刑事施設の被収容者の不服審査に関する調査検討会(第197回)議事要旨
1
日時
平成27年9月3日(木)15:00
2
審査件数
検討会付議件数 | 審査結果 | ||
---|---|---|---|
処理案相当 | 再調査相当 | 処理案不相当 | |
14件 | 14件 | 0件 | 0件 |
3
意見その他
(1)
懲罰の取消しを求める案件について,委員の1名から,「本件懲罰の原因となる出役拒否の反則行為をじゃっ起した時点では医師は診察しておらず,また,現に申請人は疾患を有しているのであるから,懲罰以外の別の対応を執るべきであり,本件懲罰は問題があるといわざるを得ない。」との反対意見が示された。
(2)
懲罰の取消しを求める案件について,委員の1名から,「懲罰の執行開始後,腰痛を理由に休養となっていることなどの事情を考慮すれば,本件懲罰を科した判断は妥当ではなかったと考えられる。特に,現在の懲罰をそのまま執行することは,腰痛を更に悪化させる可能性もあり,本件懲罰を維持することには強い疑問が残る。」との反対意見が示された。
また,他の委員の1名から,「本件は,懲罰を科したことで申請人の身体症状が悪化した可能性がある。申請人のように実際に腰痛の症状が認められる場合には,無理に閉居罰を選択するのではなく,報奨金計算額削減などの別の懲罰を選択することが相当と考える。」との意見が述べられた。
また,他の委員の1名から,「本件は,懲罰を科したことで申請人の身体症状が悪化した可能性がある。申請人のように実際に腰痛の症状が認められる場合には,無理に閉居罰を選択するのではなく,報奨金計算額削減などの別の懲罰を選択することが相当と考える。」との意見が述べられた。