(2025年10月17日 05:00)
「モノの周りにはコトがあり、コトの周りにモノが生まれる」。グッドデザイン賞審査委員長の齋藤精一さんは審査の視点を語る。2025年の大賞には能登半島地震において解体しないで恒久的に使い続けられる仮設住宅が選ばれた。
木材に穴を開けたものに木ダボを差し込み、接着剤を使わないでパネルにし、箱形ユニットにして積み上げる。この仮設住宅は能登半島地震の被災者のために、石川県珠洲市と輪島市に2階建て12棟166世帯分が建てられた。
この工法なら地場の小さな工場でも加工でき、木材も幅広く全国から集められる。こうして過ごしやすい住宅を短い工期で供給できた。期間限定の仮設だが、その後も廃材を出さずに再利用できる設計にした。
設計した坂茂さんは長年、被災者の精神的・肉体的負担をなくす仮設住宅づくりに取り組み、東日本大震災や熊本地震後に供給してきた。この工法は長谷川萬治商店(東京都江東区)の長谷川泰治社長が10年前にスイスから持ち帰った。2人の思いが、高級で恒久な仮設住宅として実った。
坂さんは「次に続けていく」ため今、被災住宅の能登瓦や古材を集めている。ここからまた、新たなモノコトが生まれる。
(2025年10月17日 05:00)
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