〜製品事故の未然防止のために〜
NITE(ナイト)では、製品事故の未然防止のための業務の一環として、以下の業務を行っています。
民間団体等が行う製品安全に関する技術基準・規格の作成を支援するために、各種委員会等に参加・協力しています。
NITEでは、消費者用製品を対象に、事故情報等の調査・分析を基にして、重大事故の再発防止・未然防止のための基準・規格案の作成及び提案を行っています。
この基準・規格の作成及び提案の一環として、乳幼児が触れることのある製品の重大事故を未然に防止することを目的として、製品横断的な共通試験方法を開発しました。
現在までに開発したものは、以下のとおりです。3.〜6.は、「詳細はこちら」をクリックすると、試験方法(案)をダウンロードすることが可能です。
(令和3年3月にJIS S 0121:2021「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-隙間・開口部による身体挟込み」制定)
※(注記)お知らせ 機関誌「建材試験情報 2021年 5・6月号」(一般財団法人建材試験センター)にJIS S0121:2021の概要を紹介した記事が掲載されました。以下のURLをご参照ください。
【一般財団法人建材試験センター 機関誌「建材試験情報」】
https://www.jtccm.or.jp/tech-provision/magazine
(令和4年1月に、JIS S 0122:2022「乳幼児に配慮した製品の共通試験方法-部品の外れ」が制定された。)
【一般財団法人建材試験センター 機関誌「建材試験情報」】
https://www.jtccm.or.jp/tech-provision/magazine
乳幼児に配慮した製品の共通試験方法のイメージ図
NITEが提案する乳幼児の安全配慮のための規格案は、「乳幼児の安全規格体系」における「グループ共通規格(B規格)」に位置づけられます。
【ISO/IEC Guide50 で規定するハザード】 (JIS Z8050)・機械的及び落下・落下及びその他の衝撃による障害・溺水・窒息・首の締め付け・小さな物体及び吸引・火災・温度・化学的・感電・放射線・騒音・生物学的・爆発及び火炎閃光 【A規格 子どもの安全確保のための指針】Guide50 の内容をより具体化させた製品横断的な規格 例: JIS Z8150子どもの安全性一設計・開発のための一般原則【B規格 乳幼児共通規格】例: JIS S 0121乳幼児に配慮した製品の共通規格 隙間・開口部への身体挟込み試験方法(乳幼児に配慮した製品の共通規格一部品外れの試験方法(予定))【C規格 JIS規格、SG基準等の製品規格】C 規格が存在する場合は、それを優先する 例: JIS T9112 ほ乳瓶、JIS S1103 木製ベビーベッド
乳幼児の安全規格体系図
この規格体系は、ISO/IECガイド50(対応JIS Z8050)を最上位に位置づけ、その下に理念や指針が書かれた基本規格(A規格)、その下に製品横断的に使用する試験方法等が書かれたグループ規格(B規格)、さらにその下に製品毎の規定が書かれた製品規格(C規格)を位置づけた、乳幼児に配慮した製品における安全規格の体系です。
福祉用具の重大事故の再発防止・未然防止を目的としてNITEで開発した、福祉用具の製品横断的な共通試験方法案は、掲載を終了しました。
製品設計等に活用できるようNITEで公開していた高分子破壊データベースは、現在、以下の国立研究開発法人物質・材料研究機構のサイトの「MATERIALS DATA REPOSITORY(MDR)」で公開しております。
【高分子破壊データベース】
https://mdr.nims.go.jp/collections/9eca2b85-3bcd-4806-91d1-5caf583eda37?locale=en
製品設計等に活用できるようNITEで公開していた人間特性データベースは、現在、以下の人間生活工学研究センター(HQL)のサイトの「HQLデータベースサイト」で公開しております。