http://ja.scp-wiki.net/forum/t-2794295/

自身が投稿したオブジェクト記事については、自サイトなどで別ライセンスで付与することが可能なのか。という質問です。

回答によってはサイト全体のルールにも関わり得るので、各スタッフの意見交換や、可能ならばスタッフとしての方針を定めたいです。

(前提)

CCライセンスを付与した作品を作者が別ライセンスで公開することは可能なようです。

クリエイティブ・コモンズ的には可能なようです(参考)。

世界観や記事のフォーマット

オブジェクトクラスや記事のフォーマットについては、サイトのコンテンツにあたるか。あたるとするならばどうクレジット表記すべきかは明確に記載されていない。

これはできません。財団の作品はCC-BY-SAである必要があります。

まず、SCP Foundationの世界観はCC-BY-SAです。SCP FoundationはSCP-173からの派生作品であり、そのSCP-173はCC-BY-SAで公開されているためです。ここからCCに則れば、SCP Foundationの世界観にはCC-BY-SAが適応されると考えられます。

さて、自作品に別のCCを付与できるかという点において、SCP Foundationの作品である以上、CC-BY-SAである必要があります。ここに新しい条件を付与することは「継承(同じ条件で作品を配布する)」に引っかかり、できません。また、ライセンスをより緩い形にすることもできません。よって、SCP Foundationの世界観の作品はCC-BY-SA以外のライセンスで公開することは認められません。

そのため、クリエイティブコモンズが複数のライセンスで作品を配布可能としていても、SCP Foundation側のライセンスに引っかかるので、CC-BY-SAでの公開の必要があります。

世界観は上記よりSCPのコンテンツに含まれます。フォーマットに関しては断言できませんが、それを使う以上SCPの世界観に類似したものになるので、含まれる可能性が高いでしょう。それらにおいてはサイトメインページへのリンクで元URLの代用とすることを提案します。

英語版の管理サイトのライセンスチームのディスカッションから、この問題に関連する重要な場所を二つピックアップします。
http://05command.wikidot.com/forum/t-2171743/russian-youtube-audio-versions

http://05command.wikidot.com/forum/t-2171743/russian-youtube-audio-versions#post-2838040

The most important thing to remember here is that the SCP Foundation is itself CC-BY-SA. The "Foundation" as an expressed and written entity began here (you can find that discussion here: http://www.scp-wiki.net/forum/t-76752/foundation-or-organisation ) under the CC-BY-SA license. Anything featuring anything that originated on this site (The SCP Foundation, The Serpent's Hand, The Global Occult Coalition, ect) can not have an additional element added to the license under which it is released.

If you post works to your site featuring content involving anything that was first written on the main site the author does not have an option to release it under an NC license. A generic story involving the paranormal would have that option, but that's likely not a majority of the works on your site.

http://05command.wikidot.com/forum/t-2171743/russian-youtube-audio-versions#post-2838171

To elaborate:

This corresponds to WIPO Copyright Treaty, article 2 which states "Copyright protection extends to expressions and not to ideas, procedures, methods of operation or mathematical concepts as such". In particular, this means that "themed on" works are independent copyright objects that can be used by agreement with their authors, as per Berne convention, article 2(6).

The SCP Foundation specifically is not just an idea, though.

"Shadowy government organization that locks up paranormal artifacts" is the idea behind the SCP Foundation, and that idea cannot be copyrighted. (See: Raiders of the Lost Ark, Warehouse 13, everything that originally inspired this fiction.) The SCP Foundation can and is copyrighted, as well as licensed, etc.

That's why authors can't make their own SCPs or Foundation Tales under an NC license.

要約しますね:

SCP財団はただのアイディアではありません。"Shadowy government organization that locks up paranormal artifacts"ならばSCP財団の根元のアイディアですね。このアイディアならば著作物ではありません。 そして、SCP財団そのものがCC-BY-SAライセンスです。このため、自身のSCPや財団TaleにNCライセンスをつけることができないのです。

a.k.a. 鬼食料理長

上のポストを踏まえて、クリエイティブ・コモンズのライセンスの互換性のページを見ましょう
https://wiki.creativecommons.org/wiki/Wiki/cc_license_compatibility#Remix_works_with_a_NonCommercial_building_block

縦にCC BY SA (これはSCP財団のことですね)と、横にCC BY(これは著者自身の創作物)と選んで、交差点を見ると✅マークがついているのでライセンスに互換性がありますので、この2者のミックスは可能です。そして、ミックスした作品の公開にあたって、どのようなライセンスをつければ良いのかといえば、最も制限的なライセンスをつけてくれとあるので、CC BY SAをつけなければなりません。

a.k.a. 鬼食料理長

"Shadowy government organization that locks up paranormal artifacts"のアイディアから創作物を作った場合でかつ、SCP Wikiを起源とする何かしらの特色を成さない限り、自身の創作物のライセンスを変えてもいいでしょうが、

SCP財団の翻案やリミックスならば、これを見る限り滅多なことじゃない限りCC-BY-SAです。

a.k.a. 鬼食料理長

ここまでは問い合わせ内容の"世界観"の意味を具体的に考えたことに関するトピックについてです。

それで、次の"記事のフォーマット"について:SCP Wikiの SCPの書き方のテンプレート(つまり収容手順書いて、概説書いて、補遺1,2,3….)そのものは、"Anything featuring anything that originated on this site can not have an additional element added to the license under which it is released."に引っかかるのかって部分ですね。私には、今のところ判断材料がないです。

a.k.a. 鬼食料理長

著作権者が、「自分の作品には二つの異なるCCライセンスが付いている」と言っている場合はどうなりますか?
https://creativecommons.jp/faq/#c6 (のひとつ下の項目)id 直せよcc japan

ここでいう「著作権者」は、いわゆる一次創作物の作者であって、SCP財団のn次利用であるなら、元作品(=SCP-EN)のライセンスに従う必要があるでしょう。

Nanimonoさんの仰る通り、アイデアは著作権法で守られていませんが、表現物は守られています。SCP_Foundationで用いられている全ての表現("SCP"なり"特別収容プロトコル"なり"記憶処理"なり)は、それに該当すると考えています。

どうしても自作品のライセンスを緩めたいなら、ある作品を、その作品につけられたCCライセンスが許可していない方法で利用したい場合はどうしたらよいでしょうか?の通り、「SCP_Foundation」、「SCP財団」、並びに作品内で用いた記事の各作者に、直接許諾を貰う必要があります。

オブジェクトクラスや記事のフォーマットについては、サイトのコンテンツにあたるか。あたるとするならばどうクレジット表記すべきかは明確に記載されていない。

サイトのコンテンツにあたるでしょうが、サイトのコンテンツに当たるとした場合はどのように表記するべきかはっきりしています。

CCライセンスにおいて表示するべき項目は4つです。頭文字を取ってTASLですね。

• Title: タイトル
• Author: 著者名(あるいは著者が望んでいる表示名:アカウント名)
• Source: ソース:出典元(WikiならURL、物理媒体なら別の表示方法)
• License: ライセンス:SCPに関わるものなら、滅多なことがない限りCC BY SAです。

https://wiki.creativecommons.org/wiki/Best_practices_for_attribution

あとはライセンスガイドに則って、SCP財団そのものとその他(like a character, Group of Interest, or the concept of the Foundation as a whole)はWikiに帰属させてやる必要があるので、SCP財団そのものTASLは

• T: SCP財団 or SCP Foundation
• A: SCP Foundation wiki
• S: http://ja.scp-wiki.net or http://www.scp-wiki.net
• L: CC BY SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)

ですね。キング博士もGOCこれと一緒でオッケーでしょう。

http://www.scp-wiki.net/licensing-guide
http://ja.scp-wiki.net/licensing-guide

で、別件の話ですが、私たちスタッフはSCP財団のライセンスを別のライセンスとして取り扱えるように取り計らう事はできませんし、そのようなことはライセンスガイドで禁止されています。

a.k.a. 鬼食料理長

http://ja.scp-wiki.net/forum/t-2794295#post-3249910
念のため、スタッフにて確認中の旨をポストしておきました。

最後にライセンスの互換性についてです。

CC BY-SA 3.0の第1の定義にある"Creative Commons Compatible License"のことですが、3.0そのものと互換性のあるCC管轄外のライセンスはありません。

定義の内容はこのリンクにリストされているライセンスですが、CC BY-SAはCC BY-SAそのものと、CC BY-SA 3.0以上のバージョンのライセンスが互換性があります。それ以外ないです。
http://creativecommons.org/compatiblelicenses

Currently, no non-CC licenses have been designated as compatible with BY-SA 3.0.

こう書いてある

CC BY SA 3.0と互換性があるCC BY SA 4.0と互換性があるライセンスは2つあります。
GPL V3への一方方向変換と
Free Art License 1.3
だけ。

CC BY とは互換性がないです。

a.k.a. 鬼食料理長