当センターでは、放射線測定や原子力防災活動の支援を行う専門機関として、社会貢献活動を推進しております。 今回の原子力発電所事故においても、米国エネルギー省と連携した航空機モニタリングや国、地方公共団体、学校、NPO法人等からの要請で各地の放射線測定を実施しました。
当センターでは、このような社会貢献活動をとおして、国民の被ばく低減、原子力安全技術を備えた人材の育成・強化等を推進しています。
社会貢献活動の考え方
当センターでは、組織の中期計画において、国内外に原子力安全技術を携えた人材を育成することを当センターの究極の社会貢献と定義しています。
また、平成25年10月に環境マネジメントシステムISO14001を取得し、このマネジメントシステムを活用し、「国民の被ばく低減活動、原子力安全技術を備えた人材の育成・強化等を推進し、放射性物質の拡散による地球環境汚染の防止に貢献する。」との方針を掲げています。
H26 福島県飯舘村における空間線量率の測定
−環境放射線の経年変化確認測定−
平成25年度に引き続き、福島県飯舘村にて地表面汚染測定車による
放射線測定を実施しました。
今回と平成25年度の測定データを比較し、代表地点における
放射性物質の流入、流出を調査しました。
CTBTO(包括的核実験禁止条約機関)IFE14(統合野外訓練)に
向けた事前研修への協力
当センターでは、平成26年3月、国際社会貢献の一環として、
CTBTO(包括的核実験禁止条約機関)が進めているIFE14
(統合野外訓練2014)に可搬型ゲルマニウム半導体検出器を
貸与しました。
平成26年5月には、CTBTOからの依頼により、機器の取扱い
及びin-situ測定方法について、訓練参加者に研修を行いました。
H25 福島県飯舘村における空間線量率の測定
−環境放射線の経年変化確認測定−
NPO法人ふくしま再生の会と協働し、福島県飯舘村にて地表面
汚染測定車による放射線測定を実施しました。
放射線の「見える化」を図り、住民の被ばく線量の低減を図る
ことを目的としております。
岩手県の汚染状況重点調査地域における空間線量率の測定
−環境放射線の経年変化確認測定−
岩手県からの環境放射線の経年変化確認測定の申込みに
基づき、岩手県一関市、奥州市及び平泉町において、地表面
汚染測定車による放射線測定を実施しました。
環境省の「汚染状況重点調査地域内における環境の汚染の
状況調査測定方法のガイドライン」に準拠した広域・多数点測
定を実施したい等の要望を踏まえ、測定を行いました。
この結果は、岩手県のホームページからも確認できます。