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  5. 松崎 令JSPSフェローが第15回日本藻類学会研究奨励賞を受賞
2019年6月4日

受賞のお知らせ 〜
松崎 令JSPSフェローが第15回日本藻類学会研究奨励賞を受賞

概要

受賞者氏名: 松崎 令(生物・生態系環境研究センター)
賞の名称: 第15回日本藻類学会研究奨励賞
授賞機関: 日本藻類学会
受賞年月日: 2019年03月16日
受賞対象: 氷雪性緑藻類の種分類学的研究

ひとこと

[画像:緑雪]
群馬県でみられた緑色の彩雪

微細藻類には、極度に寒冷適応して残雪や氷河にのみ生息するようになったものが知られています。それらは氷雪藻(または雪氷藻、雪上藻)と呼ばれ、高密度に繁殖してブルームを形成することで、残雪や氷河が緑や赤などに色づいたようにみえる「彩雪」現象を引き起こします。彩雪は雪や氷河の太陽光反射率を下げ、それらの融解を促進することから、近年、地球環境に与える影響を中心に精力的に研究が進められています。一方、彩雪の原因となる氷雪藻の実体については、ほとんどわかっていませんでした。今回の受賞では、私が実施してきた氷雪藻の種レベルの分類学的研究を評価していただきました。これまでに培養株の多面的比較解析に基づいて氷雪藻の新種を6種報告しましたが、培養株や野外サンプルの分子データは、氷雪藻の未記載種がまだまだ存在することを示唆しています。今回の受賞を励みに、氷雪藻の種多様性の全容解明に向け、更に研究を進めていく所存です。

リンク

研究者紹介ページ

  • 松崎 令

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