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星空環境・保全

新着情報

鳥取県立図書館で、星空をテーマにした企画展示が行われています(12月27日まで)。冬の夜のひととき、読書と星空鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
鳥取市さじアストロパークで、ふたご座流星群の観察イベントが12月14日に開催されます。事前予約が必要です。
星空保全地域での調査の結果、測定が行われたすべての地点で夜空の明るさが20〜21等級(天の川がよく見られる環境)となりました。
10月24日(金)から26日(日)にかけて、令和7年度星空案内人資格認定講座を開催しました。

鳥取県の美しい星空について

鳥取県は、県内の19市町村すべてから天の川が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすく、夜空を見上げれば、星に手が届きそうなくらいです。大都市に比べ、工場などが少なく空気もきれいで、信号機やネオンサインなどの人工的な光も少ないことから、星空が美しく見えるのです。

大山まきばみるくの里
写真:大山まきばみるくの里にて(西伯郡伯耆町)

鳥取市佐治町にあるさじアストロパークは、口径103センチの反射望遠鏡やプラネタリウム、宇宙の展示、宿泊施設も備えた国内有数の公開天文台です。環境省が行っていた全国星空継続観察では、常に国内トップレベルの星の見えやすさを記録してきました。毎年、多くの天文研究者や愛好家がこの地を訪れ、美しい星空に魅了されています。

鳥取市さじアストロパーク
写真:夏の天の川と天文台(鳥取市さじアストロパーク提供)

文豪、井上靖は、戦時下の昭和20年(1945年)6月から12月まで、家族を日野郡福栄村(現在の日南町)に疎開させました。井上は生前、福栄村を訪れた際の印象を「空気もおいしく、夜空にちらばっている星の光も美しかった。天の植民地にでも居る思いであった」と語っていました。現在、現地には井上靖が命名した「野分の館」(井上靖記念館)があり、「天体の植民地」という言葉を刻んだ文学碑が建立されています。

井上靖文学碑と野分の館
写真:「天体の植民地」との言葉が刻まれた井上靖文学碑(左)と「野分(のわけ)の館」(日南町福栄)
参考文献:日南町「井上靖文学碑を訪ねて」

井上靖のほかにも、鳥取県ゆかりの人物として、「天体発見王」として知られた世界的アマチュア天文家の本田實(八頭町出身)、「月なきみ空に きらめく光」で始まる唱歌「星の界(よ)」を作詞した文学者の杉谷代水(境港市出身)がいます。また、歌人の佐竹彌生(鳥取市出身)は、満天の夜空の星を短歌にしています。美しい星空が人を育んできたと言えるのではないでしょうか。

鳥取県星空保全条例

鳥取県は、美しい星空が見える環境を県民の貴重な財産として保全し、次世代に引き継いでいくために、平成29年12月に「鳥取県星空保全条例」を制定しました。

鳥取県星空保全条例(全文)https://www1.g-reiki.net/tottori/reiki_honbun/k500RG00001893.html

条例の主なポイント

照明の適切な使用により、環境への負荷を減らし、美しい星空が見える環境を実現しましょう。
屋外で投光器やレーザーを特定の対象物を照射する目的以外での使用を原則禁止します。イベントで投光器等を使用する場合(1日以内)は事前に届出が必要です。
星空保全地域ごとに屋外照明に関する基準を設け、基準に適合させるための改修等の費用を支援しています。また、星空保全地域における星空を活かした地域振興活動を支援します。
県は、星空環境を活用した教育の機会や情報を提供に努め、学校や地域等で行う星空環境及び光害の防止に関する教育・学習活動を支援します。

星空保全地域の指定

優れた星空環境を有する区域のうち、自然的社会的諸条件からみてその区域における星空環境を保全することが特に必要なものを、星空保全地域として指定しています。

<星空保全地域>鳥取市佐治町、倉吉市関金町、若桜町八頭町日南町日野町江府町

星空保全地域

7つの星空保全地域の面積の合計は約1,183平方キロ。県全体の面積の3分の1を星空保全地域が占めています

<星空保全地域の指定(鳥取県告示)>
https://www1.g-reiki.net/tottori/reiki_honbun/k500RG00001946.html

★星空保全地域内では、星空環境を保全するために必要な「星空保全照明基準」を設けています。
県では、星空保全地域内の事業者や自治体が、屋外照明を基準を満たす照明器具の更新、改造その他必要な措置を行う際、費用の一部を補助しています。
★星空保全地域内で行われる、星空を活用した地域振興事業を支援しています。
★優れた星空環境を維持するため、年に2回、夜空の明るさ(=星の見えやすさ)を調査しています。

<各星空保全地域の照明基準(鳥取県告示)>
各星空保全地域の「星空保全照明基準」については、鳥取県例規集(インターネット版)からご確認ください。

星空保全照明基準の設定
https://www1.g-reiki.net/tottori/reiki_honbun/k500RG00001947.html

星空保全照明基準等説明資料(pdf:991KB)

星取県としての取り組み

美しい星空を楽しもう! 星空観察や学習に役立つ情報です

日・月の出入り時刻や「今日のほしぞら」について調べることができます。
毎月の星空の様子、惑星現象、注目の天文現象などが紹介されています。
星取県内の星空ビュースポットやイベント情報、体験メニューなどを紹介しています。
口径103センチの反射望遠鏡やプラネタリウム、宇宙の展示、宿泊施設も備えた国内有数の公開天文台です。年間を通じてイベントが開催されています。2024年に開設から30年を迎えました。文化庁の「登録博物館」に指定されています。
プラネタリウムや図書室、多目的ホールを備えた教育施設です。年間を通じて、プラネタリウムの投影や観望会などが開催されています。2023年に開館40周年を迎えました。
芸術文化交流プラザ「あーとふる八頭」の中にあります。八頭町(旧八東村)生まれで、「天体発見王」とも呼ばれた世界的アマチュア天文家、本田實を顕彰する記念館です。
地球内部の進化からサンプルリターンを始めとした惑星や生命の起源へ迫る研究を行っています。通常非公開ですが、次世代研究者の育成や地域の方と交流を目的に、見学の受け入れも行っています。

県内の専門家による天文学解説(外部サイト)

公立鳥取環境大学の先生による「天体電視観望」についての動画解説です。(2024年5月)
公立鳥取環境大学の先生による「天体電視観望」についての動画解説です。(2024年7月)
米子工業高等専門学校の先生による天体観測用分光器についての動画解説です。(2024年10月)
米子工業高等専門学校の先生による月食分光観測についての動画解説です。(2023年4月)
米子工業高等専門学校の先生による流星観測についての動画解説です。(2020年7月)
米子工業高等専門学校の先生による流星観測について動画解説です。(2020年8月)
米子工業高等専門学校の先生による流星観測について動画解説です。(2020年9月)
米子工業高等専門学校の先生による屈折望遠鏡を使った天体観測についての動画解説です。(2020年4月)
米子工業高等専門学校の先生による惑星の動画解説です。(2014年11月)
米子工業高等専門学校の先生による太陽についての動画解説です。(2014年10月)


最後に本ページの担当課 鳥取県生活環境部環境立県推進課
住所 〒680-8570
鳥取県鳥取市東町1丁目220
電話 0857-26-72060857-26-7206
(星空環境推進室)
0857-26-78760857-26-7876
(環境イニシアティブ担当)
0857-26-74390857-26-7439
(総務担当)
ファクシミリ 0857-26-8194
E-mail kankyourikken@pref.tottori.lg.jp

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