ぴたっとモーションキャプチャーの学会発表を行いました
こんにちは。CS学部教員の松下宗一郎です。東京工科大学では学部(4年)と修士(2年)の計6年を5年に短縮して修士号を得るプログラムを今年度より実施していますが、1期生(現時点では実は学部3年生)が研究成果の学会発表を行いました。
論文の題名は「ぴたっとキャプチャー」で、身体に手軽に取り付けられるモーションキャプチャーデバイスを使って、歩く時の足の動きや身体の柔らかさといった日常生活で気になる体の状態を正確に調べることを目指しています。発表を行ったのは情報処理学会インタラクション2017という学会ですが、まずは講演ホールにて研究の紹介を行うことからスタートです。
従来のモーションキャプチャーでは体にとりつけるマーカーと呼ばれる目印が多数必要であったり、カメラ等の機材を事前に準備する必要がありましたが、ぴたっとキャプチャーは重さ約50グラムの小さなプラスチック製の箱を何らかの方法で「ぴたっ」と取り付けるだけで準備完了です。学会では実際に来場者にデバイスを使ってもらいながら、日常生活での応用について議論しました。
約2時間の展示実演時間が終わってもまだまだ議論は続いていきましたが、ついに発表終了の時を迎えました。そして、デバイスの作者本人が「ぴたっとキャプチャー」を持っての記念撮影となりました。また、今回の成果により少々適当に身体にくっつけても、ほとんど問題なく細かな動きを3Dグラフィックスで再現できることが分かりました。次は、「ぴたっとキャプチャー」を日常生活で役立つ素敵な小箱へと進化させて行きたいと考えています。
それではまた!
Soichiro C. Matsushita (FF最新作・世界の車窓から〜レガリア編〜は、なかなか良いです)
2017年3月17日 (金)