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国立環境研究所「夏の大公開2023」を開催しました

社会システム領域からの開催報告をお届けします
2023年7月28日

7月22日(土)、国立環境研究所は4年ぶりに対面で「夏の大公開」を開催し、約1,100名の方にご来場いただきました。夏の大公開は、私たちの研究活動に関心を持っていただくため、毎年研究所を開放して開催してきたイベントですが、コロナ禍でオンラインでの開催が続いており、久しぶりに皆様にお会いできるのを社会システム領域のメンバーも楽しみにしていました。

人間社会や人間行動と環境との関係に注目して研究に取り組んでいる社会システム領域では、体験型の展示「未来を決めるのはキミだ!〜脱炭素社会への挑戦〜」と、構内ツアー「温度とくらしのふしぎな関係〜赤外線カメラで撮影する身近な熱の世界〜」の二つの企画を用意しました。

未来を決めるのはキミだ!〜脱炭素社会への挑戦〜

「未来を決めるのはキミだ!〜脱炭素社会への挑戦」は、日本の温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするにはどうしたら良いかをクイズを解きながら考えてもらう体験型の展示です。大気中のCO2を回収し貯留する技術など、「未来の技術」を獲得できる輪投げゲームも用意しました。

クイズは全部で5問。1家での暮らし、2移動方法、3電気の利用、4食材の選び方、5商品の買い物について「キミの選択」を考えてもらい、五つの選択と、輪投げで獲得した新技術の組み合わせの結果で、2100年に地球の気温が何°C上昇するかを計算してお知らせしました。

この企画が、脱炭素社会の実現を「自分事」として考えるきっかけになったことを願っています。

結果はいかに?選択結果はその場で解答用紙に印刷してお持ち帰りいただきました(画像は個人が特定されないように加工しています)
どの選択がCO2削減につながるのか、真剣に考える様子が嬉しかったです(画像は個人が特定されないように加工しています)
食材釣りゲームも用意しました。釣った食材の裏にはその食材を選ぶ上で知っておいてほしいことが書かれています(画像は個人が特定されないように加工しています)
選択結果について、希望者には研究者から詳細な説明も行いました(画像は個人が特定されないように加工しています)

温度とくらしのふしぎな関係〜赤外線カメラで撮影する身近な熱の世界〜

温度が見えるカメラ(赤外線サーモカメラ)で、身の回りの温度を見て、撮影してもらうツアー「温度とくらしのふしぎな関係〜赤外線カメラで撮影する身近な熱の世界〜」も実施しました。

午前と午後に2度開催したツアーには、各回10名の小中学生と保護者らが参加。一ノ瀬俊明主幹研究員の解説で、普段は入れない国立環境研究所の中庭や池などを歩きながら、日なたと日かげの違いや、温度が高くなる物質の特徴などを学びました。サーモカメラのモニターを持つ順番が回ってくると、どの参加者も画面にくぎ付けになり、夢中でシャッターを切っていました。

このツアーが、身近な熱の世界に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

モニターをのぞき込みながら、いろいろな質問が飛び出しました(画像は個人が特定されないように加工しています)
日差しが照り付ける中、国立環境研究所構内を1時間弱練り歩きました(画像は個人が特定されないように加工しています)
蒸発量が多い木陰では気温が一気に下がり、子どもたちの驚く姿が見られました(画像は個人が特定されないように加工しています)
ツアー最後には参加者の集合写真も記念に撮影も行い、加工したサーモ画像を記念にプレゼントしました

ご来場いただいた皆様、実施にあたりご協力いただいた皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

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