分しかない時間の中でF-SASセンサの原理や広い応用領域を全て紹介するのは難しいことですが、それでもPSG(ポリソムノグラフィ)と比較しての、F-SASセンサの完全無拘束で非侵襲性な機能の魅力は十二分に伝わった様に感じました。
私は、この3月で東京工科大学を卒業しますが、F-SASセンサが1日も早く、医療の現場や一般家庭で活躍することを期待します(遠藤)。
◆だいやまーく雲藤有貴君の感想
◆だいやまーく杉山光君の感想
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歩きスマホの危険性の検証実験の動画撮影(菊池・荻谷研究室)
2015年1月20日 (火) 投稿者: CSスタッフグループ3
本学部応用情報コースの「ブレインコンピューティング研究室」(菊池・荻谷研究室)では,ヒトの視覚認知を中心に,柔軟で賢い脳における情報処理の仕組みについて研究したり,脳に学ぶ人工の情報処理システム等について研究したりしています.そんな研究活動の一環として,近年社会問題化している歩きスマホの危険性を検証するための研究も行っています.本学部の研究紹介動画としてこの研究が取り上げられ,先日,研究の様子の動画撮影が行われました.以下はこのテーマの研究に取り組んでいる4年生の山幡さんからの報告です.
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こんにちは。菊池・荻谷研究室に所属している山幡まりかです。
私は卒業研究のテーマとして、歩きスマホの危険性の検証について研究しています。
菊池先生が上記でも述べております通り、アイカメラを使って歩きスマホ中とスマホを操作せず歩行している最中の視線を計測し、その結果をもとに分析をして危険性を検証しています。
先日の動画撮影では、研究室の皆さんに協力して頂きました。
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撮影場所は大学を使用しました。
↑の写真では3年生の研究室メンバーにアイカメラを装着してもらい、アイカメラの調整を私が行っている様子です。写真の右に写っているのは我らの菊池先生です。
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そして実際に直線の道を歩きスマホをして歩いてもらいました。
エキストラとして、研究室の4年生のメンバーと院生の先輩に協力して頂きました。
駅構内などの人の多い場所を想定し、あえて歩きスマホ中の人に当たりそうなところを歩いて貰いました。
同じ状況で通常歩行中の視線測定も行いました。
実験中は、本当にぶつかりそうになってしまう様子を見てヒヤヒヤしてしまいました。駅などで歩きスマホをした事のある人は実際にぶつかってしまった事がある人も多いのでは、と思います。
結果としては、歩きスマホ中は視線を向ける範囲が狭くなってしまう事が定量的にも分かりました。
狭い範囲しか見なくなってしまうので、歩きスマホは本当に危険です!
今回の結果などで、少しでも歩きスマホが抑止できるようなきっかけを作る事ができたらと思います。
以上です。
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将来的には,歩きスマホのような行為をICTにより抑制するのか,それともむしろ安全に移動できるようアシストするのか,スタンスが分かれるところですが,少なくとも徒歩でも乗り物利用時でも自分の意思のみのコントロールにより空間内を移動する際には,安全のため周囲の状況の理解に専念することが望まれます.神経系リソースのかなりな割合が外界認知の代わりにスマホに向けられると思われる昨今の歩きスマホ行為は控えたほうが無難そうです.
公共情報システムとセキュリティ研究室(手塚研究室)の紹介動画撮影風景
2015年1月 5日 (月) 投稿者: CSスタッフグループ3
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私たちの研究室では日本が導入を目指している電子政府システムの実現を軸として,技術面,制度面,運用面に至るまで、日本のみならず世界の電子政府の状況をとらえながら研究を進めています.
電子証明書をはじめとするセキュリティ技術をベースに,情報を収集するクローラ,集めた情報を利活用するオープンデータ,情報を提供する際のインタフェース(画面)になるデジタルサイネージ等,研究テーマは多岐にわたりますが,最終的にはひとつの公共システムの実現を目指しています.
今回はその中の1つとして"番号制度(法人番号)の活用に向けた法人ポータルのコンテンツ充実に関する研究"を院生1年の高島さんが紹介しました.
(写真向かって左が高島さん)
番号制度とは国民全員と法人全てに番号(マイナンバー/法人番号)を与え,社会保障や税金の管理の効率化等を行う政策で,2015年に番号が配布され,2016年から実際に運用が開始されます.
法人ポータルとは法人番号を利用する際,企業や経営者のパソコンやスマートフォンから様々なサービスを提供するために現在政府主導で作られているWebサイト(ホームページ)のことです.
そのコンテンツの1つとして,日本中の企業を調べることが出来るサイトのプロトタイプの開発を手塚研究室が行っています.
少し説明が難しい研究ですが,『高校生の方にわかりやすく』をモットーに,すこし緊張しすぎではありましたが女子院生が頑張りました.
研究室紹介動画の撮影(田胡・柴田研究室)
2014年12月12日 (金) 投稿者: CSスタッフグループ3
以下、加藤さんからのコメントです。
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普段できない経験だったので、撮影はとても楽しかったです!
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撮影前の打ち合わせの様子。
インタビューに答えている様子です。
私も少しだけ友情出演させて頂けました。
研究室紹介動画を撮影しました(市村研究室)。
2014年12月 3日 (水) 投稿者: CSスタッフグループ3
先日、私の研究室を紹介する動画の撮影が行われました。その時の様子をご紹介したいと思います。
市村研究室では、以前よりマルチメディアWebの研究をしていますが、今回動画撮影していただいた「板書講義収録システム」はその研究の一つです。この研究に学部生時代から携わってきた修士2年の新井君がインタビューを受けました。
動画の撮影はなかなか大変ですね。プロの方々に色々とサポートしていただいて、撮り直しも何度かして撮影終了となりました。
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プロフェッショナルな編集マジック(?)で、良い動画になることを期待しています。新井君、お疲れ様でした。でも良い経験になったかと思います。
このシステムですが、市販のビデオカメラを教室の後方に設置した動画から、自動でWebコンテンツを作成するというものです。ビデオ映像の中の講師を画像認識して、講師を追跡する動画を作成します。また、ビデオ映像に映った板書から講師を除く画像処理をして、黒板全体の内容が見渡せる静止画を作成します。企業と協力して製品化もしているのですよ。
動画公開に乞うご期待!
研究紹介の動画撮影こぼれ話(岩下研究室)
2014年11月27日 (木) 投稿者: CSスタッフグループ3
私の研究室では,人間の感性や言語能力を生かし,人間とコンピュータがお互いに良い面を出し合い協力できるシステムを目指して研究を行っています.
先日,研究紹介の動画撮影が行われたので,その時の様子をご紹介します.
紹介する研究内容は「不完全情報ゲームにおける駆け引き支援ソフトの開発」です.
この研究ではBLUFFというサイコロを使ったゲームを使い,人間同士の駆け引きをコンピュータが支援することを目指します.コンピュータは,これまでに得られた情報から,出そうな目の計算や,ここでは嘘をついた方がいいよ,といった戦略を教えてくれます.
ゲーム中の様子を撮影しているところです.
研究紹介を撮影しているところです.
初めての撮影に緊張していますが,何度も撮り直すことなくすんなりOKが出てほっとしていました.この日のために一生懸命練習した結果ですね!
研究室の研究紹介シリーズ3:光エレクトロニクス研究室(三田地研)
2014年9月 8日 (月) 投稿者: CSスタッフグループ3
今日は光エレクトロニクス研究室(三田地研)の研究を紹介します.
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こんにちは、三田地研究室の山寺雄太です。
私は「非線形光学ガラスによる超高速一括波長変換デバイス作製の研究」を行っています。この研究は、現在のフォトニックネットワークで用いられている波長多重通信を、さらに高速で大容量化する革新的技術に繋がるものです。
一本の光ファイバに対して複数の異なる波長の光信号を同時に乗せる通信情報手段である波長分割多重通信の先には、光ルータと呼ばれる信号の行き先を波長ごとにスイッチする装置があります。この装置の心臓部に波長変換部とよばれる部品があり、この中で電気信号に変換して波長変換を行うと光ルータ全体でのスイッチング速度が遅くなり、高速・大容量化のボトルネックとなっています。
この波長変換を光のままで超高速に行うことで、年々増大する通信トラフィックに対応可能な、光ルータ全体を超高速、大容量通信に適用可能な装置に革新する波長変換デバイスを実現することを目的として活動をしています。
超高速一括波長変換デバイスを出来るだけ低コストで実現するために、加工が容易で通信波長帯で透明な非線形光学ガラス(テルライトガラス)を用いることに着目しました。
研究の全体的な流れとしては、ガラスサンプルの「焼成」、「研磨」、「ポーリング処理」、「第二高調波(SHG)強度の測定」、「二次非線形定数の算出」となっています。
測定に用いるレーザの偏光とガラスサンプルのポーリング処理での配向を揃えることSHG強度が高くなると予想し、今年度では「ポーリング処理」最適化に力を入れています。 前年度、世界で初めて成功した、紫外線レーザによるポーリング処理技術をさらに改良し、ガラスサンプルに横方向の配向を持たせ二次線形強度の測定を行っています。
さらに、今年度から行っているポーリング処理での結果次第ですが、ガラスサンプルをファイバ状に加工し、疑似位相整合構造を持たせることも検討しています。
前年度の先輩は応用物理学会で「テルライト系ガラスを用いた超高速一括波長変換素子の研究-紫外光ポーリングの検討-」と題して、世界初の紫外線レーザによるテルライト系ガラスのポーリングと波長変換の成功を報告しました。私もこれに続いて、横方向の配向による二次線形強度の飛躍的向上を達成し、来年3月の応用物理学会での発表を目指して日々実験を行っています。
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9月14日の本学オープンキャンパスの総合ブースで研究成果を展示しますので、是非ご来場下さい。(展示内容の詳細はこちらをご覧ください)
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研究室の研究紹介シリーズ2:公共情報システムとセキュリティ研究室(教授 手塚 悟)
2014年7月15日 (火) 投稿者: CSスタッフグループ3
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この大会は様々な企業や研究機関からの出席者が、セキュリティに関する研究や報告を発表し議論を行う場で,英語セッションもあり,国際的な議論も行われます.また,学生発表も存在し,セキュリティに関する研究を行っている大学生や大学院生も発表します.私も自分の研究内容をこの大会で発表し,様々な方達と議論をし,知識を深めることが出来ました.発表内容は日本と海外の相互電子認証基盤の提案です.これは日本で本人確認を行ったうえで海外の様々なサービスを利用することを実現するためのシステムで,日本の番号制度と深く係わっています.
手塚研究室は,日本中の大学でこの研究室でしか取り扱わない未来の技術・社会システムについての研究を日夜行っています.最先端のセキュリティ技術や電子政府システムに興味のある人や体験したい人,ぜひ一度見学に来てください.愉快な研究室メンバーが自分たちの研究内容を分かりやすく,熱く説明します!
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研究室の研究紹介シリーズ 1 システム・アーキテクチャ研究室(教授 石畑宏明)
2014年7月 1日 (火) 投稿者: CSスタッフグループ3
こんにちは、石畑研究室の菅生伸也です。私が行っている研究は、理化学研究所の「京」コンピュータのような数万台ものコンピュータからなるスーパーコンピュータで計算を行った時に、それぞれのコンピュータ間でどのような通信が行われたかを可視化することです。国際会議での発表を行った先輩の研究を引き継ぎ、さらに発展させることを狙っています(ブログ1 およびブログ2参照)。
表示すべきデータ量が多いので3次元的に表示をしていますが、奥の方に配置されたものが前のものに隠れて見えなくなることが問題になっています。透過的に表示するなどしてこれを解決しようとしています。また、大規模なシステムのコンピュータ間通信の可視化では、単純にその通信の状況を表示するだけでは、全体の様子を把握することは困難です。数百万の通信の様子を個別に見ても人間には理解できないので、うまくグループ化して表示することを検討しています。
東京工科大学では、最新の技術に触れた時の驚き、既存の技術ではできなかったことを解決できた時の喜び、新たなものを作り出す楽しさを知ることができます。並列処理やスーパーコンピュータに興味がある方は、ぜひ一度研究内容を見に来てください。